わこうキッズ えきまえこどもクリニックは、埼玉県和光市にある小児科専門クリニックです。

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わこうキッズでは予防接種の時間枠を別にもうけ、病気のお子さまとの接触を避けています。アレルギーやひきつけのあるお子さまの予防接種では、より安全・安心な方法をご提案します。予防接種についてのご相談も、お気軽に電話をご利用ください。

予防接種は 月・火・木 15:00~17:00 ご予約が必要です。
 
 048-466-9816
 
お電話による予防接種のご予約、ご相談は 17:00~18:00(月・火・木・金)にお願いいたします。

予防接種の基本的考え方

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1 - 予防接種の必要性と安全性について

 
予防接種の対象となる病気は、かかると重症になったり、後遺症を残しやすい病気です。
ワクチンの効果については過去に証明済みで、みんながワクチンをうつことに協力して、病気や医療費が大幅に減っています。
高価なワクチンを国が無料で接種するのは、ワケがあるのです。
 
一方、一部の人たちによりワクチンの副作用が世間でさわがれます。
ワクチンの副反応は、軽いものがほとんどで、ごくまれに重い反応が出る人がいます。製薬会社もがんばって、近年ワクチンもずいぶん改良されました。
それでもまれにワクチンが合わない人が出てしまいます。ワクチンは同じでも、人には個人差があるからなのでしょうか?頻度の低い重い反応ばかりに目を奪われ、肝心の目的を忘れてしまうのは損なことと思います。
正しい知識を持ち、注意して接種する。医療の基本と同じだと思います。
 


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2 - ワクチンの副反応・接種後に観察が大切な理由

 
ワクチンの副反応で最も注意が必要なのは、接種後まもなくの強いアレルギー反応です。
強いじんましん、呼吸困難、嘔吐、ショック状態などです。
まれな反応ですが、おうちに帰ってから気がつくのでは問題です。
 
当院では最も注意が必要な接種後30分を観察させていただき、問題ないことを確認してからお帰りいただいています。
多くの場合問題なく、待つことが面倒だと考える方も多いようですが、当院では便利なことや都合の良いことより、安全を優先すべきと考えています。
接種後1~2日は弱いほうのアレルギー反応に注意します。
発熱、じんましん、接種部分のはれ等ありますが、強いもの、危険なものはほとんどありませんから、落ち着いて対応してください。他の病気との区別は難しいこともあり、ご心配のある場合にはご相談ください。
 


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3 - アレルギーやひきつけのあるお子さまの予防接種について

 
卵アレルギーや抗生剤アレルギーがあるお子さまは、副反応の出る可能性が高く、予防接種の時に注意が必要です。
 
卵アレルギーのある人は、麻疹ワクチンやおたふくかぜワクチン、特にインフルエンザワクチンをうつときには、必ず相談してください。
また、ワクチンの副反応には発熱があり、熱性けいれんをおこしたことがあるお子さまは事前に十分相談してから受けることをおすすめします。
 


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4 - 当院の予防接種が予約制である理由

 
わこうキッズでは予防接種の時間枠を別にもうけ、病気のお子さまとの接触を避けています。
 
うちたい時にうちにゆくのは、一見都合がよさそうですが、インフルエンザのワクチンを受けに来て、インフルエンザをうつされて帰るのでは意味がありません。
また、当院では週末の予防接種は現在、原則として行っていません。週末に接種して、当院がお休みの間に問題が起こったら、ご迷惑をおかけすることになるからです。
さらには、重症な副反応が起きたとき、紹介病院は休日体勢のため、十分な対応ができず、トラブルが大きくなる日であると考えるからです。
 


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5 - 予防接種のスケジュールはどうすればよいか?

 
赤ちゃんの間は予防接種の種類や回数が多く、どのような順に受けたらよいか迷います。かぜなどをひくと予定が狂ってしまったり、間隔があいてしまったりします。
また、接種するのを忘れていたことに気づくこともあるでしょう。
 
このような場合もお電話にてお気軽にご相談ください。忘れていて間隔があいてしまった場合は、その時点での接種再開が基本です。
 


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6 - インフルエンザワクチンについて(自費)

 
現在のところ、インフルエンザの最大の予防策はワクチン接種と考えられています。
重症化を防ぐなどの感染防止効果は60%前後とされています。その年によりききめにバラつきがあるようです。

喘息などの慢性の呼吸器疾患を持つ患者さん、乳幼児(保育園、幼稚園のお子さま)、受験生は接種をおすすめします。
1回目の接種を10月末~11月、2回目の接種を11月末~12月中旬までに行うことをおすすめします。2回目終了後2週間ほどで免疫がつき、12月末の流行の始まりにそなえます。
A型2種類、B型1~2種類が、それぞれ毎年少しずつ形を変えながら流行を繰り返すので、毎年接種を検討する必要があります。
副反応は重いものはほとんどありませんが、卵アレルギーのある方は念のため医師とよく相談して接種します。

自費ワクチンのため、当院では1回につき5000円(税込)です。
料金は自費のため各医療機関の扱いや考え方で異なります。
当院での接種対象は、当院をかかりつけにしているお子さん 当院で他の予防接種もしているお子さんです。
 


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7 - おたふくワクチンについて(自費)

 
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎、ムンプス)
ムンプスウイルスによる感染症で、かぜの一種です。
耳のつけ根にある耳下腺の腫れと痛みが特徴で、しばしば発熱を伴います。
約10人に1人、髄膜炎を合併し、頭痛、嘔吐が強い場合は要注意です。
他の合併症として、難聴、膵炎、睾丸炎、卵巣炎があります。
軽症で終わるケースもありますが、10歳以上でかかると重症化します。
治療薬はなく、自力で治す病気ですが、完治まで1週~2週間かかります。
腫れがある間は人にうつるので、お家ですごします。
感染力が強く、潜伏期間は2週~3週間で、集団生活の中でうつし合いになります。
頻度の高い疾患で、毎年数十万人がかかり、毎年5000人程度が入院。
 
ワクチンの効果
接種後1ヶ月までに免疫が完成し、10人のうち9人以上の感染を防ぎます。
おたふくかぜは治療薬がなく、しばしば髄膜炎などの重症化が問題となる病気を起こすため、ワクチンによる予防は、とても大切です。

ワクチン接種後の注意点は、他のワクチンとほとんど変わりません。
免疫が付いてくる2週~3週間後に、おたふくかぜ様の症状が出る場合があります。
重症にはなりませんが、心配な場合には、接種した医療機関にご相談下さい。
 
おすすめの接種時期は、1才過ぎてMRワクチン、水痘ワクチンとの同時接種です。集団生活に入る前に、ご検討下さい。
年長時のMRワクチン2回目接種と同時に、おたふくワクチン2回目を接種すると、より長期的な免疫となります。

自費のため医療機関により値段が異なりますが、当院では1回 7,300円(税込)になります。
 


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8 - 5種混合ワクチンについて

 
三種混合ワクチンはジフテリア、百日咳、破傷風の感染を予防
四種混合ワクチンはジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオの感染を予防
五種混合ワクチンはジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、インフルエンザ菌b型(ヒブ)の感染を予防します。(20244月より定期接種開始)
 
混合ワクチンは、時代とともに進歩しています。
それぞれの疾患への効果とワクチンの安全性については変わりません。
1日、1日の接種回数が減っている事は大きなメリットです。
 
いずれも重症な感染症ばかりです。
特に、百日咳は大人の長びく咳の20%を占め、免疫のない赤ちゃんがかかると強い咳で呼吸困難をおこし、命を奪われるケースがしばしばある病気です。
百日咳による死亡は、ほぼすべてが生後4か月未満の乳児で発生していると報告されています。
抗生剤がききにくい耐性菌が増えていることも、問題となっています。
 
ヒブワクチンはインフルエンザ菌b型(ヒブ)の感染を予防します。
多くの子供さんの鼻やのどにいる身近なばい菌です。体力や抵抗力が落ちたときにしばしば肺炎・中耳炎などの感染症を引き起こしますが、細菌性髄膜炎や菌血症(血液中に菌が入ってしまう病気)などの重症感染症が問題となっています。
以前、日本では細菌性髄膜炎の患者数はヒブによるものが最も多く、年間約600人で、このうち5%が命を奪われ、約20%に発達障害、聴力障害、てんかんなどの重い後遺症を残しました。ヒブワクチンは日本では2008年に開始され、現在は格段に減少しています。
 
標準的なワクチンの接種スケジュール
生後2ヶ月から6ヶ月までに接種を開始し、初回免疫として3回(4週~8週間隔で)
1才過ぎてから1回追加接種します。
百日咳による重症化は生後4か月未満の乳児、髄膜炎にかかりやすい年令は1歳未満のため、早期の接種が重要です。
 


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9 - 小児用肺炎球菌ワクチンについて

 
肺炎球菌は多くの子供の鼻やのどにいる身近なばい菌です。
子供の体力や抵抗力が落ちたときにいろいろな病気、感染症を引き起こします。
主に肺炎・中耳炎を起こすばい菌の代表ですが、時に細菌性髄膜炎や菌血症(血液中に菌が入ってしまう病気)などの重症感染症を起こします。

以前、肺炎球菌による細菌性髄膜炎の患者数は、日本では年間約200人程度とされ、その三分の一で死亡や重い後遺症(発達障害、聴力障害など)を残しました。
肺炎球菌ワクチンは、日本では2010年に公費として開始され、重症患者数は激減しました。

ワクチン接種後の注意点は、他のワクチンとほとんど変わりませんが、発熱はしばしばあります。
ただし、2~3か月児のワクチン接種後の発熱は、他の疾患の見落としを避けることが重要です。「たぶん大丈夫」ではなく、医療機関への相談が大切です。
 
種類の変更が繰り返されていますが、ワクチンで重症化の心配はありません。
 


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10 - B型肝炎ワクチンについて

 
B型肝炎ウイルスは、血液や体液を介して感染します。
B型肝炎ウイルスに感染すると、多くは一過性の感染として無症状に終わりますが、約30%は急性肝炎を発症し、肝炎のごく一部が劇症化する。
感染者の約10%が持続感染状態となり、ウイルスが体に残る。(キャリアと言う)
低年齢では、感染した場合、持続感染状態になりやすく、1才で50%とされている。
持続感染の一部が慢性肝炎となり、肝硬変に進むと5~8%に肝細胞がんを発症。

B型肝炎ウイルス関連の疾患で、世界では年間50~70万人の死亡が推測されています。薬で治すことが難しい病気です。
世界では180か国以上がすべての新生児をワクチンの対象としています。(2012年)

B型肝炎ワクチンは合計3回接種します。
赤ちゃんからの接種が勧められています。生後2か月、3か月、7~9ヵ月。
有効率は非常に高いとされています。
 
副反応は、他のワクチンと変わりません。
接種部位のしこりがよく見られますが、1か月ほどで吸収されます。
運動障害などが出ていなければ、様子を見るだけ大丈夫です。
 


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11 - ロタウイルスワクチンについて

 
ロタウイルス感染症
ロタウイルスによるウイルス性胃腸炎は、おなかのかぜの代表です。
嘔吐、白色下痢便、発熱を認めます。
感染力が強く、ノロウイルスよりも重症化することがあります。
特効薬はなく、自力で自然回復を待つ病気です。
 
ワクチンの有効性
重症ロタウイルス胃腸炎に対する有効性は90%以上とされています。
ノロウイルスや他のウイルスの胃腸炎を防ぐものではありません。
 
ワクチン接種の注意点
経口摂取のワクチンですが、飲んだ後に吐きだしても免疫がつくとされています。
接種後1~2週間は、お腹で増えたロタウイルスがウンチにたくさん出てきます。
ご家族の手洗いは大切ですが、まわりの人への感染はそれほど心配ありません。
赤ちゃんのウンチがゆるくなったり、白っぽくなることがありますが、あまり心配なものではありません。

接種の開始は、生後6週から14週6日までとされていますので、ご注意ください。
副作用として腸重積症が心配されていますが、接種開始期間を守ればワクチンでの発症が多くなることはないとされています。
 
現在2種類のワクチンが使用されています
ロタリックスは2回接種、ロタテックは3回接種します。
2つのワクチンの差はほとんどないようです。
混乱を防ぐため、当院では現在、基本的にロタリックスを使用しています。 
 


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12 - BCGワクチンについて

 
結核は、日本では、高齢者を中心に、現在もなかなか減らない状況です。
BCGは結核を予防するためのワクチンです。
 
結核は結核菌により発生する感染症で、おもに肺の内部で増え咳のかぜのような症状となりますが、小児では症状が現れにくく、全身に及ぶ重篤な結核につながりやすいため、注意が必要とされています。
 
乳幼児期に接種すると、予防効果は5278%程度、重篤な髄膜炎や全身性の結核に関しては6478%程度予防。その効果は1015年程度続くとされます。
 
注意点1
左手の肩から肘の外側の中央部分にハンコ注射します。(1回接種でハンコ2箇所)
この部分への、ステロイド軟膏は禁(接種1週間前から45ヶ月後まで)
保湿剤のみは使用可
 
注意点2
コッホ現象。たいへん稀な反応ですが・・・
接種後3日から10日以内に接種部位の赤みが急に増し、膿を持ちジュクジュクします。判断が難しい場合があります。(画像を残しましょう)
結核にかかっていた可能性が有るとされ、早急に接種医療機関に相談、専門医療機関への案内が大切です。
 


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13 - MRワクチン(麻疹・風疹混合ワクチン)について

 
麻疹(はしか)は麻疹ウイルスによる、とても感染力が強く、治療の困難な重篤な急性全身感染症です。ワクチンのなかった昔は、麻疹は子どもが生きるか死ぬかの重症な感染症とされていました。
 
風疹は風疹ウイルスによる感染症で、特に問題となるのは、妊娠中の胎児に強い悪影響があることです。
 
麻疹も風疹も、ワクチン接種の開始後、この恐怖は大分消されて来ました。
平成18年より、麻疹ワクチン、風疹ワクチンの単独接種にかわり、麻疹・風疹の混合ワクチン MRワクチンの接種が始まりました。
 
ワクチン接種後の注意点は、他のワクチンとほとんど変わりません。
免疫が付いてくる2週~3週間後に、発疹などの様の症状が出る場合があります。
うつりませんし重くなりませんが、心配な場合は接種した医療機関にご相談下さい。

重要な注意点はふたつ、2回接種になることと接種年齢です。
1回目の対象年齢は1歳で、接種できる期間が1年なので注意します。
2回目は小学校に入学する直前の1年間、いわゆる幼稚園の年長さんが対象です。
麻疹・風疹の予防接種を2回受けることになり、より確実な免疫がつきます。
 
年長さんはMRワクチンをお忘れなく!
 


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14 - みずぼうそうワクチンについて

 
みずぼうそう(水痘)
水痘ウイルスによる感染症で、かぜの一種です。
つぶれやすい水疱がどんどん増え、全身に広がり、しばしば発熱を伴います。
かゆみが強いため、アトピー性皮膚炎があると重症化します。
一般的に子どもは軽症ですが、10歳以上で重症化し、大人ではしばしば肺炎を起こします。将来、帯状疱疹の原因になります。
治療薬もありますが、主には自力で治す病気で、完治まで約1週間かかります。
水疱が全部かさぶたになるまでの間は人にうつるので、お家ですごします。
感染力がとても強く、潜伏期間は2週~3週間、集団生活の中でうつし合いになります。頻度の高い疾患で、毎年約100万人がかかっています。
 
ワクチンの効果
接種後1ヶ月までには免疫が完成し、10人のうち8人まで感染を防ぎます。
10人のうち2人は、将来かかっても、軽症ですみます。 
 
ワクチン接種後の注意点は、他のワクチンとほとんど変わりません。
免疫が付いてくる2週~3週間後に、みずぼうそう様の症状が出る場合があります。
うつりませんし重くなりませんが、心配な場合は接種した医療機関にご相談下さい。
 
みずぼうそうは重症化することはまれですが、面倒な病気で、保育園に預けるお子さんはワクチンによる予防がおすすめです。
 
おすすめの接種時期は、1才過ぎてMRワクチンと同時接種がおすすめです。
3~4か月後に、2回目を接種すると、より確実な免疫となります。