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乳児相談Q&A(ジャンル別編成版)

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1.予防接種・ワクチン 3

Q75 インフルエンザの予防接種は受けた方が良いのか?(平成30年10月17日)

A75 次のようにお答えしました
 
注:過去の記載と若干異なっています。
 
インフルエンザの予防接種について

基本的には接種がおすすめです。
迅速診断キットやタミフルなどの特効薬がありますが、それでもワクチンによる予防は重要なインフルエンザ対策の一つです。
 
12才以下のお子さんの場合、2回接種が必要です。
大人と違って、1回接種では効果はほとんど期待できません。
1ヶ月の間隔で2回接種すると、その後2週間ほどで免疫がつきます。
インフルエンザの流行は例年1月末です。
逆算すると11月中、おそくとも12月中に1回目、2回目は12月中、おそくとも1月上旬までに終わらせないと流行に間に合いません。
 
1才未満のお子さんのインフルエンザワクチンについては、
①1才以上のお子さんや大人に比べ、ワクチンの効果が今ひとつ不十分
②1才未満の赤ちゃんは、インフルエンザにかかってもあまり重症にならずにすむことがある。(新型の場合は例外)
 
インフルエンザはうつす人との接触がポイントになりますので、うつるところに行かなければよいわけですが・・・。
近年は早くから保育園にあずけたり、流行時期に外出することも多く、赤ちゃんも感染の可能性が高くなっています。
保育園では、必ずうつしあいが起こると思ってください。
6ヶ月~1才のお子さんも効果が少ないとはいえ、ワクチン接種の必要性は高くなってきています。
 
1才未満のお子さんの場合、現実的には家に持ち込みそうな人(父親や兄弟)にワクチン接種してブロックすることも大切です。
1月末から2月の流行時期に、サークルなどの集団の中に不用意に入らないこと、手洗い、うがい、加湿などが、予防の基本です。
 
注意点は、このワクチンは卵を使って製造しているということです。
卵アレルギーのあるお子さんは、事前に医師によく相談してください。
卵を含んだ食品やお菓子(卵ボーローなど)を少しだけ与えてみてください。
吐いたり下痢したり、口の周りが赤く腫れたり、じんましんが出たりしないか確認しておきます。

 Q74 麻疹風疹が流行ってますが、1歳になる前に任意接種したほうが良いでしょうか。(平成30年10月17日)

A74 次のようにお答えしました
 
赤ちゃんはお母さんから免疫物質・抗体をもらって生まれ、感染しにくい病気も多くあります。
しかし、抗体は生後6か月頃にはなくなってくるため、麻疹風疹に対し無防備になります。
早期にワクチン接種する意味はありますが、現在のところ自費となります。
特に流行地へ行く場合など、麻疹の感染の恐れが出てくる場合に、接種することはあります。
早期に1回接種を行っても、2回の定期接種は受けておいてください。

Q73 はしかの予防接種はあるのでしょうか。
もし、あるのなら、何ヶ月からうてるのでしょうか。(平成30年2月14日)

A73 次のようにお答えしました
 
はしか(麻疹)単独のワクチンはありますが、ワクチンの製造はかなり少なくなっています。
現在主に使用されているのは、麻疹・風疹混合ワクチンになります。
生れてくるときにお母さんからもらった、はしかの免疫(抗体)は、生後6か月以降はなくなってゆきます。
麻疹・風疹混合ワクチンの接種は、1才になると公費になりますので、早目に接種しましょう。
6か月~1才未満では自費(1万円くらい)になりますが、接種するのは感染のリスクがある場合です。
まわりではしかが発生した場合、感染の恐れがある地域へ行く場合など。

Q72 予防接種について
来月引越すので、これまで受けていた病院に通えなくなる。
予防接種の種類によっては、ワクチンが複数メーカーあり、メーカーが異なると効果に影響するようなことはあるか?
特に気にしないでよいか?(平成29年10月18日)

A72 次のようにお答えしました
 
ロタワクチンと子宮頸がんワクチンは同じものを続けて接種しますので、気をつけて下さい。
その他のワクチンは、メーカーが異なっても効果への影響は、まずありません。

Q71 9ヶ月で保育園に入園しますが、はしかの予防接種などは1才になる前に行った方が良いのでしょうか?(平成29年2月15日) 

A71 次のようにお答えしました
 
お子さんが母親から妊娠中にもらったはしかの免疫は、生後6カ月にはほとんどなくなっており、はしかに対して無防備な状態となります。
近年でも大人のはしかの流行があり、外出の多いお子さんや、保育園のお子さんは感染のリスクが高く、早めの接種が理想です。
1才未満の接種は有料になること、1才以降に定期の接種でもう一度接種しておくことに、ご注意ください。

Q70 0才児でインフルエンザ予防接種は受けたほうが良いか。(平成28年10月19日)

A70 次のようにお答えしました
 
インフルエンザの予防接種について
 
基本的には接種がおすすめです。
迅速診断キットやタミフルなどの特効薬がありますが、それでもワクチンによる予防は重要なインフルエンザ対策の一つです。
12才以下のお子さんの場合、2回接種が必要です。
大人と違って、1回接種では効果はほとんど期待できません。
1ヶ月の間隔で2回接種すると、その後2週間ほどで免疫がついてきます。
インフルエンザの流行は例年1月末です。
逆算すると11月中おそくとも12月中に1回目、2回目は12月中、おそくとも1月上旬までに終わらせないと流行に間に合いません。
1才未満のお子さんのインフルエンザワクチンについては、
①1才以上のお子さんや大人に比べ、ワクチンの効果が今ひとつ不十分
②1才未満の赤ちゃんは、インフルエンザにかかってもあまり重症にならずにすむことがある。(新型の場合は例外)
などの理由で1才以上のお子さんに比べ、ワクチン接種を積極的にすすめないことがあります。
接種することは良いと思いますが、自費ですので良く検討して判断してください。
インフルエンザはうつす人との接触がポイントになりますので、うつるところに行かなければよいわけです。
赤ちゃんはお家にいることが多いので、運んでくる人がいなければ、そうそうはうつりません。
1才未満のお子さんの場合、現実的には家に持ち込みそうな人(父親や兄弟)にワクチン接種してブロックする方が効果的です。
1月末から2月の流行時期に、サークルなどの集団の中に不用意に入らないこと、手洗い、うがい、加湿などが、予防の基本です。
ご家族の都合で、赤ちゃんの早い時期から保育所に預けるご家庭もあります。
保育園では、必ずうつしあいが起こると思ってください。
この子たちにはワクチン接種が価値のあるものと思われます。
注意点は、このワクチンは卵が使われているということです。
卵アレルギーのあるお子さんは、事前に医師によく相談してください。
卵を含んだ食品やお菓子(卵ボーローなど)を少しだけ与えてみてください。
吐いたり下痢したり、口の周りが赤く腫れたり、じんましんが出たりしないか確認しておきます。
(平成27年10月21日 第2回 1 予防接種・ワクチン より)

Q69 周りのママ友達から「水ぼうそうよりおたふくの方が予防接種したほうがいいよ」って言われました。
男の子はなおさら・・・。本当のところ、どうなんでしょうか?(平成28年2月17日)

A69 次のようにお答えしました
 
水ぼうそうのワクチンは公費(無料)、おたふくかぜワクチンは自費ですが、どちらのワクチンも同じくらい大切です。
水ぼうそうは重くなることはまれですが、とてもうつりやすく、かかると1週間お家で隔離扱いになります。
おたふくかぜもうつりやすく、なおるのに1~2週間を要します。
軽症例から重症例までの幅が広いのですが、髄膜炎(頭痛、吐き気)をとてもおこしやすい感染症です。
聴力障害や膵臓炎、睾丸炎、卵巣炎なども起こし、10才以上で重症化する嫌な病気の一つです。
治療薬がないので、ワクチンで予防したい病気の一つです。
1才過ぎに1回、できればその3年後くらいに2回目を接種すると万全ですが、自費ですのでご検討下さい。

Q68  BCGのあとが他の子よりうすいが大丈夫か?(平成27年10月21日)

A68 次のようにお答えしました
 
接種後徐々に赤みをまし、1か月くらいではっきりしてきます。
全部で9コ×2か所の発赤となりますが、うすくても大丈夫です。
いくつか数えられるレベルでも免疫はつきます。

Q67 8カ月のお子さん、インフルエンザの予防接種をしても大丈夫か?(平成27年10月21日)
インフルエンザの予防接種は、何カ月から?(平成27年10月21日)

A67 次のようにお答えしました
 
インフルエンザの予防接種について
基本的には接種がおすすめです。
迅速診断キットやタミフルなどの特効薬がありますが、それでもワクチンによる予防は重要なインフルエンザ対策の一つです。
12才以下のお子さんの場合、2回接種が必要です。
大人と違って、1回接種では効果はほとんど期待できません。
1ヶ月の間隔で2回接種すると、その後2週間ほどで免疫がついてきます。
インフルエンザの流行は例年1月末です。
逆算すると10月中おそくとも11月中に1回目、2回目は12月中、おそくとも1月上旬までに終わらせないと流行に間に合いません。
 
1才未満のお子さんのインフルエンザワクチンについては、
①1才以上のお子さんや大人に比べ、ワクチンの効果が今ひとつ不十分
②1才未満の赤ちゃんは、インフルエンザにかかってもあまり重症にならずにすむことがある。(新型の場合は例外)
などの理由で1才以上のお子さんに比べ、ワクチン接種を積極的にすすめないことがあります。
接種することは良いと思いますが、自費ですので良く検討して判断してください。
インフルエンザはうつす人との接触がポイントになりますので、うつるところに行かなければよいわけです。
赤ちゃんはお家にいることが多いので、運んでくる人がいなければ、そうそうはうつりません。
1才未満のお子さんの場合、現実的には家に持ち込みそうな人(父親や兄弟)にワクチン接種してブロックする方が効果的です。
1月末から2月の流行時期に、サークルなどの集団の中に不用意に入らないこと、手洗い、うがい、加湿などが、予防の基本です。
ご家族の都合で、赤ちゃんの早い時期から保育所に預けるご家庭もあります。
保育園では、必ずうつしあいが起こると思ってください。
この子たちにはワクチン接種が価値のあるものと思われます。
注意点は、このワクチンは卵が使われているということです。
卵アレルギーのあるお子さんは、事前に医師によく相談してください。
卵を含んだ食品やお菓子(卵ボーローなど)を少しだけ与えてみてください。
吐いたり下痢したり、口の周りが赤く腫れたり、じんましんが出たりしないか確認しておきます。

Q66 インフルエンザワクチンの接種時期 (平成27年4月21日)

A66 次のようにお答えしました
 
現在のところ、インフルエンザの最大の予防策はワクチン接種と考えられています。
 
先進諸国では確立された予防方法ですが、近年、日本でも有効性が再確認されています。
重症化を防ぐなどの感染防止効果は、A型で70~80%、B型で40%程度とされています。
その年によりききめにバラつきがあるようです。
喘息などの慢性の呼吸器疾患を持つ患者さん、乳幼児(特に保育所のお子さま)、受験生は接種をおすすめします。
1回目の接種を10月末~11月、2回目の接種を11月末~12月中旬までに行うことをおすすめします。
2回目終了後2週間ほどで免疫がつき、12月末の流行の始まりにそなえます。
Aソ連型、A香港型、B型の3種類がそれぞれ毎年少しずつ形を変えながら流行を繰り返すので、毎年接種を検討する必要があります。
副反応は重いものはほとんどありませんが、卵アレルギーのある方は要注意で、医師とよく相談して接種します。
ワクチンの副反応
ワクチンの副反応で最も注意が必要なのは、接種後まもなくの強いアレルギー反応です。
強いじんましん、呼吸困難、嘔吐、ショック状態などです。
まれな反応ですが、おうちに帰ってから気がつくのでは問題です。
当院では最も注意が必要な接種後30分を観察させていただき、問題ないことを確認してからお帰りいただいています。
多くの場合問題なく、待つことが面倒だと考える方も多いようですが、当院では便利なことや都合の良いことより、安全を優先すべきと考えています。
接種後1~2日は弱いほうのアレルギー反応に注意します。
発熱、じんましん、接種部分のはれ等ありますが、強いもの、危険なものはほとんどありませんから、落ち着いて対応してください。
他の病気との区別は難しいこともあり、ご心配のある場合にはご相談ください。

Q65 母親の風疹の抗体が8倍でギリギリだと言われました・・・。
追加で予防接種を受けるべきでしょうか?
(平成26年4月16日)

A65 次のようにお答えしました
 
風疹にかかった人は一生免疫が続き、2度とかからないのが普通です。
ワクチンで免疫をつけた人は、抗体が少しずつ弱くなることがあります。
抗体がないわけではないので、かからなかったり、かかっても軽くすむことがあります。
しかし、次のお子さんの妊娠をご希望される場合は、再接種で確実に免疫をつけておく方が安心です。
接種後2~3か月は妊娠をひかえることになりますので、ご注意ください。

Q64 先日、中耳炎にかかり、40℃の発熱がありました。
水ぼうそうや突発性発疹にかかると、ワクチン接種は2~3週間あけるようですが、ポリオワクチンはうてますか?
(平成25年10月23日)

A64 次のようにお答えしました
 
水ぼうそうや突発性発疹にかかった場合、免疫システムがうまく機能しないことがあり、ワクチンが効きにくくなると言われています。
一般的には、重い病気のあとは少し間隔をあけてワクチン接種がおすすめです。
中耳炎は高熱が出ても治療に反応して改善が早いため、全身の重い病気とは考えません。
軽症の感染症と考えると、症状が落ち着いて間もなくにワクチン接種することは、かまわないと思われます。

Q63 ワクチンを接種しても、抗体がへると聞いたことがあるのですが、その場合、どのくらいの期間でへるのか?再度予防接種が必要なのか?等、教えて下さい。
(平成25年4月17日)

A63 次のようにお答えしました
 
麻しんや風しんのワクチンは、接種すると十分な免疫がつきます。
しかしながら、20年位たつと抗体は低下し、中にはかかってしまうケースが出て、問題となっています。
今日、麻しん風しん混合ワクチンを1才と5才の2回接種するようになったのは、このためです。
ちなみに、5才ではまだ免疫は十分に残っています。
免疫がなくなってしまう前に再度接種することで、長期間の免疫が得られます。
おたふくワクチンも同様かと思われます。
水ぼうそうのワクチンは、もともと弱めに作ってあるワクチンです。
そのため、確実な免疫を得るためには、半年から1年くらいの間隔で、再度の接種がすすめられています。

Q62 今からでも子宮頸癌ワクチンは接種したほうが良いですか?(平成24年12月5日)

A62 次のようにお答えしました
 
性行前の年齢で接種するのが、重要で効果的です。
そのため対象は中学生くらいとなります。
しかしながら、子宮頸癌は30代、40代の女性が注意すべき病気です。
この年齢の女性が接種しても間に合うケースがあると言われています。
ワクチンと癌検診のいずれもが重要です。

Q61 B型肝炎の予防接種を受けていません。
今さらですが、接種すべきでしょうか。(平成24年12月5日)

A61 次のようにお答えしました
 
昨年まで、日本ではB型肝炎ワクチンのことはあまり話題になっていませんでした。
それまでは、医療従事者や、肝炎患者のいる家族、肝炎の母から出産したお子さんで、ワクチンが利用されるにすぎませんでした。
昨年、日本小児科学会がワクチンの接種スケジュールを公表しました。
これはアメリカなどに準じた理想のスケジュールなのですが、接種年齢の関係で一番上段にB型肝炎ワクチンがのってしまいました。
まるで一番重要なワクチンと錯覚したり、この年齢で接種しなければならないと感じたご家族がたくさんいるようです。
接種は理想ですが、現実的には優先順位は他のワクチンに比べ高いとは思えません。
自費ですし、接種年齢が遅れても接種は可能です。
日本のワクチン事情が改善され、スケジュールのように全部のワクチンが公平に接種できる日が来ることが望まれますが、
まだ少し時間が必要かと思われます。

Q60 親が予防接種(風疹等)しても、子どもにうつったり、母乳に出たりしませんか?(平成24年12月5日)

A60 次のようにお答えしました
 
ワクチンを接種した人から他の人に病気がうつることはありません。
また、母親が接種しても、母乳から赤ちゃんにうつったり、影響が出る事は、まずありません。
 
麻疹、風疹、おたふく、水ぼうそうなどの生ワクチンは、わざと病気にかからせて免疫をつけます。
そのため、1週間から3週間の間に、それらの病気の症状が出る事があります。
頻度は高くなく、症状は軽症で、これまでに人にうつったという報告はありません。
もちろん母乳からうつったという報告もありませんので、ご安心ください。
風疹は、妊娠中に免疫があるか抗体検査をします。
免疫がない、または弱い妊婦さんは、次回の妊娠前にワクチン接種がすすめられます。
先天性風疹症候群を防ぐためです。
麻疹やおたふくかぜ、水ぼうそうも、過去にかかっていない人が妊娠中にかかると流産などトラブルが発生します。
また、大人がかかると重症化するので、免疫のない大人もワクチン接種がすすめられています。

Q59 インフルエンザの予防接種は受けたほうが良いのか。(平成24年12月5日)

Q58  今、6カ月ですが、インフルエンザの予防接種はしても良いのですか?(平成24年12月5日)

A58・59 次のようにお答えしました
 
ワクチン接種はインフルエンザ予防の基本です。
しかしながら、1才未満のお子さんは、接種にあたり検討してほしいことが何点かあります。
 
一般にインフルエンザワクチンの効果は、子供は大人に比べ低いとされています。
1才未満ではさらに効果が低くなるとされています。
平成23年度から、乳幼児ではワクチン接種量が増えましたが、効果に関するデータはまだ出ていないかもしれません。
効果が全くないとは思いませんが、自費で2回接種ですので、検討材料となります。
卵を利用して作るワクチンですので、卵アレルギーのあるお子さんは注意が必要となります。
卵アレルギーは6カ月ではまだわかっていないことが多いはずで、この点に注意して接種することが必要です。
インフルエンザは接触がなければうつりません。
お父さんや兄弟が家に持ち込まないようにワクチン接種しておくほうが、大切かもしれません。
1月末から2月の流行期には、集団を避け、むやみにうつる所へ行かないことも大切です。
お母さんが流行期にたおれてしまわぬように予防しておくことも大切です。
赤ちゃんに接種しなくても、予防法は他にもあるのです。

Q57 ポリオワクチンの今後(平成24年7月4日)

A57 次のようにお答えしました
 
生ポリオワクチンは、平成24年9月1日より定期接種は行われなくなります。
和光市では春の接種は終了しており、秋の接種は今年から行われなくなります。
そして平成24年9月1日より、単独の不活化ポリオワクチンの定期接種が始まります。
4種混合ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風の三種+不活化ポリオ)の定期接種への導入は平成24年11月の導入が予定されていますが、確実なところはわかっていません。
 
不活化ポリオワクチン定期接種導入後の対応
① 生ポリオワクチンを2回接種終了している場合
不活化ポリオワクチンを接種する必要はありません。
② 生ポリオワクチンは1回しか接種できなかった場合
不活化ポリオワクチンを合計で3回となるように接種します。
この場合、3回目の接種は追加と考え1年後の接種となります。
③ 生ポリオワクチンを1回も接種していない場合
単独の不活化ポリオワクチンを合計4回接種します。
この場合、初回をおよそ1か月間隔で3回接種し、その1年後に追加接種を1回行います。
自費で不活化ポリオワクチンを接種している場合は、定期接種4回の中にカウントします。
これは4種混合ワクチンが導入されるまでの間となります。
これらの詳しい情報は通知されるとのことですので、あせらずに。
9月1日以降しばらくの間は、ポリオワクチンの接種を控えていたグループと、元々秋に接種を予定していたグループが一斉に接種を希望することで、混雑と混乱が予想されます。
不活化ワクチンが不足することはないと言われていますが、一時期に医療機関で接種できる人数には限りがあります。
また、この時期はインフルエンザワクチンの接種が始まる時期です。
ご家族の無理な要求、あるいはご家族の都合だけで接種を進めようとすると、医療機関が無理をすることになり、トラブルや事故のもとになります。
現にヒブ、肺炎球菌の定期接種化、BCGの個別化でワクチンが増えたため、医療機関に混乱とトラブルが生じています。
安全な予防接種への取り組みは各医療機関で多少異なりますが、医療機関にご協力いただくことで、ご家族自らがトラブルや事故を回避して行けることを知っておいてください。
私見ですが、1回目の生ワクチンの接種を終了している場合は、あまりあわてなくてもよいのではないかと思っています。

Q56 三種混合、ヒブ、肺炎球菌を3回打ちました。
今の月例で他に受けておいた方がよい予防接種はありますか?(平成24年4月4日)

A56 次のようにお答えしました
 
7ヶ月くらいのお子さんだと思います。
現在はポリオくらいではないかと思われます。
1才になったら早々に麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)
その後自費ですが、おたふくや水ぼうそうのワクチンの順が、自然です。
B型肝炎ワクチンは、身内に肝炎の方がいる場合、海外に行く予定がある場合は接種します。
医療従事者や肝炎患者の家族を除くと、現在の日本では、接種している人は少ないと思われます。

Q55 ヒブ、肺炎球菌、三種混合の予防注射はおわりました。(3回)
今6ヶ月になりましたが、ロタウイルスの注射はしないままですが、大丈夫でしょうか?(平成24年4月4日)

A55 次のようにお答えしました
 
ロタウイルスによる胃腸炎は、赤ちゃんがかかると重症化することがあるため、接種が望ましいワクチンのひとつです。
6ヶ月までの接種が勧められていますが、6ヶ月を過ぎたら接種できないわけではありません。
ただ、6ヶ月以降に起きやすくなる腸重積症が、ワクチンの副反応なのか区別が難しくなると言われています。
かかりつけの先生とよく相談して決めてください。
ロタウイルスワクチン(ロタリクス)は、自費で値段がかなり高く、2回接種が必要ですので、良くご検討下さい。

Q54 Hibや肺炎球菌のワクチンを3回済ませましたが、
1年後にもう一度接種するまでは、まだ免疫は全くついていない状態なのでしょうか。(平成24年4月4日)

A54 次のようにお答えしました
 
三種混合、ヒブ、肺炎球菌ワクチンは、3回接種で免疫が完成します。
(ヒブ、肺炎球菌は、生後7ヶ月から11ヶ月に接種を始めた場合は、2回になります)
時間がたつと、免疫は少しずつ弱くなって行きますが、追加接種をする事で免疫がかなり長持ちするようになります。
肺炎球菌ワクチンの場合は、60日間以上の間隔をあけ、1才過ぎに追加接種します。
三種混合、ヒブワクチンは、おおよそ1年後に追加接種します。