乳児相談Q&A(ジャンル別編成版)

11.お薬に関する相談 1

Q11 薬を処方してもらった時、決められた量を全て飲めなくても大丈夫なのか。(平成28年10月19日) 

A11 次のようにお答えしました
 
薬は用量と用法を守るのが大原則です。
薬には病気のもとを治療する薬と、病気は治せないが症状を楽にする薬とがあります。
病気のもとを治療する薬の代表は抗生剤で、用量、用法、期間を守らないと効果が出ないことがよくあります。
症状を楽にする薬には、解熱剤、咳、痰、鼻の薬などがあり、用量、用法、期間を守った方が効果が良くなります。
保育園などでお昼が飲めない場合がありますが、症状を我慢することになります。

Q10 シロップの薬を与えた後のスポイトの消毒について。(平成26年7月16日)

A10 次のようにお答えしました
 
使用したままでは、ニップルや哺乳瓶と同じように、雑菌が繁殖するかもしれません。
使用後は毎回、きれいなお水を吸って、2、3度すすいでおけば安心です。

Q9 今年は花粉が多いようですが、母乳の場合、薬は飲めませんよね?
何か対策はありますでしょうか?

A9 次のようにお答えしました
 
花粉症の程度の強い人の場合は、どうしても飲み薬(アレルギーの予防薬)が必要になります。
風邪薬や抗生剤などで母乳が問題となることは少ないのですが、花粉症の薬は数ヶ月の長期に渡り服薬を続ける必要があり、注意が必要です。
 
しかしながら、花粉症の治療は、内服薬だけではありません。
まず、マスクやゴーグルで花粉を浴びないようにすること。
点鼻薬は使い方によってかなり有効な治療となります。
耳鼻科の先生とよく相談してみてください。

Q8 母乳で育てています。
親が風邪をひいた時、市販の薬はあまり良くないと聞いています。
病院に行って処方してもらったほうがいいですか。

A8 次のようにお答えしました

 
お母さんが飲んだ薬が、母乳に出てくる量は、あまり多くはないと思われます。
抗がん剤などの特殊なお薬をのぞいて、禁止されているものはあまり多くないと思われます。
 
ただ、市販の風邪薬で、病気のもとを治す薬はほとんどありません。
症状を一時的に抑える作用しかありません。
つらい場合は仕方がないのですが、早く治そうとして飲んでも、効果は疑問です。
赤ちゃんへの影響が心配な場合には、本当に飲む必要があるか考えてみてください。
大人の風邪の多くは、本人の力で治せるものが多く、病院の処方も症状を抑える薬が中心です。
病初期から絶対に必要なお薬はそれほどないと思われます。
ただし、3日から5日たって悪化するもの、治りの悪いタイプでは、注意します。
抗生剤など、病気のもとを治す薬が必要になってくるからです。
お母さんがたおれては困るので、優先順を良く考えてください。

Q7 離乳食をはじめて1ヶ月ですが、最近ウンチの回数が4~5回と増えました。
色は緑っぽい色が多いです。量は少なめです。大丈夫ですか?どんな時が心配ですか?

A7 次のようにお答えしました
 
赤ちゃんは食事の内容が変わると、ウンチの様子が変わることがよくあります。
病気でなくとも緑便になることはよくあり、緑便だけならあまり心配要りません。
 
いつもと比べ、1日の便の回数が倍以上に増えたり、いつもよりゆるく水様になったときに下痢と考えます。
病的な場合には、食欲が落ちたり、不機嫌だったり、元気が無かったり、発熱、嘔吐など、何か他のサインを伴います。
他に症状がなく元気であれば、緊急な病気ではありません。

Q6 湿疹で皮フ科にかかり、ステロイド剤を数種処方されました。
6~7日間でやめたのですが、たまに湿疹が出ることがあります。
混合剤で強くはないのですが、使ったりやめたりしても良いのでしょうか。

A6 次のようにお答えしました
 
ステロイドは使い方を間違えなければとてもよい薬です。
副作用を起こすのは、医師の指示どうりに使っていない場合が多いようです。
だらだら続ける、全身に多量に塗る場合は要注意。
ステロイドは弱いもの、中程度のもの、強いものがあります。
湿疹の治療のポイントは、効かない薬をぬり続けても無駄で、必要な強さの薬を適切な期間使うこと。
1週間程度であれば、どの強さでもそれほど問題になりません。
必要なだけ塗った後に、お休みの期間をしっかりもうけ、肌を休ませることが必要です。
休薬期間が適切にあくようであれば、繰り返し使うことも心配ありません。
休薬期間が短い場合は、ステロイドの強さを変えたり、アレルギーの予防薬を飲んだりします。
うまくいかない、自信がない場合は、再診して指導を受けます。

Q5 湿疹がひどく、強めの薬(ステロイド、プロトピック)が処方されました。
今は良くなったのですが、薬を塗ったことによる影響が心配です。
現在副作用が出なければ大丈夫ですか?
6-7ヶ月健診を受けるか悩んでいます。
受けた方が良いですか?

A5 次のようにお答えしました
 
湿疹の薬
湿疹は症状の程度に合わせた薬を使います。
ステロイドが必要な場合はしばしばあります。
医師の指示に従って使えばそうそう副作用で問題になることはありません。
ステロイドは1週間程度続けても、その後休みが入れば繰り返して使用することができます。
自分勝手な判断で、長期間にわたって使用したり、全身に塗って大量に使ったりしなければ、そうそう問題は起こしません。
 
6-7ヶ月健診
出生時に問題があった。生まれたときの状態が悪かった。2500g未満で生まれた。
乳児健診で問題を指摘された。発育(体重や身長の増加)や発達の問題を指摘された、または、心配である。
このような場合に乳児健診を多くすることはおすすめです。
母子手帳に1、4、7、10ヶ月、1歳の記録のページがあるのは、その時期が発達や発育をチェックする上で大切な時期だからです。
検診を多く受けることは丁寧なことですが、ご家族の考え方はいろいろだと思います。

Q4 頭を打ったときは、どの症状が出れば、病院へ連れて行ったほうが良いですか。

A4 次のようにお答えしました
 
打った直後に意識の状態が悪ければ救急へ。
高いところから硬いところに落ちたときもCTが取れる病院の受診がおすすめです。
打った直後が大丈夫でも、頭蓋内で細い静脈が切れ、ジワジワ出血し、2日から7日して症状が出てくるケースもあるので注意します。
意識状態が悪くなり、うつらうつらして寝てばかり、よく吐くようになる、運動障害が出て、できていたことができなくなる。
疑わしい症状がある場合は、CTの取れる病院を受診します。
 
打ち所について。
3階から転落しても無事な赤ちゃんがいるかと思えば、診察台から落ちても頭の骨を骨折しているケースもあり、まったく打ち所に左右されます。
打つ回数。
多ければ多いほどトラブルが起きるリスクが上がりますから、少ないほうが良いに決まっています。
打ち方。
硬いところに落ちる、角のあるものにぶつかる、勢い良く打つなどは危険なパターンです。
特に歩き始めの時期は、赤ちゃんの目線で家の中を見直し、危険な打ち方を避けていくことを意識します。
ひっくり返って転んで頭を打っても、危険性の少ない柔らかい床材。
家具の角を保護する等、ぶつかっても危険の少ない環境。
また、家の外では想定外の危険が多いことを意識して、目をはなさない。
赤ちゃんは高いところに寝かせば、必ず転がって落ちるのです。
とがった角があれば、必ずぶつかりに行きます。
意識をするか否かでだいぶ事故は防げます。

Q3 薬を処方された時に薬がまだあるのに治った時は薬は飲ませなくていいのか?

A3 次のようにお答えしました
 
基本的には処方された薬は、すべて飲みきることが大前提です。
よくあるケースですが、熱が出て抗生剤で治療しているのに、熱が下がったとたん勝手に飲むのを中止する人がいます。
せっかくばい菌が減って症状が出ないレベルに改善したのに、やめてしまったら、またばい菌が増えて一からやり直しです。
効果がある場合に、抗生剤は5日から10日投与しないと完治せず、再発する恐れがあります。
患者さんの言う治ったは、治っていないことがしばしばです。
薬が効いたということはわかっても、中身まで完治したかは、外から見てなかなかわからないものです。
治療の期間は、医師が中身まで治すことを考えて決めています。
処方された薬はきちんと飲んでください。効果半減です。

Q2 お母さんがかぜをひいた時、母乳はやめたほうがよいですか?

A2 次のようにお答えしました
 
やめなくてもよいのではないでしょうか。
同じ部屋にいて世話をしていれば、母乳をあげなくてもうつってしまいます。
重い病気でなければ、仕方のないことと考えます。
 
お母さんが薬を飲んだ場合のお話。
薬は大きく2種類に分かれます。
①病気のもとを治す薬(抗生剤など)
②病気は治らないが症状を和らげる薬(解熱鎮痛剤、咳止め、総合感冒薬、おなかの薬など)
①が必要なときには、医師の判断で処方されますが、しっかりと飲まなければ、お母さんの病気が治りません。
②は極端な話、我慢すればよいお薬になります。つらいときに飲むのは仕方ないでしょう。
解熱鎮痛剤では、アセトアミノフェンがお母さんにも赤ちゃんにもやさしい薬になります。
母乳中に出てくる薬の量は少量です。
一般的に風邪などで用いられる薬では、赤ちゃんに問題がおきることは、あまりないと思われます。
特殊な薬もありますので、医師に相談することも大切です。
追加解説
塩化リゾチーム、レフトーゼ、ノイチームは卵の白身でできています。
赤ちゃんがアトピー、卵アレルギーの時には注意します。
妊婦さんには、使用してはいけない解熱鎮痛剤があります。(インドメタシン・ポンタール)

Q1 最近2週間続けて風邪をひきましたが(38℃以上の発熱)、ひんぱんに風邪をひく場合でも毎週のように薬を飲ませて大丈夫なのでしょうか。
自然回復を待ったりした方がよいのでしょうか。

A1 次のようにお答えしました
 
副作用のない薬はありませんから、お薬は注意して使います。
副作用の頻度や、程度と、薬の必要性をハカリにかけて検討します。
抗生剤の下痢を恐れて、肺炎をこじらせてしまうのはまずいでしょう。
自然回復が大切な病気もたくさんありますが、必ず薬を飲まなければならない病気もあります。
絶対飲まなければならない薬か?(抗生剤、喘息の薬など)
症状を和らげる薬で飲む代わりに我慢すればすむ薬か?(鼻水止め、咳止め、解熱剤など)
心配な場合、飲む必要性がどれだけあるかを、かかりつけの医師に聞いてみることも大切です。
 
追加解説
かぜや発熱の原因が毎回同じになるとはまれですが、自然回復する病気が多いのは確かです。
しかし、必ず薬を飲まなければならない病気や、薬を飲まないと損をする病気もたくさんあります。
毎回医師はそこを判断して処方します。
原則として、出されたお薬は指示に従って飲むことが大切です。
漠然と薬の副作用を心配して、勝手に中止し、病気をこじらせているケースをしばしば見かけます。
お薬の副作用に注意して使うことは大切なことですが、もっと大切なことがあることをお忘れなく。