3.受診の目安・病気のときの対応(発熱・ひきつけ・咳・鼻・嘔吐下痢)3
Q75 熱、ぐったりがなければ心配ないか。(平成24年12月5日)
A75 次のようにお答えしました
熱の他に重い症状がない場合、まず言えることは、その時点では緊急性がないということです。
しかし、時間がたつと症状が変化してくる場合もあります。
その後が絶対大丈夫といっているわけではありませんので、経過をよく観察してください。
Q74 うつぶせで遊んでいると、よくはきます。
飲み過ぎ、食べ過ぎでしょうか?
離乳食や母乳をあたえるだけ食べてしまいます。
満腹が感じられないのでしょうか?
分量を守ってあげた方がいいですか?
食べ過ぎは良くないか?(平成24年7月4日)
A74 次のようにお答えしました
お口のほしがる量と、おなかがいっぱいになる量が異なって、食べ過ぎることはあると思います。
早食いすると、満腹中枢が働くまで、ついつい多く食べてしまいそうです。
赤ちゃんの中には、食道と胃の接合部分のしまりが悪く、逆さまに持ち上げると、胃の中のものが出てしまう子が結構います。
年齢とともにこのしまりは良くなり、吐きにくくなってゆきます。
たくさん吐いて体重増加が悪いケースでは、診断、治療が必要です。
吐く量が少なく、体重増加が良好な場合は、心配いらないと思います。
よく吐く場合、食事の1回量を加減して回数を多くするのも有効と思われます。
Q73 ズリバイをするようになり、ウンチの回数が急激に増え(1日5~6回)水っぽくなり、色も変わりました。
問題ないでしょうか?(平成24年7月4日)
A73 次のようにお答えしました
便秘の時に運動が良いことは、よく言われることですが、このお子さんの場合どれほどの関連があるかはわかりません。
食欲があって元気なら、しばらく様子を見てかまわないでしょう。
気になる場合は、かかりつけ医に相談してみてください。
Q72 離乳食をはじめたところです。
下痢の時は離乳食を中断すべきでしょうか?(平成24年7月4日)
A72 次のようにお答えしました
一般におかゆは便秘には良いとされていますので、やめる必要はありません。
離乳食のレベルを上げたりしなければ、中断する必要はありません。
赤ちゃんは下痢が始まると母乳やミルクの消化が苦手になることがあります。
母乳はやめる必要はありませんが、ミルクは3分の2程度に薄めて与えることが勧められています。
Q71 最近、離乳食を始めたせいか、うんちがねっとりしてきた気がするのですが、何日くらい出なくても待っていてよいでしょうか?(平成24年7月4日)
A71 次のようにお答えしました
赤ちゃんの便の回数には個人差があります。
一般に母乳の子はゆるくて回数が多く、1日に何度も便が出ます。
ミルクの子は便は硬めで、2~3日に1回という子もいます。
自力で排便できる場合は、あまり気にしません。
柔らかい便で、3日4日すると自力で排便できるケースは便秘扱いしません。
7日くらいまではためる事ができるようです。
Q70 母乳だけだといつも下痢のようなうんちなのですが、本当の下痢の場合の見分け方は?
回数でしょうか?
機嫌が悪くなければ、大丈夫ですか?(平成24年7月4日)
A70 次のようにお答えしました
一般的に母乳栄養の赤ちゃんは、便がゆるく、回数が多くなります。
個人差はあり、1日1回から5、6回の子までいろいろです。
下痢の目安は、回数がいつもの倍になったり、いつもより水っぽくなった場合と考えてください。
便がいつもと違ってすっぱいにおいがする、機嫌が悪い、食欲がない、嘔吐を伴う場合は病気と考えます。
機嫌が良く、母乳を良く飲んでいる場合は、多少下痢気味でも心配ありません。
Q69 鼻かぜ(鼻の奥がズルズルする)は、自然になおるまでほおっておいていいんですか?(平成24年7月4日)
A69 次のようにお答えしました
鼻水は粘膜を保護したり、ばい菌を流すために出てきます。
もともと必要で出てくるものですし、かぜでなくても出ることがあります。
赤ちゃんのお鼻の粘膜は敏感で、気温差があると粘膜の保護のためジュワとすることがあります。
止めてしまうより、出てくるものをうまく取ってあげるほうが大切です。
元気がよくて、透明な鼻水だけが出ている場合は、必ずしも受診の必要はありません。
鼻水のため不機嫌であったり、眠れない場合は、かかりつけ医に相談してみてください。
また、中耳炎を起こしやすいお子さんは、早めの受診をおすすめします。
ドロドロした黄色や、緑色の汚い鼻水が出ているときも、鼻をかんで汚いものを出すことが基本です。
しかし、汚い鼻水は細菌が繁殖しているので、うまくかめずに長びくようでしたら、受診を考えます。
Q68 軽い熱と判断し(軽症と判断し)、夜間であった場合、どの様な処置を家で行ったらよいか。
上記と同様に、けいれん、ひきつけの場合はどうすればよいか。(平成24年7月4日)
A68 次のようにお答えしました
発熱があり、夜間様子を見る場合
熱のために不機嫌であったり、眠れない場合は、脇の下や股の付け根(ソケイ部)を保冷剤で冷やして下さい。
嫌がる場合、冷やさなくても眠れる場合は不要です。
熱は必要で出ます。
無理に下げる必要はありませんし、無理に下げても病気が早く治ることはありませんので。
こまめな水分補給も大切です。
けいれん、ひきつけの場合
安静と観察が重要なため、衣服をゆるめ安全な場所に寝かせます。
吐いている場合は、誤飲による窒息を避けるため、あおむけではなく、顔と体を横に向け、口からの空気の通り道を確保します。
あやしたり抱っこして止まるものではありませんので。
顔色が青くなる、黒くなる、5分してもひきつけが止まらない場合は救急車を呼びます。
終わった後の意識の状態が悪い場合も、緊急の受診を必要とします。
Q67 熱が出た時、おふろに入れない方が良いですか?(平成24年7月4日)
A67 次のようにお答えしました
入浴は体力を消耗します。
元気なときにはこんなことは気にしませんが、体力に余裕のない病気の時の入浴はダメージを与えることになります。
特に病初期からピークにかけては、体力に余裕がないので、無理に入れないでください。
回復期になり、体温が37.5℃以下で、元気が出てきたら、咳鼻があっても入浴する余裕が生まれてきます。
まだ治りきったわけではありませんから、清潔を目的に短時間ですませます。
遊んで長風呂はまだいけません。
病気の時に入浴できなくても大問題は起こりませんが、無理に入浴して病気を重くすることはあります。
Q66 救急車の利用方法について(平成24年7月4日)
A66 次のようにお答えしました
近年では、半数が軽症患者で出動するため、重症患者が死亡するケースも出ています。
救急車を呼ぶケース
ひきつけが5分以上続く、呼吸困難で顔色が悪い、出血が止まらない、
頭を強く打って様子がおかしい、お風呂でおぼれる
救急車を呼ぶのは命の危険があるときです。
不要なケース
発熱、ひきつけが止まった後意識がしっかりしている、吐いた後すっきりしている、
なだめると我慢できるおなかの痛み、中耳炎の耳の痛み
Q65 病院を利用する時の基本的なお話(平成24年7月4日)
A65 次のようにお答えしました
事情を知らないために、利用の仕方が下手なケースがよく見受けられます。
病院は役割に応じて大きく2つに分類されます。
1.診療所やクリニックのいわゆるかかりつけ医
2.総合病院や大学病院、小児専門病院
診療所やクリニックでは、かぜなどの日常的な病気を中心にみますが、
もう一つの大切な役割は、重症疾患を区別して総合病院、大学病院に紹介することです。
かかりつけ医は、熱の出始めやかぜなどを診療するプロです。
基本的に重症を見るわけではないので、夜遅くまで診療はしません。
総合病院や大学病院、小児専門病院では、紹介された重症患者さんの診断、治療を行います。
24時間体制で、専門性の高い疾患を中心に、高度な医療を行います。
夜間には当直医がいますが、本来の役割は、入院患者と重症な救急患者の診療です。
重症患者で忙しいため、熱やかぜなどで受診をしても期待したほどの医療は受けられません。
夜間の発熱で救急病院を受診するお子さまのうち、およそ9割は一晩様子を見て、翌日にかかりつけ医を受診しても十分間に合うと言われています。
今日お話したように、熱だけで緊急のケースはまれですから、病院を上手に使い分けて下さい。
近年、小児科医や夜間救急が少なくて問題になっていますが、今ある診療所や病院を上手に利用するだけで、多くの問題が解決します。
県で発行している子供の救急ミニガイドブックや、#8000の利用も大変役に立つものです。
Q64 先天性心疾患があります。
今日聞いた、けいれん、熱、下痢等の症状が出た際に、特に気をつけることはありますか?(平成24年4月4日)
A64 次のようにお答えしました
先天性心疾患には様々な種類があり、重症度も大きく異なります。
治療が不要で経過観察だけのケースは、健康なお子さんと対応はあまり変わりません。(軽症の心室中隔欠損症など)
薬による治療や手術が必要なケースでは、普通のカゼでも重症化することがあります。
発病時の注意点は、主治医の先生によく聞いておく必要があります。
Q63 私自身が熱を出した時によくひきつけを起こしたので、ひきつけを起こしやすい体質が遺伝しているか心配です。
度々震えている事がありますが、大丈夫でしょうか?(平成24年4月4日)
A63 次のようにお答えしました
ひきつけを起こすと意識がなくなります。
目が合う場合、起こすと泣き出す場合はひきつけではありません。
両親ともに熱性けいれんがあった場合は40~80%の確立で、
片親のみの場合は20~30%の確立で、
両親とも起こしたことがない場合は20%の確立で、起こすと報告されています。
発熱のたびに起きるものではありませんし、後遺症も残さないので、あまり心配されない方が良いでしょう。
追加解説 熱性けいれんの特徴
発病年令が、生後6ヵ月~6才(主には3才位まで)。
起きても全部で2~3回にとどまる。
発熱を伴う。
持続時間が15分以内で、多くは2~3分で止まる
ひきつけ前の状態がそれほど悪くなく、突然ひきつけをおこす。
終わると泣いたりして、すみやかに意識が戻ったことが確認できることが多い。
Q62 離乳食やミルクのあと必ず吐くのですが、大丈夫でしょうか?(平成24年4月4日)
A62 次のようにお答えしました
体重が着々と増えている場合は問題ありません。
食道と胃のつながっている部分のしまりが悪いため吐きやすいケースが多いように思われます。
胃食道逆流現象と診断されますが、食欲があり元気で体重増加は問題がないのが特徴です。
年齢とともに改善してくる事が多いので、様子を見る事になります。
体重増加が悪い場合は治療が必要となります。
Q61 下痢をした時(ロタウイルス)イオン飲料や病院でもらったのを甘いせいか飲まなかったんですが
(麦茶は飲みます)水分補給は麦茶だけで大丈夫なんですか?(平成24年4月4日)
A61 次のようにお答えしました
赤ちゃん用のイオン飲料、経口補液には糖分と塩分がバランスよく配合され、とても吸収のよい飲み物です。
脱水の恐れがあるときには、とても有効です。
麦茶しか飲まないお子さんは、糖分や電解質が不足します。
お味噌汁のうわずみや甘じょっぱいウドンのおつゆなどと交互に飲ませます。
何も飲まないより、飲めるものを飲んでおく事も大切です。
Q60 下痢かどうかの判断について。
風邪のあと便がゆるいのが続いている。
においが酸っぱい?
下痢?他の病気?(平成24年4月4日)
A60 次のようにお答えしました
赤ちゃんの便の回数は個人差があります。
回数がいつもの倍の場合、便の性状が一段と水っぽくなっている場合に下痢を考えます。
酸っぱいにおいは、ウイルス性のおなかのカゼが疑われます。
下痢があっても水分が取れ、食欲があり、元気な場合には心配な下痢ではありません。
多量の水様便、血便を伴う、よだれが減って、口の中が乾き、元気がない、水分を受けつけないなどは要注意。
Q59 この1ヶ月くらい、セキをコンコンするようになった。
かかりつけ医は「軽いカゼ、シロップで様子を見る」という診断。
その後、2週間ほど、田舎(鳥取)に帰っていたが、その間はセキはなし。
また、埼玉に帰ってきたら、かなりセキ込むようになった。
空気が合わないのか、他の病気なのか、カゼなのか知りたい。(平成24年4月4日)
A59 次のようにお答えしました
カゼが1ヶ月続く事はないと思います。
似たカゼを繰り返す事はあるかもしれませんが・・・
長びく咳は診断が大切です。
治療効果が上がらない場合には、もう一度受診した方がよいと思われます。
咳喘息や結核などの感染症、誤嚥などの場合があるからです。
暮らす場所で咳が出たり出なかったりする場合、アレルギーも考えられます。
他院を受診して、セカンドオピニオンを聞くのも現代的です。
Q58 和光市の救急のかかり方(どこにどのタイミングで行けば・・・)(平成24年4月4日)
A58 次のようにお答えしました
埼玉県が発行している子供の救急ミニガイドブックや♯8000をまず利用して判断します。
ミニガイドブックは普段から目を通しておいてください。(問い合わせは保健センターに)
情報が氾濫している現代ですが、子供の救急はミニガイドブックに書かれていることが基本です。
夜間の発熱はあわててしまいますが、発熱だけで救急受診が必要なケースはめったにありません。
インフルエンザであっても救急でないケースがほとんどです。
発熱に伴う他の症状により、夜間の救急受診を考えます。
何度も吐く場合、水分が取れず脱水を起こしている場合、意識状態が悪い場合などです。
また、咳が強く眠れずに泣いている場合、全身のじんましんの場合なども受診対象になります。
埼玉病院、志木市民病院、日大光が丘病院などに電話で問い合わせします。
(平成24年4月より日大は光が丘病院から撤退しています)
救急車を呼ぶのは、
呼吸困難があり呼吸状態が悪い場合
ぐったりして意識の状態が悪い場合、ショック状態
ひきつけが5分以上続き止まらない場合
事故(溺水、大やけど)などの場合です。
Q57 友達の子が買い物帰りに車で大量に嘔吐。
その後もしばらく吐いたが、次の日にはなおった。
元々よくミルクを吐く子だが、あんなに噴水みたいなのは初めて。
車酔い?それとも?いまだに原因分からず。
その子はバスなども乗るので、車は珍しくないです。
(平成23年12月7日)
まだよく吐きます。
母乳を飲みすぎだと思ったのですが、吐いた内容やタイミングなど、病気の時の嘔吐に特徴はありますか?
(平成23年12月7日)
A57 次のようにお答えしました
一時的な嘔吐は、お腹のカゼや体に合わない物を食べた場合に起こります。
体が受け付けないばい菌や食べ物を出そうとする防御反応です。
吐いてすっきりする場合はあわてませんが、何度も吐いてぐったりする場合は受診が必要です。
頭を強くぶつけた後に吐くのは危険なサインで、早急な受診が必要です。
赤ちゃんの中には、食道と胃の接合部分のしまりが悪く、吐きやすいお子さんもいます。(胃食道逆流現象)
逆さまに持ち上げると、胃の中のものが出てしまう子が結構います。
このケースでは、成長とともに改善するので、体重が増えていれば問題ありません。
一般に吐く量が多く、体重が増えていかない場合は病気が隠れており、
吐く量が少なく、体重がちゃくちゃくと増えている場合は、あまり心配ないと考えます。
毎月体重をチェックし、母子手帳の後ろのほうに出ている体重曲線で評価します。
乗り物酔いも十分に起こりえます。
Q56 熱は高くないが、鼻水がダラダラ出る時は、受診した方が良いか?
(平成23年12月7日)
鼻水がずっと出ています。
熱はない様ですが、なにか対処したほうがいいですか。
(平成23年12月7日)
A56 次のようにお答えしました
鼻水は粘膜を保護したり、ばい菌を流すために出てきます。
もともと必要で出てくるものですし、かぜやアレルギーでなくても出ることがあります。
赤ちゃんのお鼻の粘膜は敏感で、気温差があると粘膜の保護のためジュワとすることがあります。
止めてしまうより、出てくるものをうまく取ってあげるほうが大切です。
元気がよくて、透明な鼻水だけが出ている場合は、必ずしも受診の必要はありません。
鼻づまりは加湿をかけると改善することがあります。
元気なら、お風呂に入ると鼻が通ってきます。
鼻水止めのお薬は、病気のもとを治すものではなく、症状を和らげる作用しかありません。
上手に鼻がかめる子にはお薬は必ずしも必要でないと思います。
鼻水のため不機嫌であったり、眠れない場合は、かかりつけ医に相談してみてください。
また、中耳炎を起こしやすいお子さんは、早めの受診をおすすめします。
ドロドロした黄色や、緑色の汚い鼻水が出ているときも、鼻をかんで汚いものを出すことが基本です。
しかし、汚い鼻水は細菌が繁殖しているので、うまくかめずに長びくようでしたら、受診を考えます。
Q55 夏に呼吸がゼーゼーというかフェーフェーしていた。
ぜんそくなのか、クーラー等の乾燥なのか。(平成23年9月7日)
A55 次のようにお答えしました
喘息は強い咳や、喘鳴を繰り返すことで診断に至ります。
カゼに伴って発症することがほとんどですが、冷たい空気を吸い込んで急に始まる場合もあります。
お子さんの場合、喘息か判断がつきにくいのですが、症状が出た時にかかりつけを受診してみてください。
Q54 ねむり始めにピクピク手や頭を動かすのはけいれんですか。(平成23年9月7日)
A54 次のようにお答えしました
よく観察されます。
けいれんでないケースがほとんどです。
けいれんとの区別は、意識のあるなし、意識状態の悪さ、顔色の悪さで判断します。
寝ていると意識の状態はわかりませんので、起こして確認します。
意識があり、お母さんと目が合えば、ひきつけではありません。
泣いてくれれば、それだけで大丈夫です。
かわいそうですけれど、病気の見逃しの方がもっとかわいそうになります。
何度か確認しておけばよいことです。
Q53 風邪の症状(鼻水)が出ている時、耳鼻科の受診でもいいですか?(平成23年9月7日)
A53 次のようにお答えしました
大丈夫です。
耳鼻科さんと小児科のみている病気は、重複する部分がかなり大きいようです。
耳鼻科さんにも小さなお子さんはたくさん受診しています。
色のついた鼻水が長びいたり、中耳炎をおこしやすい子は、耳鼻科さんの受診がおすすめです。
一方、鼻水以外の症状が強い場合、咳が強い、熱が続く、具合が悪いなどのケースは、小児科がおすすめです。
上手に使い分けてください。
Q52 小児ぜんそくについて。
親から遺伝するものですか?
また、発症する場合、何才頃からですか?(平成23年9月7日)
A52 次のようにお答えしました
喘息、アトピー、じんましん、アレルギー性鼻炎結膜炎、花粉症などのアレルギー疾患は、遺伝子によるものです。
子供の発症は、両親にアレルギーがあると6割で、片親にあると3割、両親ともなしで1割といわれています。
強い咳や喘鳴(ゼーゼーすること)を何度か繰り返して診断されます。
お子さんの場合は、カゼに伴って発症することがほとんどです。
6か月くらいから疑われるケースが出てきます。
Q51 1~1.5週くらいせきやくしゃみが続いています。
受診のタイミングは?(平成23年4月13日)
A51 次のようにお答えしました
咳の続く病気の代表は、かぜ、気管支炎、肺炎などの感染症です。
感染症であれば、咳は1日中出て、だんだん悪化するはずです。
他のかぜ症状、発熱、鼻水、調子の悪さをともなうでしょう。
治療あるいは自然の経過で、1~2週間で改善し、治癒していきます。
長びく咳、繰り返す咳、昼は出ないのに夜や朝だけでる咳は、喘息予備軍の場合があります。
よだれにむせる事もあります。
大人でも2週間以上続く咳は、診断や治療の対象になります。
程度が軽ければ様子をみますが、強い場合は早めに、長びく場合は診断のために受診を考えます。
乳幼児のくしゃみに重い病気はなく、必要で出ますので、心配はありません。
Q50 熱性けいれんは遺伝性があるとききました。(私が熱性けいれんをおこしたことがあります。)
北子育て世代包括支援センターで行われている「乳児相談Q&A」を「ジャンル別」に編集したものです。参考にされてください。