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コラム 2 仔犬の育て方から学ぶこと。その1

仔犬の育て方から学ぶこと。その1
「仔犬のワクチン接種と病気の予防」

 
先日、実家の母親がヨークシャーテリアの仔犬を飼い始めました。
(愛犬家の間ではヨーキーと呼ぶそうです)
大手チェーン店で選んだのですが、「上手な仔犬の育て方」というビデオ付でした。
もうけ優先のチェーン店のビデオだろう とたかをくくり、内容にはあまり期待していませんでした。
ところが、見てビックリ。
内容は充実し、よくできており、お店の誠実さに感心してしまいました。
 
たとえば、仔犬のワクチン接種と病気の予防について。
仔犬はかかると死んでしまう病気がいくつかあり、7種混合などのワクチンを生後2ヶ月ころより、1ヶ月ごとに3回接種します。
さながら人間の三種混合ワクチンです。
仔犬のうちは抵抗力が弱いため、ワクチンがすむまでは、お風呂も、外出も、他の犬との接触も避けるのが鉄則です。
動物病院を受診する時には抱っこして連れて行ったりしません。
病気がうつるのでキャリーケース(犬や猫を入れて運ぶ入れ物)に入れて行きます。

 
一見、仔犬の育て方のほうが、人間よりきびしそうに思われます。
しかしよく考えると、人の子のほうが、ずいぶんと無とんちゃくで無防備なのではないかと思いました。
その証拠に、小さなお子さんがよく病気にかかり、小児科を受診しますよね。
仔犬は丈夫になるまでお家において、病気を予防します。
人間の赤ちゃんは、旅行にもレストランにも習い事にも保育所にもどんどん出かけます。
外出するなとまでは言いませんが、リスクがあることをお忘れなく。
初めての赤ちゃんに対しては、どの親も初心者なわけで、ある程度の勉強は大切です。
勉強不足や、自分の都合、勝手な思い込みで、仔犬の育て方より下手な育て方になりませんように。

2006/10/3