16.RSウイルス感染症
Q1 RSウイルス感染症ってどんな病気?
A1
毎年冬に流行するかぜの一種で、年令によってはインフルエンザより要注意になります。
未熟児や赤ちゃんがかかると重症な細気管支炎を起こすことがあります。
慢性肺疾患、呼吸管理、長期の酸素投与、心疾患で重症化します。
特徴的な症状として、喘鳴、多呼吸、呼吸困難、無呼吸を起こします。
2才くらいまでにほとんどの子供が感染を受けます。
ポピュラーな病気で、1歳で70%、2歳で100%がかかります。
その後も繰り返し再感染を受け、軽症例も多数存在します。
リスクは喫煙と兄弟です。
お兄ちゃんやお姉ちゃんがかかると軽くすむが、
持ち込んだウイルスにより家族内感染を起こし、赤ちゃんは重症化します。
鼻水などの分泌物に多量のウイルス存在し、飛まつ感染接触感染で広がります。
潜伏期間はおよそ4日から6日です。
治す薬はなく、症状をやわらげる治療を行い、本人が治すのを待つのが基本です。
赤ちゃんはしばしば入院となります。
シナジス(パリビズマブ)によるワクチン予防が有効ですが、自費で高価です。
流行期に1カ月おきに接種します。
10月から12月にスタートし、3月から5月まで続けます。