10.発熱
Q1 7ヶ月の赤ちゃんです。39℃の高熱が出ました。頭がおかしくならないか心配です。(多い質問)
A1
熱だけで頭がおかしくなることはありません。
発熱は防御反応の1つで、かぜを治すために必要なものと考えられています。
熱が高いだけならこわくありません。
心配なタイプは、脳炎、髄膜炎のタイプ。
嘔吐を繰り返す、うとうとして意識がおかしい、タイプです。
Q2 夜間に39℃の高熱が出ました。救急病院を受診すべきですか?(多い質問)
A2
熱だけで、わりと元気が良い場合は、急がなくても大丈夫。
水分をこまめに取らせ、脇の下などを冷やし、一晩様子を見て、翌日にかかりつけの病院を受診しましょう。
救急で受診が必要なケ-ス、治療を急ぐケースは、脳炎、髄膜炎のタイプです。
Q3 熱があるときは、温めた方がよいですか?冷やした方がよいですか?(対処法)
A3
温めると熱がこもって体力を消耗します。温めすぎないように。
悪寒でガタガタふるえているときは例外。
(意識がしっかりしていれば悪寒。意識がなければひきつけ。)
Q4 きのうから熱があり食事をとってくれません。食べなくても大丈夫ですか?(対処法)
A4
熱が出ると、食事が取れないことがしばしばあります。
でも、水分が取れていれば、あわてなくても大丈夫。
逆に水分が取れないと、余裕がなくなります。
Q5 元気は良いのですが38.5℃あります。解熱剤で熱を下げたほうが良いですか?(対処法)
A5
必ずしもそうではありません。
解熱剤では病気のもとは治りません。
解熱剤はつらそうな時、ぐずぐずして眠れない時などに用い、一時をしのぐ道具です。
水分や睡眠が取れるようであれば不要です。
冷却シートは、おでこより脇の下が効果的です。
Q6 熱保育所にあずけていますが、よく熱を出します。うちの子だけおかしのでしょうか?
A6
集団生活では、かぜはうつるもの。
1歳前後のお子さんは免疫力が低下しており、初めて接触するかぜはよくうつります。
ひととおりかぜをひいて、免疫が発達します。重症でなければよしと考えます。