わこうキッズ えきまえこどもクリニックは、埼玉県和光市にある小児科専門クリニックです。

乳児相談Q&A(ジャンル別編成版)

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2.インフルエンザ・感染症(インフルエンザ・突発性発疹・みずぼうそう・はしか)2

Q32 風疹は誰でもかかるのか?(平成30年10月17日)

A32 次のようにお答えしました
 
ワクチン接種していないと、やがて感染することになります。
ワクチン接種しても、長い年月の間に効果が低下すると軽症で感染することがあり、この場合うつす役になります。
典型例の診断は比較的簡単ですが、軽症例も多く、診断が難しいことも少なくありません。
ウイルス感染のため、現在治療薬はなく、自然治癒を待ちます。
「3日ばしか」とも呼ばれ、子どもは軽症に経過することも多いのですが、大人は重くなることがあります。
いずれも妊娠4~5か月の免疫を持たない妊婦さんにうつすことが問題となります。
女性の場合、妊娠すると風疹の抗体をチェックしているはずで、抗体が少ない場合は、産科の医師からお話があるはずです。

Q31 RSウイルスになり、入院しましたが、くり返しかかりますか。
気管支が弱いようですと言われましたが、今後も変わらないでしょうか。(平成30年2月14日)

A31 次のようにお答えしました
 
RSウイルス感染は繰りおこりますが、だんだん軽症化します。
→感染症カレンダー・RSウイルス 参照
重症であったり、治療が長びいたりする場合は、喘息が関係する場合があります。
ぜーぜーが長びく場合など、「気管支が弱いようです。」と表現したりします。
今後、カゼに伴い咳が強く長びく場合は、注意が必要で、適切な治療を受けて下さい。

Q30 家族でインフルエンザ等の感染する病気になった人がでたら、赤ちゃんにうつさない為にどう対策すればよいですか。(平成29年6月14日)
 

A30 次のようにお答えしました
 
家族内で発症すると、感染を防ぐのはかなり難しくなります。
部屋を分ける、加湿、赤ちゃんに触れる直前の手洗いは、基本です。
母親等面倒を見る人は、マスクと手洗い、よく休養を取り、うつされないよう注意します。
かかってしまって治癒した人はうつしません。

Q29 予防接種ができない病気はどのように予防するのが良いですか?(平成29年2月15日)

A29 次のようにお答えしました
 
新型インフルエンザの予防と同じです。手洗い、マスク、加湿、体調を整えておくことなどが基本です。
重症な感染症の予防は、流行時にうつされる場所をさけ、うつされる人との接触を避けることです。
軽症な感染症では、感染により免疫を獲得することも子どもの仕事ですので、神経質になりすぎないのも大切かと思われます。

Q28 ウイルス性の胃腸炎とかぜの時のゲリの見分け方はありますか?

A28 次のようにお答えしました
 
急性胃腸炎、感染性胃腸炎、ウイルス性胃腸炎、ロタウイルス感染症、ノロウイルス感染症など。
全部ひとまとめにして、おなかのカゼとして扱います。
毎年、年末年始に流行があります。
吐気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱などの症状を認め、家族や集団生活のなかで次々とうつります。
病院内感染を防ぐことさえ難しいので、家庭内感染を防ぐのは至難の業です。
お子さんに触った直後や口に入れるものを扱う直前に、流水でよく手洗いが最も重要となります。

3 受診の目安・病気のときの対応
平成27年10月21日 北子育て世代包括支援センター 第2回 赤ちゃん学級を参照

Q27  りんご病(伝染性紅斑)ってどんな病気? (平成27年4月21日)

A27 次のようにお答えしました
 
ウイルス性のかぜの一種です。(ヒトパルボウイルスB19)
左右のほほの紅班と上肢、下肢のレース状の紅班が特徴です。
紅班の出現は感染が終わった合図で、この段階ではすでにほとんど感染力がありません。
治療薬はなく自然治癒を待つ病気ですが、重症になることはまれです。
妊婦さんが初めて感染すると、高い確率で胎児が重い病気にかかります。
ほっぺが赤くなり、りんご病と診断されました。人にうつりますか?
りんご病(伝染性紅斑)はウイルス性のかぜの一種です。
飛まつ感染、接触感染で広まります。
感染後およそ1週間で軽いかぜ症状を認めますが、かぜ症状を認めないこともしばしばです。
うつるのはこの時期なのですが、この段階でりんご病と診断することはほとんど不可能です。
特徴的な紅班は感染後およそ10~20日で出現し、この時初めてりんご病と気づかれます。
紅班の出現は感染が終わった合図で、この段階ではすでにほとんど感染力がありません。
つまり、りんご病とわからないうちに感染は終了し、わかたときにはすでに人にはうつりません。
りんご病と診断されました。幼稚園はお休みですか?
特徴的な紅班は感染後およそ10~20日で出現し、この時初めてりんご病と気づかれます。
紅班の出現は感染が終わった合図で、この段階ではすでにほとんど感染力がありません。
日光の刺激により紅班は強まり、数週間続くこともありますが、診断がきちんとつけば、幼稚園をお休みする必要はないはずです。
子供がりんご病と診断されました。私は妊娠中ですが大丈夫でしょうか?
大人の30~60%は抗体(免疫)を持っており、抗体を持ている人はかかりませんが、普通かかったことを覚えている人はめったいいません。
大人ではしばしば関節炎症状を認めます。
妊婦さんが初めて感染すると、高い確率で胎児が重い病気にかかったり(胎児水腫)、流産の原因となります。
感染が疑われる場合は、経過を慎重に見てゆくことになりますが、具体的には、産科の先生にご相談下さい。

Q26 カゼの予防法を教えて下さい。(平成25年10月23日)

A26 次のようにお答えしました
 
赤ちゃんは手洗いやうがいができないので、赤ちゃん向けの考え方で病気を予防します。
 
感染症は、お部屋など、閉ざされた空間に長時間一緒にいることで、感染のリスクが上がります。
インフルエンザの流行期などは、サークルなどの集まりは、お勧めできません。
うつる所へ行かなければ、かからないのです。
家庭での予防策の基本は、十分な加湿、家族のこまめな手洗い、十分な休養で体力の低下を避ける、などです。
気道粘膜の乾燥は、バリアとしての働きが低下し、ばい菌やウイルスの侵入を容易にします。
加湿やマスクは粘膜の働きを維持します。
触った手が感染ルートになります。
オムツがえの直後や食事の前の手洗いは基本です。
体力の低下=免疫力の低下につながります。
不規則な生活、不摂生を避け、休養を十分にとることは、カゼをひかないための基本です。
気持ちがたるんでいなくても、無理はカゼのもと。
赤ちゃんの免疫について
赤ちゃんはお母さんから、抗体という免疫の物質を、胎盤を通して譲り受けて生まれてきます。
赤ちゃんはかぜにかかりにくいと言われるのは、この抗体のおかげです。
(お母さんがかからないタイプのかぜには強いが、細菌感染には非常に弱い)
この抗体は生後6ヶ月を過ぎると減少しますが、赤ちゃん自身の免疫が発達し始めるのは1歳を過ぎてからです。
すなわち、6ヶ月から1才半では免疫力は一生で最も低下しています。
この時期にはかぜをひきやすく、またかぜが重症化しやすい年齢になっています。
人はかかったことのない感染症の免疫は持っていません。
ですから、初めて接触のあったかぜにはかかってしまう可能性が高いのです。
ずっとおうちにいる子は感染のチャンスがないため、めったにかぜをひきません。
しかし、保育園など集団生活をしているお子さまは感染のチャンスだらけというわけです。
感染症はうつる所へ行かなければうつりません。
外出が多ければ多いほど、かぜにかかるチャンスが増えることをお忘れなく。
特に、重い病気に対しては予防接種がすむまで注意して下さい。
ヒブワクチン(インフルエンザ菌)・肺炎球菌ワクチン・4種混合ワクチン(ジフテリア、百日咳・破傷風・ポリオ)
BCG(結核)・ロタウイルスワクチン(自費)・B型肝炎ワクチン(自費)