6.溶蓮菌感染症
Q1 溶連菌感染症ってどんな病気?
A1
A群β-溶血性連鎖球菌によりおきる細菌感染症の一種です。
飛まつ感染(くしゃみ、咳で飛び散る)で広まり感染力は比較的強く、家族、集団生活の中で広がります。
症状が出るのは接触があってから3~5日後です。
発熱、のどの強い痛みと赤みが特徴で、時にイチゴ様の舌、かゆみをともなう発疹を認めます。典型例はしょう紅熱と呼ばれます。
治療しないでいると、ずるずる続いたり腎炎を起こすめんどうな病気です。
Q2 溶連菌ってなんですか?
A2
A群β-溶血性連鎖球菌という細菌の一種で、咽頭炎やとびひの原因となります。
菌のタイプが何種類もあるため、1度かかればおしまいとはいきません。
Q3 溶連菌感染症の診断に検査は必ず必要ですか?
A3
溶連菌検出キットで診断できますが、典型例では検査は必ずしも必要ではありません。
(発熱、のどの強い痛みと特徴的な赤み、イチゴ舌、しょう紅熱様の発疹)
Q4 溶連菌感染症の診断で抗生剤の投与を受けています。熱が下がったので、薬を中止してもよいですか?
A4
抗生剤を飲み始めると2~3日ですっかり元気になり、人にもうつらなくなります。
でもきちんと治療しないと再発し、時に腎炎を起こします。
治療は抗生剤を10日から14日と長期間投与します。
Q5 幼稚園に通うお姉ちゃんが溶連菌感染症の診断を受けました。弟にうつりますか?
A5
飛まつ感染(くしゃみ、咳で飛び散る)で広まり感染力は比較的強く、家族、集団生活の中で広がります。
兄弟、姉妹は一緒にいる時間が長いので、よくうつります。
症状が出るのは接触があってから3~5日後です。
教科書的には抗生剤の5日間の予防投与がすすめられています。
同時期に家族の大人の方でのどが痛い人は要注意で、医療機関の受診をおすすめします。
Q6 溶連菌感染症のあとに腎炎に注意するように言われました。どうすればいいですか?
A6
発症の10日~4週間後に急性腎炎をおこすことがあります。
まぶたのむくみやコーラのような血尿に注意しますが、軽症なものもあり、検尿にてチェックしておくことをおすすめします。
Q7 昨年、溶連菌にかかりました。今年はもう大丈夫ですか?
A7
菌のタイプが何種類もあるため、1度かかればおしまいとはいきません。
好発年齢は2才~10才で、ピークは4才~6才とされています。
集団生活しているお子さまでは、何度かかかるのが普通と考えられます。