わこうキッズ えきまえこどもクリニックは、埼玉県和光市にある小児科専門クリニックです。

乳児相談Q&A(ジャンル別編成版)

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3.受診の目安・病気のときの対応(発熱・ひきつけ・咳・鼻・嘔吐下痢)1

Q25  今回は、病院を利用する時の基本的なお話をしてみました
病院の種類と役割、上手な利用の仕方などは、一般に教えてもらう機会がありません。
そのため、患者側にとっては無駄な受診が生じ、医療機関としては仕事が大変になり、トラブルのもとになっているようです。
そこで赤ちゃん学級の場を借り、病院や医療に関する基本的なお話をすることにしました。

A25 次のようにお答えしました
 
①病院の種類と役割
 
病院は役割に応じて大きく2つに分類されます。
 1 診療所やクリニックのいわゆるかかりつけ医
 2 総合病院や大学病院、小児専門病院
診療所やクリニックでは、かぜなどの日常的な病気を中心にみますが、もう一つの大切な役割は、重症疾患を区別して総合病院、大学病院に紹介することです。
かかりつけ医は、熱の出始めやかぜなどを診療するプロです。
基本的に重症を見るわけではないので、夜遅くまで診療はしません。
お昼休みは診療しませんし、予防接種の専用の時間帯などがあり、突然行っても診てもらえないことがあります。
総合病院や大学病院、小児専門病院では、紹介された重症患者さんの診断、治療を行います。
24時間体制で、専門性の高い疾患を中心に、高度な医療を行います。
夜間には当直医がいますが、本来の役割は、入院患者と重症な救急患者の診療です。
重症患者で忙しいため、熱やかぜなどで受診をしても期待したほどの医療は受けられません。
お薬は1日分、翌日にかかりつけを受診するよう言われます。
夜間の発熱で救急病院を受診する子供のうち、およそ9割は一晩様子を見て、翌日にかかりつけ医を受診しても十分間に合うと言われています。
今日お話したように、熱だけで緊急のケースはまれですから、病院を上手に使分けて下さい。
(⇒和光市保健センター赤ちゃん学級講義資料参照)
近年、小児科医や夜間救急が少なくて問題になっていますが、今ある病院や診療所を上手に利用するだけで、多くの問題が解決します。
②救急車の利用方法について
近年では、救急車の半数が軽症患者で出動するため、重症患者への対応が遅れ、死亡するケースも出ています。
救急車を呼ぶのは命の危険があるときです
    ひきつけが5分以上続く
    呼吸困難で顔色が悪い(誤飲・重症喘息発作など)
    出血が止まらない
    頭を強く打って意識の様子がおかしい
    お風呂でおぼれる
救急車は不要と思われるケース
    発熱(熱が40度出ても、熱以外に重い症状がない場合)
    ひきつけたが、2~3分で止まり、意識がもどっている場合
    吐くまでが辛そうだったが、吐いた後すっきりしている場合
    なだめると我慢できるおなかの痛みや頭痛
    中耳炎の耳の痛み
#8000の電話相談もうまく利用してください

Q24 鼻水が3週間出ていて、おっぱいを飲んでいる時も苦しそうにズーズーして
寝ている時も鼻がつまっているせいでノドがつまってせきをして起きてしまいます。病院に行った方がいいですか?

A24 次のようにお答えしました
 
耳鼻科の受診をお勧めします。
鼻水は必要で出てくることもあり、水っぽい鼻は元気なら、かんだり拭いたりで十分です。
しかしながら、本人が鼻で困っており、長期に渡り改善がない場合は、治療をお勧めします。

Q23 母乳をあげている最中に痛がるように泣きながら飲んでいるときがあります。消化不良をおこしていたので、お腹がグルグル回っている感覚がいやがって泣くんですか?何か病気とかですか?

A23 次のようにお答えしました
 
一時的なものであれば気にしません。
おなかのかぜなどで、吐気、嘔吐、下痢などがあるときは、おなかの機能が落ちています。
食事やミルク、母乳を与えると、おなかに負担がかかり、腹痛⇒不機嫌となることはよくあります。
毎回不機嫌、食欲がなくなる、嘔吐、下痢などが現れないか注意して様子を見ます。
食事の量や哺乳量をセーブしておなかを休めることが大切です。

Q22 赤ちゃんが病気になった時のお風呂の入れ方
カゼのとき、ただでさえ体力を消耗しているのに、お風呂に入れると良くなさそうなのですが、入れないのも体に悪そうで・・・・。
ウイルス性の病気にかかった時、お風呂で感染してしまうのではないでしょうか?下痢の時は脱水が心配です。

A22 次のようにお答えしました

 
入浴できなくても大問題は起こりませんが、無理に入浴して病気を重くすることはあります。
入浴は体力を消耗します。
元気なときにはこんなことは気にしませんが、体力に余裕のない病気の時の入浴はダメージを与えることになります。
特に病初期からピークにかけては、体力に余裕がないので、無理に入れません。
回復期になり、37.5℃以下で、元気が出てきたら、咳鼻があっても入る余裕が生まれてきます。
まだ治りきったわけではありませんから、清潔を目的に短時間ですませます。
遊んで長風呂はまだいけません。
 
家庭内の感染は、お風呂にだけ気をつけても、避けるのはなかなかむずかしいと思います。
しいて言えば、最後に入れるとか、シャワーで済ますとかで十分です。
下痢の時の入浴は、元気がないと、体力消耗という意味では不適切になります。
元気があれば、入浴による脱水はあまり気にしません。
お風呂上りに水分を補給してあげてください。

Q21 ①この時期に(予防接種前)どうしても電車などで混雑している所へ行かなくてはならない時、どのようなことに注意したらよいですか。
②腸重積にかかる前は、便はでていますか?
③病院に行くほどではない発熱の時、どこを冷やしてあげたら良いですか。

A21 次のようにお答えしました
 
①は上述
 
②初期は普通便の事もあり、時間がたって血便に変わります。
浣腸をかけて確認が必要になります。
発症前の便の情報だけでは診断はできません。
③首筋、脇の下、ソケイ部(足のつけね)は太い動脈が浅いところを走っており、脈を触れます。
ここを冷やしてあげると効率がよくなります。
おでこは本人が好む場合はかまいませんが、熱は下がりません。
熱は必要で出ますから、つらそうな場合に冷やしてあげてください。

Q20 頭を打ったときは、どの症状が出れば、病院へ連れて行ったほうが良いですか。

A20 次のようにお答えしました
 
打った直後に意識の状態が悪ければ救急へ。
高いところから硬いところに落ちたときもCTが取れる病院の受診がおすすめです。
打った直後が大丈夫でも、頭蓋内で細い静脈が切れ、ジワジワ出血し、2日から7日して症状が出てくるケースもあるので注意します。
意識状態が悪くなり、うつらうつらして寝てばかり、よく吐くようになる、運動障害が出て、できていたことができなくなる。
疑わしい症状がある場合は、CTの取れる病院を受診します。
 
打ち所について。
3階から転落しても無事な赤ちゃんがいるかと思えば、診察台から落ちても頭の骨を骨折しているケースもあり、まったく打ち所に左右されます。
打つ回数。
多ければ多いほどトラブルが起きるリスクが上がりますから、少ないほうが良いに決まっています。
打ち方。
硬いところに落ちる、角のあるものにぶつかる、勢い良く打つなどは危険なパターンです。
特に歩き始めの時期は、赤ちゃんの目線で家の中を見直し、危険な打ち方を避けていくことを意識します。
ひっくり返って転んで頭を打っても、危険性の少ない柔らかい床材。
家具の角を保護する等、ぶつかっても危険の少ない環境。
また、家の外では想定外の危険が多いことを意識して、目をはなさない。
赤ちゃんは高いところに寝かせば、必ず転がって落ちるのです。
とがった角があれば、必ずぶつかりに行きます。
意識をするか否かでだいぶ事故は防げます。

Q19 離乳食をたべるとゼーゼーします。
大丈夫でしょうか。

A19 次のようにお答えしました
 
飲み込むときに間違って気管に入る、のどの働きの問題(嚥下の協調障害による誤嚥)。
のどのあたり(咽頭・喉頭)の構造に問題があり誤嚥する、のどの造りの問題。
食物による口腔アレルギーなどが疑われます。
よくむせたり、呼吸状態が悪くなると、診断を急ぎますが、他に症状がなければあわてません。
病気なのかどうかを見る必要があり、まず、かかりつけ医の受診をおすすめします。
気管支ファイバー(細い内視鏡)を使い、のどのあたりを観察するテクニックを持った耳鼻科さんもいます。
気になる場合はご相談下さい。

Q18 はげしく泣いた後の授乳中に、半分眠っている状態なのに首~頭をこきざみに振る事があります。1~2分でとまってくり返します。
(本人は眠っているので、無意識に動いてしまっている、という感じに見えます。)同じような動きをする子を見た事がないのですが、そのままにしておいて大丈夫でしょうか?

A18 次のようにお答えしました
 
ひきつけ、けいれん、てんかんかどうか、ということでしょうか?
赤ちゃんの動きを見てひきつけを心配するお母さんは時々いますが、
何でもないことが多いようです。
ひきつけかそうでないかは、意識のあるなしで判断します。
顔色は良く、しっかりおこした時に覚醒して目が合うことを確認できれば問題ありません。
顔色が悪かったり、おこしても覚醒しない、意識の様子がおかしい場合はひきつけが疑われます。
本当のところはみてみないとわからないので、デジカメの録画などを医師に見せるのも良いでしょう。

Q17 頭の形がいびつ。
1日にうんちが5、6回出ていても、便がゆるいのか、下痢かどうかわからない。
夜、寝ていると、せきで起きてしまう。(たんがからんでいるような感じ)
普通に寝かせていいのか。

A17 次のようにお答えしました
 
頭の形は脳みその成長により骨が押されてできあがってゆきます。
寝ていることが多く、首をあまり動かさないと、圧力が逃げる方向に頭の形が変化し、扁平になったりします。
おきていることが多く、首がすわってからは、頭は均等に大きくなり、いびつな形は徐々に目立たなくなります。
 
いつもに比べて便の回数が多く、ゆるい場合は下痢と考えます。
元気で食欲があって、いつもと同じウンチの回数とゆるさなら問題ありません。
強い咳、悪化してくる咳、長びく咳は診断や、治療が必要となります。

Q16 げりの時の水分の与え方(脱水症)
離乳食のリスタートの仕方(今、おっぱいだけ)
外出してもいい?

A16 次のようにお答えしました
 
脱水は水分を受けつけない、何度も吐く、熱がある、水様の便が多量に出る場合におこりやすく、おしっこが出ない、よだれが出なくなり口の中がカラカラしている、ぐったりして元気がないなどは脱水のサインです。
脱水を起こしているときは受診、点滴が必要になります。
脱水予防のためには、あかちゃん用のイオン飲料を少量(20~50ml)、頻回(30分~1時間おき)こまめにあげることがポイントです。
 
下痢の時、おかゆはおなかにあまり負担をかけませんので、やめる必要はありません。
離乳食は少し前の月齢のものとし、量は少なめ、おなかに負担がかからないようにします。
どの病気も、なおりかけは体力が予想外に消耗することがあり、次の病気にかかったりなどトラブルのもとになります。
無理はせず、気分転換程度とします。

Q15 下痢が10日以上続いています。1日7回くらいあります。

A15 次のようにお答えしました
 
下痢の原因は、食べた物やおなかのかぜ(感染性胃腸炎)などが主なものです。
初めの5日くらいはいやなものを出すために必要で下痢をします。
それ以降は、一度調子の悪くなったおなかは復活に時間がかかり、下痢が長びくのが赤ちゃんの特徴です。
下痢になると、ミルクや母乳を消化する酵素の出が悪くなり、そのため、ミルクや母乳は消化不良になるからです。
これを乳糖不耐症と言いますが、回復に2~3週間かかることもあります。
脱水の兆候がなく、水分が取れ、元気なら、こわくないタイプの下痢です。
気長に回復を待ちます。
調子の落ちたおなかは、薬で治すのではなく、与えるものを注意し、おなかに負担がかからぬようにして、回復を待つのが基本です。
離乳食は少し前の月齢のもの、おかゆはおすすめ、ミルクはうすめ、量は少なめで、回数でかせぐほうが良いでしょう。
長びく場合にはかかりつけを受診して、評価や指導を受けてください。

Q14 熱が少しあるような時は、ひたい、頭の後ろ等、アイスノンでひやしてよいのですか?体は、かるくふとんをかけるのでよいですか?

A14 次のようにお答えしました
 
本人が気持ちよさそうであれば、冷やしてあげてください。
かぜの時、熱は必要で出ますので、元気がよければ基本的には下げる必要はありません。
本人がいやがる場合は、無理に冷やす必要はありません。
ただし、熱でつらそうにしている場合は、脇の下、ソケイ部を冷却シートで冷やしてあげると効果的です。
 
熱が出ている時にあたためるか、冷やすか?
熱の上がりはじめに悪寒、寒気がある場合は、一時的にあたためてあげます。
熱が上がりきって、赤い顔して、ふーふーしている時は、あたためると熱がこもり体力を消耗してしまうので、あたたかくするより、涼しいい格好にしてあげます。

Q13 父親がかぜをひいた場合、部屋を別にして隔離すべきですか?

A13 次のようにお答えしました
 
病気によっては発症前からうつるものもあるため、お父さんを隔離してもおそいこともあります。
しかし、咳の強い病気や、重い病気の場合は、マスクをしたり、手洗いをこまめにしたり、近くに寄らないことも意味があります。
明らかに重症な病気(はしか、インフルエンザ、百日咳など)と接触があった場合は大切なことですが、
重くない病気の場合は、あまり神経質にならなくても良いのでは。

Q12 げりが続いていて、今日と昨日は少しかための便が出だしたのですが、げりは治ったと考えていいのですか?
今までは便は4日に1回ほどしか出てなかったので、急に毎日出るということは、やはりげりが治っていないのでしょうか?
又、食事を2週間一切とっていません。ほしがらないですが、無理に食べさすべき?

A12 次のようにお答えしました
 
いつもと違うは、病気のサインである事がしばしばです。まだ十分に調子が戻っていないのかもしれません。
しかし、元気があれば心配な状態ではないようです。
食欲が落ちているのは、まだおなかの調子が十分に回復していない可能性があります。
病気の最中に甘えさせてもらって、好きなものしかとらなくなることもあります。
 
赤ちゃんは毎日たくさんの体重をふやすための量を接種しています。
一日の摂取量は半分くらいでも大丈夫ですし、ミルクが飲めて要れば短期的には心配はいりません。
下痢のときのお食事のポイントは、消化の良いものを量を控えめに与え、おなかに負担のかからぬようにして、回復を待つことです。
おかゆはおすすめです。離乳食のレベルアップはせずに、逆に少し前の月齢の食事を与えると良いでしょう。
追加解説
果物、果汁、野菜ジュース、味の濃い、甘ったるいものは、下痢しやすいので避けます。

Q11 病気中の外出(買物など)は完全に治ってからでないといけませんか?
又、治りかけが一番良くないのでしょうか?

A11 次のようにお答えしました
 
必ずしも外出がダメというわけではありません。
ただ、外出は意外と疲れるもの。長く連れ歩くと、赤ちゃんも結構運動になります。
車の渋滞中に、助手席に座っているだけなのにぐったり疲れることがありますよね。
 
病気が悪化してきているときには、体力の消耗を考え、不要な外出はさけます。
しかし、治りかけは余裕が出てきますから、多少の外出、気分転換の散歩などはかまわないはずです。
治りかけが一番良くないということはありません。無理しなければ良いのです。
ただ、治りかけという判断がポイントになります。
朝は熱が下がったのに、夕方から再び発熱するということは良くあることです。
保育所にあずけ、夕方に再発熱のため呼び出されるのは、判断が悪かったことになります。
少なくとも夜熱がない、朝元気が治りかけの目安と思われます。判断を間違いませんように。
追加解説
もう一つの外出の判断に、まだ人にうつるのか、もう、うつらないのかがあります。
はしかは熱が下がってから3日は待ちます。
水ぼうそうは水疱が全部かさぶたになるまで。
溶連菌は抗生剤を3日くらい飲むと、もううつらなくなります。
手足口病は2~3週間うつりますが、重い病気ではないので気にしません。
病気によっていろいろですから、かかりつけの先生に聞きます。
また、場所も、うつるうつらないには影響します。
閉ざされた部屋に長くいると、うつりやすく、お外ですれ違うくらいでは、そうそううつりません。

Q10 寝返りを打って動くと吐きもどしが多いのですが、吐きグセなどつかないでしょうか?この場合、母乳の時間をきめて、短い時間ですますのがよいのでしょうか?
べんぴになりがち、(離乳食をはじめてから)どのようにしたら便がでるようになるのか?

A10 次のようにお答えしました
 
赤ちゃんの中には、食道と胃の接合部分のしまりが悪く、逆さまに持ち上げると、胃の中のものが出てしまう子が結構います。
年齢とともにこのしまりは良くなり、吐きにくくなってゆきます。
たくさん吐いて体重増加が悪いケースでは、診断、治療が必要です。
吐く量が多くなく、体重が増えている場合は、神経質になりません。
食事の1回量を加減して回数を多くするのは、有効と思われます。
 
硬くない便が2~3日おきに自然に出てくるのは、その子のおなかのペースで、便秘とは考えません。
硬くて排便が困難なケースでは対策が必要となります。
水分、野菜ジュース、濃いめの果汁、果物をとる、料理に野菜をうまく取り入れるなど、食生活に気をつけます。
効果がなければ病院を受診します。
便を柔らかくするお薬や、下剤を処方します。

Q9 1日のうち何度か軽くせき込んだり、ハアハア言っていることがありますが問題ないですか?

A9 次のようにお答えしました
 
病気の咳の代表は、かぜ、気管支炎、肺炎などの感染症です。
お鼻と関連した咳、咳喘息などの喘息予備軍の場合もあります。
また、よだれを吸い込んでむせている子もいます。
 
感染症であれば、咳は1日中出て、だんだん悪化するはずです。
他のかぜ症状、発熱、鼻水、調子の悪さをともなうでしょう。
治療あるいは自然の経過で、1~2週間で改善し、治癒していきます。
また、ハアハアしていることに関しては、病気でない場合も多いようです。
元気がある、顔色が悪くない、多呼吸(1分間に60回以上の速い呼吸)がない、などであれば病気の可能性は低く、気にしません。
赤ちゃんは病気になると機嫌が悪くなったり、食欲が落ちたり、元気がなくなったり、全身で訴えてきます。
これらのサインを見逃さなければ、重い病気も見逃しません。
ご相談のお子さんでは、重い病気がかくれているとは思われませんが、ご心配があればかかりつけ医を受診してください。

Q8 ハイハイすると咳が出ます。喘息が心配です。

A8 次のようにお答えしました
 
喘息はゼーゼーした喘鳴と呼吸困難、強い咳などのエピソードを繰り返し起こす病気です。
軽いタイプでは、咳が目立ち、咳喘息や喘息予備軍などとして扱われます。
 
この病気の咳の特徴的は、夜中、明け方の咳が目立ち、昼は比較的少ないことです。
春、梅雨、秋などの季節の変わり目に繰返しおこります。
かぜがきっかけで始まり、咳が長びくタイプも多いようです。
喘息のお子さんはひと昔前に比べ、ずいぶんと増えているようです。
ハイハイすると咳が出るだけでは、あまり喘息の咳と考えにくいのですが、心配があれば、医師に相談し、聴診してもらうと良いでしょう。

Q7 おととい、離乳食をあげて1時間後くらいに、大量にはいてしまいました。
カリフラワーとバナナパンがゆをたくさんあげました。
カリフラワーがダメなのでしょうか?量が多かったのでしょうか?

A7 次のようにお答えしました
 
2つ考えられます。
1つめはやはりたくさんあげたから。
吐いた後にケロッとして元気なら問題ありません。
(つらそうに何度も吐く、顔色が悪くぐったりするのは問題のある吐き方)
 
2つめは食物アレルギー。
近年、食物アレルギーの人は結構多く、重い症状が出る人がいることがわかってきました。
アメリカでよくおきているピーナッツによるアナフィラキシーショックは、有名な話です。
カリフラワーやバナナが原因かまだはっきりとわかっていませんが、可能性はあります。
同じものを食べてまた吐くようなら要注意。
医師に相談し、指導を受けてください。
追加解説
ただいま製作中
口腔アレルギーについて
強いアレルギー反応について
アレルギーが疑われる食品の与え方、チャレンジテスト

Q6 鼻水がよくでますが、様子を見ていると1週間程でなおりますが、受診した方が良いですか?判断が難しいです。

A6 次のようにお答えしました
 
鼻水はかぜでなくても出ることがあります。
赤ちゃんのお鼻の粘膜は敏感で、気温差があると粘膜の保護のためジュワと出ることがあります。
かぜとの区別は他の症状を見て判断します。
不機嫌さや他に咳や熱などをともなわなければ、受診の必要はありません。
また、かぜの始まりのこともありますが、鼻水は必ずしも止めなければならないものではありません。
鼻水は、ばい菌やウイルスを洗い流すために出てくるからです。
鼻水止めを早く飲んだら、かぜが早く治ってしまうということはありません。
すべてのかぜが重くなるわけではありません。少し様子を見てから受診を考えても遅くありません。
中耳炎を起こしやすい子は例外です。
 
追加解説
鼻水止めのお薬は、病気のもとを治すものではなく、症状を和らげる作用しかありません。
上手に鼻がかめる子にはお薬は必ずしも必要でないと思います。
ドロドロした黄色や、緑の汚い鼻水が出ているときも、鼻をかんで汚いものを出すことが基本です。
汚い鼻水は細菌が繁殖しているので、うまくかめずに長びくようでしたら、受診を考えます。

Q5 けいれんとひきつけの違いを教えてください。

A5 次のようにお答えしました
 
けいれんとひきつけは同じもので、けいれんが医学用語と考えてください。

Q4 水ぼうそうはつぶさないほうがいいですか?
つぶれた場合とびひしますか?
つぶれた場合どのように対応したらいいですか?

A4 次のようにお答えしました
 
吐くのは、胃と食道のつながっている部分のしまりが悪いためかもしれません。
成長とともに改善するので、体重が増えていれば問題ありません。
 
追加解説
一般に吐く量が多く、体重が増えていかない場合は病気が隠れており、吐く量が少なく、体重がちゃくちゃくと増えている場合は、あまり心配ないと考えます。
毎月体重をチェックし、母子手帳の後ろのほうに出ている体重曲線で評価します。

Q3 母乳をはきやすいのですが、いつまで?
離乳食も時々はく(母乳と一緒にケポッと・・・)
体重は増えている(むしろ太り気味)

A3 次のようにお答えしました
 
咳が長びく時は診断が大切です。
ぜんそくはゼーゼーする発作を繰返しますが、咳喘息のような軽いものもあります。
咳は夜や朝方に出て、昼にはあまり出ません。かぜをひくと咳が強く長びきます。
くしゃみは重い病気の症状であることはあまりありません。
赤ちゃんの鼻の粘膜は敏感で、外気や温度変化に対してに反応して、すぐジュワッとなりくしゃみが出ます。
つまり、かぜでなくても出るので、元気なら気にしません。

Q2 夜間に39℃の高熱が出ました。救急病院を受診すべきですか?
(多い質問)

A2 次のようにお答えしました
 
熱だけで、わりと元気が良い場合は、急がなくても大丈夫。
水分をこまめに取らせ、脇の下などを冷やし、一晩様子を見て、翌日にかかりつけの病院を受診しましょう。
救急で受診が必要なケ-ス、治療を急ぐケースは、脳炎、髄膜炎のタイプです。

Q1 7ヶ月の赤ちゃんです。39℃の高熱が出ました。
頭がおかしくならないか心配です。(多い質問)

A1 次のようにお答えしました
 
熱だけで頭がおかしくなることはありません。
発熱は防御反応の1つで、かぜを治すために必要なものと考えられています。
熱が高いだけならこわくありません。
心配なタイプは、脳炎、髄膜炎のタイプ。
嘔吐を繰り返す、うとうとして意識がおかしい、タイプです。