乳児相談Q&A(ジャンル別編成版)

1.予防接種・ワクチン 2

Q53 ポリオの生ワクチンを受ける気になれません。不活化を受ける所はありますか?(平成24年4月4日)

Q52 わこうキッズさんでは「不活化ポリオワクチン」を導入される予定はありませんか?(平成24年4月4日)

Q51 ポリオ(生or不活化)の考え方について。(平成24年4月4日)

Q50 ポリオの接種をどう受けようか迷っています。
国が不活化を認可するまで待つのは危険ですか?(平成24年4月4日)

Q49 ポリオの接種をどう受けようか迷っています。
国が不活化を認可するまで待つのは危険ですか?(平成24年4月4日)

Q48 今、気になっているのはポリオワクチンです。
生か不活化かは母親の考えによると思いますが、先生のポリオワクチンに対する考え方を聞かせてください。
メリット、デメリットはどちらにもあるかと思いますが。(平成24年4月4日)

A48・49・50・51・52・53 次のようにお答えしました
 
国産の不活化ポリオワクチンが今年の秋頃から接種できるようになると言われています。
三種混合に不活化ポリオを会わせた4種混合ワクチンなのか、不活化ポリオ単独ワクチンなのか。
両方が接種可能なのか、どちらかだけなのか、本当に今年の秋から接種できるのか。
医療機関にも具体的なことは伝えられておらず、確実な事はわかっていません。
過去にも肩すかしが何度もあり、待っていればよいのか、責任を持って答える事ができません。
 
昨年は対象者約100万人に対し、生ワクチン接種が約75万人、不活化は約1万人が接種したそうです。
残り20万人以上はいずれのワクチンも接種しておりません。
どちらも接種しないでいる事が一番問題になりますので、どちらかを接種するよう勧められています。
ちなみに、現在当院では不活化ポリオワクチンは扱っていません。
扱っている施設は全国的に大変に少ないのが現状ですが、和光市では1ヶ所あります。
ご希望の方はその医療機関に問い合わせてみてください。
和光市では、データの残っているこの10数年に、健康被害を起した例は報告されていないとのことです。
当院では、以下のような見解で、皆さまにお伝えしています。
■最近、マスコミなどでポリオワクチン(生ワクチン)の副反応のことがよく取り上げられています。
怖いので受けさせたくないのですが良いのでしょうか?
マスコミ報道を見ていると、ポリオの生ワクチンはマヒをおこす怖いワクチンで、
健康被害がたくさん発生しているかのような印象を強く持ってしまいます。
実際は、ポリオ生ワクチンの投与後にマヒをおこすケースは、440万回に1回とされ、
このところ年間に1例ほどの割合で報告されており、これを多いと見るかどうかです。
わが国では、昭和35年にポリオが大流行し、6500人が小児マヒをおこしました。
小児マヒは、手足にマヒをおこし、一生治らないこともある病気です。
生ワクチンの導入で発症は急速に減少し、現在は年間発症例が毎年0で経過しています。
世界的にはまだ撲滅されていない病気なので、流行がないから接種しないで良い、と言う考え方はおすすめできません。
■生後5ヶ月の乳児です。ポリオは副反応のない不活化ワクチンを接種すべきでしょうか?
生ワクチンは、公費(無料)で、経口投与2回により、消化管内で強い免疫がつきます。
不活化ワクチンは、自費(1回5,000円~1万円)で、筋肉注射4回(3回+追加)の接種が必要です。
生ワクチンに比べ効力が短い、弱いと言った報告もあります。
マスコミ報道やネットの情報を見ていると、あたかも不活化ワクチンが常識のように思えてきますが、
実際には、現在ポリオの不活化ワクチンを扱っている施設は、国内でわずかに80ヵ所、埼玉県内では2ヵ所にとどまっています。(平成23年)
取り扱う施設の数が少ないので、皆さんの思い通りに接種して行くのは難しいかもしれません。
生ワクチンの効果は絶大で、流行を抑える場合に適したワクチンですが、病気の制圧後は、
ワクチン自体の副反応が問題となるため、多くの先進国では不活化ワクチンへ切り替えています。
不活化ワクチンの定期接種化が望まれますが、接種に望ましい月齢がありますので、
現実には今シーズンも生ワクチンを接種する人が多くなるでしょう。
■ 不活化ワクチンをうってくれる病院が少なくて困っています。なぜうたないのですか?
不活化ワクチンを扱わない理由として、
①今ある定期接種の生ワクチンは十分効果をあげている
②個人で海外から輸入するワクチンである
③国が輸入しているわけではないので、何か起きても自己責任になる
④定期接種ではないため、健康被害(重い副反応)に対する保証が不十分である
⑤4種混合など、3種混合+不活化ポリオの国産開発ワクチンの登場を待っている
などがあります。
現在、接種できるワクチンの種類が、新たにいくつも増えています。
現場では、問合せへの対応も含め、医療機関の仕事量が増えたり煩雑になっているのが実情です。
肝心の日常診療への負担が増えることは、医療ミスにもつながります。
医療機関はワクチン屋さんではないので、簡単に皆さんのリクエストや都合に合わせられないことがあります。
ご理解下さい。

Q47 1才になったら打つ予防接種を、どのようなスケジュールで打っていけば良いか。
(保育園に4月から行くので、なるべく病院へ行く回数は少なくしたい。)
(平成23年12月7日)

A47 次のようにお答えしました
 
水ぼうそう、おたふく、インフルエンザは集団生活では必ずと言っていいほどかかってしまう病気です。
おたふくやインフルエンザは重症化することの多い疾患ですし、完治するまで登園ができなくなります。
いずれも自費のワクチンですが、接種する方がおすすめです。
乳幼児の髄膜炎予防として、ヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンも接種がおすすめです。
 
保育園に預けるお子さんの場合、MR(麻疹風疹)ワクチンの後に、おたふく、水ぼうそうのワクチンをお勧めしています。
間隔は4週間づつあけて接種します。
三種混合とヒブ、肺炎球菌ワクチンの同時接種は、だいぶ普及してきました。
しかしながら,MR、おたふく、水ぼうそうなどの生ワクチンどうしの同時接種はまだそれほど普及していません。
また、インフルエンザや三種混合などの不活化ワクチンと生ワクチンの同時接種も普及していません。
生ワクチンの同時接種も構わないのですが、行っている医療機関は、まだかなり少ないようです。
<参照>
水ぼうそうワクチン⇒予防接種みずぼうそうワクチンへ
おたふくワクチン⇒予防接種おたふくかぜワクチンへ
インフルエンザワクチン⇒予防接種インフルエンザワクチンへ
ヒブワクチン⇒赤ちゃん学級その18ヒブワクチンへ
肺炎球菌ワクチン⇒赤ちゃん学級その18肺炎球菌ワクチンへ

Q46 インフルエンザの予防接種、今からでもやった方が良いですか?(平成23年12月7日)

A46 次のようにお答えしました
 
インフルエンザの予防接種について
 
基本的には接種がおすすめです。
迅速診断キットやタミフルなどの特効薬がありますが、それでもワクチンによる予防は重要なインフルエンザ対策の一つです。
12才以下のお子さんの場合、2回接種が必要です。
大人と違って、1回接種では効果はほとんど期待できません。
1ヶ月の間隔で2回接種すると、その後2週間ほどで免疫がついてきます。
インフルエンザの流行は例年1月末です。
逆算すると11月中おそくとも12月中に1回目、2回目は12月中、おそくとも1月上旬までに終わらせないと流行に間に合いません。
1才未満のお子さんのインフルエンザワクチンについては、
①1才以上のお子さんや大人に比べ、ワクチンの効果が今ひとつ不十分か?
②1才未満の赤ちゃんは、インフルエンザにかかってもあまり重症にならずにすむことがある。
などの理由で1才以上のお子さんに比べ、ワクチン接種を積極的にすすめないことがあります。
接種することは良いと思いますが、自費ですので良く検討して判断してください。
インフルエンザはうつす人との接触がポイントになりますので、うつるところに行かなければうつりません。
赤ちゃんはお家にいることが多いので、運んでくる人がいなければうつりません。
1才未満のお子さんの場合、現実的には家に持ち込みそうな人(父親や兄弟)にワクチン接種してブロックする方が効果的です。
1月末から2月の流行時期に、サークルなどの集団の中に不用意に入らないこと、手洗い、うがい、加湿などが、予防の基本です。
ご家族の都合で、赤ちゃんの早い時期から保育所に預けるご家庭もあります。
保育園では、必ずうつしあいが起こると思ってください。
この子たちにはワクチン接種が価値のあるものと思われます。
注意点は、このワクチンは卵が使われているということです。
卵アレルギーのあるお子さんは、事前に医師によく相談してください。
卵を含んだ食品やお菓子(卵ボーローなど)を少しだけ与えてみてください。
吐いたり下痢したり、口の周りが赤く腫れたり、じんましんが出たりしないか確認しておきます。
<参照>
⇒子供の病気Q&Aインフルエンザへ
今シーズンのインフルエンザワクチンについて
平成23年秋より、生後6ヶ月から1才までのお子さんのワクチン接種量が倍以上に増えます。
効果があがる事が期待されていますが、今シーズンを終えてみないと判定はまだできません。
副反応が多くなったり、強くなったりする事は、今のところないようです。

Q45 先ほどのはしか、水ぼうそう等のお話ですが、親側での予防法があれば教えてください。
(子供の頃に予防接種はうっています)(平成23年9月7日)

A45 次のようにお答えしました
 
★お答えするのを忘れてしまったかもしれません。大変失礼いたしました。
 
はしか(麻疹)ワクチンは、以前は1回接種となっていました。
接種後効き目は徐々に落ち、20年くらいたつと、弱くなってしまうケースがあることが分かってきました。
最近では、接種していたにもかかわらず、はしかにかかる大学生が話題になりました。
その後、平成18年より、2回接種することとなりました。(現在は麻疹風疹の2種混合ワクチンとなっています)
はしかにかかったことのない大人は、確かにもう一度接種すると安心です。
しかしながら、検査をすると免疫が十分の人も多いと思われます。
大人は子供や学生に比べ集団生活をすることは少ないため、感染のチャンスは少ないかもしれません。
まず、子供さんがしっかりワクチンを受けることで、家庭に持ち込まないようブロックすることが大切です。
水ぼうそうも考え方は同様ですが、日本では自費のため1回接種のケースがほとんどです。
水ぼうそうは集団生活の中で接触の機会がまだ多い感染症です。
ワクチン接種している人は、接触のたびに免疫が想いおこされて、効き目が長持ちする可能性があります。
2回接種は理想ですが・・・自費ですので。

Q44 S51年生まれです。
ポリオは親も受けるべきでしょうか。
それとも、気をつければ大丈夫でしょうか。(平成23年9月7日)

A44 次のようにお答えしました
 
赤ちゃんはポリオを経口接種すると、2週間くらいから便に多量のウイルスを排泄するようになります。
排泄は1か月から2か月にわたり続き、ここから感染を受けるケースがあります。
昭和50年・51年・52年生まれの世代は、ポリオの免疫を保有している人の割合が他の年代に比べ低いと言われています。
お子さんと同時期に、親もワクチン接種することが勧められています。
しかしながら、朝霞地区では大人を接種している医療機関が多くありませんし、自費になります。
 
極めてまれで、年間に何人も発症するわけではありませんので、神経質になりませんように。
(日本では約800万回の接種で1人)
オムツ換えの後等に、十分な手洗いで対応します。

Q43 不活化ポリオについて。
ネットを見ていると、注射+生 という考えと、注射のみで大丈夫というのを見ました。
保育園に入れるので、注射のみでいいのか心配。(平成23年9月7日)

A43 次のようにお答えしました
 
ポリオワクチンは生ワクチン+不活化ワクチンの組合わせのうち、免疫が十分につかないパターンもあります。
ポリオの不活化ワクチンの扱いについては、まだ十分に知らない医師が多いものと思われます。
生ワクチンは生ワクチンだけで、不活化ワクチンは不活化ワクチンだけで接種を進める方が確実です。
 
→赤ちゃん学級Q&A その21 も参照してください

Q42 予防接種ははれるのか?(平成23年4月13日)

A42 次のようにお答えしました
 
ワクチンには良く免疫がつくようにまぜ物がしてあったり、保存剤などが含まれています。
そのせいで接種したところが腫れることがあります。
個人差はありますが、三種混合や小児用肺炎球菌ワクチン、インフルエンザワクチンなどで腫れることが多いようです。
接種後2日~3日でピークをむかえ、1週間くらいで消えて行きます。
あまり心配はありませんが、お子さんによっては、腕の太さが変わるほど腫れることがあります。
その場合は、接種した先生にご相談ください。

Q41 また、平成23年3月に、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンが、一時接種見合せとなりました。
この件に関しても、問い合わせが多いため、今回お話しました。(平成23年4月13日)
ヒブと肺炎球菌の同時接種の後で、死亡例の報道がありました。
一時見合わせの後、再開されましたが、大丈夫でしょうか?

A41 次のようにお答えしました
 
ヒブワクチン・小児用肺炎球菌ワクチンへの不安Q&A
 
■ワクチン接種後に死亡事例が出て、とても心配です。ほんとうに安全なのですか?
今回の報告は、接種と死亡との間に関係があるかないかを検討する前に発表されました。
接種の後に起きたことは、みな報告すると言うのが理由だからです。
その後の調査で、ワクチンや同時接種と死亡との間に、明らかな関係はなかったという結論になりました。
ワクチン接種とは無関係に、突然死や持病などで死亡する乳児は、現代でも毎年1000人以上おり、このようなケースが紛れ込んでしまったと考えられます。
一時期に複数例が報告されたのは、助成が始まり、突然、一斉に接種する人数が何倍にも増えたことも関係しているようです。
現在世界100カ国以上で導入され、発売からすでに10年以上が経過し、効果と安全性が確立しているワクチンです。
日本人は不安になると物事の本質を忘れがちです。
ワクチンが合わない体質の子は、まれですが必ず出てきますし、注意して接種して行くことは基本ですが、接種しないでいたために起こる危険の大きさを忘れてはいけません。
■前回の接種から間隔がずいぶん開いてしまいました。どうしたらよいか、心配です。
心配いりません。
接種を再開した時点で追いつきます。
決められた回数を接種すれば、免疫の効果は同じです。
1回目から接種しなおす必要はありません。
■同時接種で問題が起きたように報道されましたが、同時接種してよいか心配です。
これまでの国内国外の調査では、三種混合ワクチンとヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンとの同時接種で、重い副反応が起こりやすくなるという報告はありません。
同時接種は、早く免疫をつけ、受診の回数を少なくするために行なわれます。
3つのワクチンを全部バラバラに接種する方法はありますが、最大12回の受診が必要になります。
接種に必要な間隔を開けたり、体調を崩したり、ポリオやBCGも接種するとなると、現実問題、家族、子供、医療機関への負担は大きく、終了までにずいぶんと時間がかかってしまいます。
ちなみに、三種混合は3種類を混ぜたワクチンを一度に接種しているのですが、単独のワクチンと比べて問題は出ていません。

Q40 ワクチンについてポリオを不活化で打とうと思っています。
いろんな先生の意見を聞いてみたいと思いますが、先生はいかがお考えでしょうか?(平成23年4月13日)

Q39 予防接種(ポリオ)を不活化にするか検討しています。
見解を教えてください。(平成23年4月13日)

Q38 ポリオワクチンは生ワクチンと聞いています。
和光だとうけられる場所、費用等を教えて欲しいです。(平成23年4月13日)

Q37 ポリオの生ワクチンが不安です。(平成23年4月13日)

A37・38・39・40 次のようにお答えしました
 
■最近、マスコミなどでポリオワクチン(生ワクチン)の副反応のことがよく取り上げられています。怖いので受けさせたくないのですが良いのでしょうか?
 
マスコミ報道を見ていると、ポリオの生ワクチンはマヒをおこす怖いワクチンで、健康被害がたくさん発生しているかのような印象を強く持ってしまいます。
実際は、ポリオ生ワクチンの投与後にマヒをおこすケースは、440万回に1回とされ、このところ年間に1例ほどの割合で報告されており、これを多いと見るかどうかです。
わが国では、昭和35年にポリオが大流行し、6500人が小児マヒをおこしました。
小児マヒは、手足にマヒをおこし、一生治らないこともある病気です。
生ワクチンの導入で発症は急速に減少し、現在は年間発症例が毎年0で経過しています。
世界的にはまだ撲滅されていない病気なので、流行がないから接種しないで良い、と言う考え方はおすすめできません。
■生後5ヶ月の乳児です。ポリオは副反応のない不活化ワクチンを接種すべきでしょうか?
生ワクチンは、公費(無料)で、経口投与2回により、消化管内で強い免疫がつきます。
不活化ワクチンは、自費(1回5,000円~1万円)で、筋肉注射4回(3回+追加)の接種が必要です。
生ワクチンに比べ効力が短い、弱いと言った報告もあります。
マスコミ報道やネットの情報を見ていると、あたかも不活化ワクチンが常識のように思えてきますが、実際には、現在ポリオの不活化ワクチンを扱っている施設は、国内でわずかに80ヵ所、埼玉県内では2ヵ所にとどまっています。
取り扱う施設の数が少ないので、皆さんの思い通りに接種して行くのは難しいかもしれません。
生ワクチンの効果は絶大で、流行を抑える場合に適したワクチンですが、病気の制圧後は、ワクチン自体の副反応が問題となるため、多くの先進国では不活化ワクチンへ切り替えています。
不活化ワクチンの定期接種化が望まれますが、接種に望ましい月齢がありますので、現実には今シーズンも生ワクチンを接種する人が多くなるでしょう。
■不活化ワクチンをうってくれる病院が少なくて困っています。なぜうたないのですか?
不活化ワクチンを扱わない理由として、
①今ある定期接種の生ワクチンは十分効果をあげている
②個人で海外から輸入するワクチンである
③国が輸入しているわけではないので、何か起きても自己責任になる
④定期接種ではないため、健康被害(重い副反応)に対する保証が不十分である
⑤4種混合など、3種混合+不活化ポリオの国産開発ワクチンの登場を待っているなどがあります。
現在、接種できるワクチンの種類が、新たにいくつも増えています。
現場では、問合せへの対応も含め、仕事量が増えたり煩雑になっているのが実情です。
肝心の日常診療への負担が増えることは、医療ミスにもつながります。
医療機関はワクチン屋さんではないので、簡単に皆さんのリクエストや都合に合わせられないことがあります。
ご理解下さい。

Q36 ポリオ生ワクチンで副反応が不安なのですが・・・うつべきなのでしょうか。(平成23年3月9日)

Q35 ポリオの予防接種を迷っています。最近は不活化ワクチンを打つ人が増えているようですが・

Q34 ポリオワクチンについて(不活化の方がいいか?)(平成23年3月9日)

Q33 ポリオをうけようか悩んでいます。(平成23年3月9日)

Q32 ポリオ投与でマヒになる子供がいるので、ポリオを受けるのがこわいです。
不活化ワクチンになったら受けたいのですが、いつになるでしょうか。(平成23年3月9日)

A32・33・34・35・36 次のようにお答えしました
 
 不活化ワクチンの方が望ましいのですが、現実には生ワクチンをうつ人が大多数になるでしょう。
生ワクチンの問題は10年以上前から指摘され、国産の不活化ワクチンの開発が待たれています。
国産の不活化ワクチンが近いうちに接種できるようになるかは、まったくわかっていません。
 
現状では国産の不活化ワクチンがまだないため、輸入して接種している医療機関はあります。
もちろん自費のワクチンとなります。
扱っている医療機関はごく少数で、埼玉県でも数箇所にとどまります。
希望される方は個人的に調べてください。
また、接種を見合わせていると、生ワクチンを接種したお子さんからの感染の危険にさらされます。
ポリオ生ワクチンは経口接種後1ヶ月ほどで免疫が獲得されます。
この時に腸管の中でポリオウイルスが増殖し、数週間にわたりウイルスが便から排出されます。
排出されるウイルスは大量で、ポリオの免疫がないまわりの人にうつる可能性があります。
ポリオの免疫が低い保護者の世代があり、子どもから2次感染を起こすことが問題視されています。
市では子どもさんどうしのうつしあいを避けるために、同時期に集団接種しています。
確かにわが国のワクチン行政は、国際的に見て遅れが指摘されています。
とは言っても、次の接種から全員が不活化ワクチンになるということは、ないものねだりになります。
副反応のリスクは大変低いので、日本の現状と納得して生ワクチンを接種するのか。
副反応はいやなので、何としても不活化ワクチンを接種しに行くのか。
どちらかを選択することになります。
接種しないでいるのは、感染のリスクにさらされ続けるので、おすすめできません。

Q31 ヒブ、プレベナーが中止されましたが、途中の場合、免疫はなくなってしまいますか?(平成23年3月9日)ヒブと肺炎球菌の同時接種で死亡したニュースがありました。
うちは三種を含めた3本同時接種は3回終了しましたが、1本づつの接種がいいのでしょうか。(平成23年3月9日)

Q30 ヒブと肺炎球菌の同時接種で死亡したニュースがありました。
うちは三種を含めた3本同時接種は3回終了しましたが、1本づつの接種がいいのでしょうか。(平成23年3月9日)

A30・31 次のようにお答えしました
 
平成23年3月5日厚生労働省より、三種混合、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)の同時接種後に4件(後に5件)の死亡例が報告され、ヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンの接種を一時的に見合わせするよう通達がありました。
 
同時接種の影響なのか?
基礎疾患との関係なのか?
まるで関係あるかのように報道されていますが、今のところ関係は分かっていません。
小児科医たちの意見としてあるのは
自然の死亡であり、まぎれこみなのではないか?
助成が始まり、急に接種が増えたことが影響していないか?
因果関係を判断せず、公表してしまったのではないか?
海外では10年以上前から、日本より多くのワクチンと同時接種していますが、安全性は確立しています。
日本では、ヒブワクチンは2年前から、肺炎球菌ワクチンは1年前から接種しています。
2つのワクチンは、日本でもすでに100万人以上が受けています。
三種混合については、単独接種の安全性は確立されているので、接種しない選択肢は心配のし過ぎです。
以前と同様に接種を続けた方が良いでしょう。
2つのワクチンの接種の再開は、厚生省の指示待ちになります。
同時接種に関しても指示待ちです。
接種人数が多いので、単独接種となると大変な労力を必要とします。
これは、接種する側にも、接種を受ける側にもいえることです。
接種期間があいてしまうことに関して
接種期間があいても、再開すれば追いつくと考えてください。
1回の接種だけでは十分な免疫が完成しないため、再開までの期間のみが手薄になると考えます。
病気で死亡する多くのお子さんを救うワクチンですし、世界的には同時接種の安全性が確立しています。
国や自治体の早急で適切な対応と、接種を受ける側の親御さんの適切な判断を期待しています。

Q29 水ぼうそう、おたふくのワクチンは、接種の後、免疫がつくのはどのくらいの期間が必要ですか?

A29 次のようにお答えしました
 
これらのワクチンは、水ぼうそうやおたふくかぜに軽くかかった状態になって免疫がついてゆきます。
そのため、水ぼうそうやおたふくかぜの症状が2~3週間後に軽く現れることがあります。
免疫が付くのはこのすぐ後になります。

Q28 満11ヶ月から保育園に入る予定だが、どのような予防接種を受けておけばよいか?(水ぼうそうとか?)

A28 次のようにお答えしました
 
 水ぼうそう、おたふく、インフルエンザは集団生活では必ずと言っていいほどかかってしまう病気です。
おたふくやインフルエンザは重症化することの多い疾患ですし、完治するまで登園ができなくなります。
いずれも自費のワクチンですが、接種する方がおすすめです。
インフルエンザ菌や肺炎球菌は、乳幼児で髄膜炎を起こすことがありますから、ヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンも接種がおすすめです。
 
水ぼうそうワクチン⇒予防接種みずぼうそうワクチンにリンク
おたふくワクチン⇒予防接種おたふくかぜワクチンにリンク
インフルエンザワクチン⇒予防接種インフルエンザワクチンにリンク
ヒブワクチン⇒赤ちゃん学級その18ヒブワクチン
肺炎球菌ワクチン⇒赤ちゃん学級その18肺炎球菌ワクチン

Q27 任意で受ける予防接種はどのようなものがありますか?
受ける時期は?やっぱり受けた方がいいですか?
ヒブワクチンなど、市からの助成がない予防接種も受けた方が良いですか?
どのようなものがあるかも教えて下さい。

A27 次のようにお答えしました
 
 任意で受ける予防接種は
 水痘ワクチン(みずぼうそうワクチン)  ⇒予防接種みずぼうそうワクチンにリンク
 ムンプスワクチン(おたふくかぜワクチン)  ⇒予防接種おたふくかぜワクチンにリンク
 インフルエンザワクチン  ⇒予防接種インフルエンザワクチンにリンク
 小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)
 インフルエンザ菌ワクチン(ヒブワクチン)
などがあります。
どのワクチンも接種した方がいいに決まっています。
しかしながら、自費ですし、何回も受ける必要があるものもあります。
ご家族でよく相談して決めてください。
 
任意で受ける予防接種の値段について
自費診療ですので各病院で値段が異なります。
ワクチンの原価は種類によって異なりますが、一般的には皆さんが考えているより高価なものが多いようです。
(参考:3,000円くらいのものから10,000円を超える物まであります。)
原価に診察料金や注射の技術料、注射器等の物品の料金、消費税などが加わります。
(参考:乳児の初診料は自費に換算すると5,600円です。)
ここに各病院の考えが加わって値段が決まります。
(値段に一番差が出る部分と思われます。)
したがって、中には10,000円を超えてしまうワクチンもあるわけです。
定期接種のワクチンは一見ただのようですが、市が料金をすべて負担してくれているのです。
ワクチンの値段は安いのが喜ばれるようですが、医療の安全性や安心を安売りすることはむずかしいと思います。

Q26 小児用肺炎球菌ワクチン プレベナーについて

A26 次のようにお答えしました
 
 肺炎球菌は多くの子供の鼻やのどにいる身近なばい菌です。
子供の体力や抵抗力が落ちたときにいろいろな病気、感染症を引き起こします。
主に肺炎・中耳炎を起こすばい菌の代表ですが、時に細菌性髄膜炎や菌血症
(血液中に菌が入ってしまう病気)などの重症感染症を起こします。
肺炎球菌による細菌性髄膜炎の患者数は、日本では年間約200人程度とされています。
その三分の一で死亡や重い後遺症(発達障害、聴力障害など)を残します。
プレベナーは肺炎球菌の予防ワクチンで、日本では2010年3月に販売が開始されました。
 
標準的な接種方法は
生後2ヶ月から6ヶ月までに、初回免疫として3回(4週から8週間隔で)、約1年後に1回追加接種します。
接種が遅れた場合は
7ヶ月以上1歳未満なら初回免疫2回、追加接種1回、
1歳から2歳未満の場合は初回免疫1回、追加接種1回、
2歳から9歳未満の場合は1回接種でよいとされています。
肺炎球菌による髄膜炎にかかりやすい年令は1歳未満のため、早期の接種が重要です。
三種混合やヒブワクチンとの同時接種は可能とされ、欧米では一般的です。
アメリカでは2000年に定期接種が始まり、肺炎球菌による重症感染が98%減少しました。
他のワクチンと同様に接種後のアレルギー反応を注意するのは基本です。
副反応は接種部位の発赤、腫脹、しこりや発熱、眠気などありますが、一時的で、重い反応はごくまれです。
肺炎球菌による感染症はポピュラーで、軽症で終わるケースが多いのですが、抗生剤がききにくい菌が増えています。
髄膜炎になる頻度は高いわけではありませんが、髄膜炎は重症な病気です。
接種したほうが良いに決まっています。
しかし現実には問題があり、ワクチンの値段が高いのに自費だということです。
3回から4回接種する必要があるため、全部で3~4万円くらいかかるようです。
他のワクチンのように、自治体の援助があると助かりますが、すぐに実現するかはわかりません。