12.手足口病
Q1 手足口病ってどんな病気?
A1
ウイルス性のかぜの一種で、夏かぜの代表です。(エンテロウイルス、コクサッキーウイルス)
手足と口腔粘膜に水疱様の発疹を認めます。
口の中の発疹は潰瘍・口内炎となり、痛みが強いです。
熱はあっても38度台が2日ほどです。
治療薬はありませんが、3日ほどで軽快し、重症化はまれです。
Q2 保育園で手足口病の子が出たと聞き、心配です。手足口病は重い病気ですか?
A2
熱はあっても38度台が2日ほどです。
治療薬はなく自然治癒を待つ病気ですが、3日ほどで軽快し、重症化するケースはまれです。
子供のうちに済ませておく病気の一つと考えます。
Q3 人にうつりますか?
A3
口腔からの飛まつ感染、ウンチからの感染、水疱からの感染で広まります。
治った後もウイルスが便から排泄されるので、排泄物の扱いや手洗いに注意しましょう。
潜伏期間(接触があってから発病するまで)はおよそ3~5日。
かかるのは主に乳幼児ですが、時々大人にもうつります。
仲間のウイルスが何種類かいるので、一回かかっておしまいではありません。
Q4 いつから保育園に行けますか?
A4
治った後もウイルスが便から排泄され、2~4週間は感染源となります。
感染防止の目的で登園停止にすると、延々と休むことになります。
うつっても重い病気ではないので、解熱して元気が出たら集団生活は可能と考えます。
Q5 お口の中を痛がって食事が取れません。大丈夫でしょうか?
A5
飲み込むのが痛いので、よだれが目立つようになります。
熱い物、すっぱい物、硬い物は避け、口当たりの良い冷たい物を与えます。
お食事が取れないことが多いのですが、2~3日の辛抱です。
水分を上手に取らせ脱水などを起こさないように注意します。