子供の病気Q&A

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赤ちゃん学級Q&A(和光市保健センター)

その13 平成21年3月4日編

Q1 ヒブワクチンについて教えてください。
予防接種をしたいと考えていますが、いつ頃受けたら良いですか?
5月にポリオ接種予定です。
Hibワクチンの接種は必要ですか?
髄膜炎のワクチンは接種した方がよいのですか?
ヒブワクチンについて
副作用や打ち方について。
3種混合と同時に接種する場合と別に打つ場合とがあるようですが、その違いは?

A1
 
ヒブワクチンは髄膜炎を起こすインフルエンザ菌b型(Hib)の予防ワクチンで、日本では昨年末に販売開始されました。
Hibによる細菌性髄膜炎の患者数は、日本では年間約500人程度とされています。
数%が死亡し、約20%に発達障害、聴力障害、てんかんなどの重い後遺症を残します。
 
標準的な接種方法は
生後2ヶ月から7ヶ月までに、初回免疫として3回(4週から8週間隔で)、約1年後に1回追加接種します。
接種が遅れた場合は
7ヶ月以上1歳未満なら初回免疫2回、追加接種1回で、1歳から5歳未満の場合は1回接種でよいとされています。
Hibによる髄膜炎にかかりやすい年令は生後3ヶ月から1歳なので、早期の接種が重要です。
三種混合との同時接種は可能とされ、欧米では一般的ですが、健康被害が発生した場合、原因の特定が困難になります。
副作用に過敏な日本では、同時接種がすぐに受け入れられるかわかりません。
他のワクチンと同様に接種後のアレルギー反応を注意するのは基本です。
副反応のほとんどは接種部位の発赤、腫脹、硬結などの軽いものにとどまります。
頻度が高いわけではありませんが、かかると重症な病気です。
接種したほうが良いに決まっていますが、現実にはまだ大きな問題があます。
現在のところワクチンの供給量が極端に少ないことと、ワクチンの値段が高いのに自費だということです。
現在、診療所で月に3本、病院でも月に10本しか供給されません。(平成21年3月現在)
1回ですむワクチンではありませんので、確実に打つ約束をする必要があります。
また、3回から4回接種する必要があるため、全部で3万円くらいかかるようです。
他のワクチンのように、自治体がやってくれると助かりますが、すぐに実現するかはわかりません。
現在対応の仕方は各医療機関でバラバラですので、希望の方は問い合わせてみてください。
予約を取っているところでは、数ヶ月待ちの状況だそうです。

Q2 花粉症は赤ちゃんでもなるんでしょうか?
アレルギーの検査は何ヶ月からできるのか知りたい。
赤ちゃんも花粉症になるのか?
6ヶ月になり、離乳食が2回になりました。
最近、身体に赤い発疹のようなものが出て病院に行ったところ
乳児性発疹といわれましたがアレルギー等が心配です。
一度検査をした方がよいのか?

A2
 
花粉症
 
アレルギー体質のベースがあって、花粉を毎年毎年浴びることで発症します。
ですから、ある程度年を過ぎてから発症すると考えられています。
しかし、近年ではどんどん低年齢化していることがわかっています。
数年前までは、小学校以上での発症とされていましたが、幼稚園、さらにには1歳児でも発症する場合があるらしいとされています。
くしゃみ、鼻水(水っぽくさらさらしている)、鼻づまりを症状とします。
鼻かぜや、生理的な鼻水と混乱している人もよくいるようです。
診断は、耳鼻科にて鼻の奥の粘膜を観察するだけでも、可能とされています。
治療をするかは症状の程度により、支障がある場合に積極的に行いますが、程度が軽いと必ずしも治療というわけではありません。
 
アレルギー検査
 
血液検査や皮膚反応(スクラッチテスト、プリックテスト)などあり、ほぼ年令に関係なくできます。
血液検査は項目が限られますし、検査をすればすべてがわかり解決してしまうものではありません。
卵白のアレルギーが多いのですが、食べて症状が出れば、検査するまでもありません。
症状が強ければ除去する必要があります。
検査が陽性に出ていても、年令が進むと食べれれるようになっていたりします。
検査は絶対ではありません。
症状が出た場合、24時間以内に食べたものを記録しておくと、とても重要な情報となります。
2度、3度繰り返したときに、重なるものが候補になります。
食物アレルギーは時に重症なケースがあるので、専門の医師によく相談して、食べてよいかどうかを判断してください。

Q3  便秘について
便秘の時、何日位で浣腸(綿棒)をしたらよいでしょうか?(7ヶ月)
離乳食をはじめたとたんに便秘になり綿棒で出すとカチカチのウンチになっている。
水分をあげたり、離乳食を工夫しているが改善されない。
一度、血がまじったウンチもでた。

A3
 
柔らかい便で、3日4日すると自力で排便できるケースは便秘扱いしません。
排便のペースには個人差があると考えます。
それ以上待っていても自力で排便できず、おなかが張ってきたり、食欲が落ちたり、不機嫌になる場合は、積極的に排便を促します。
綿棒浣腸が癖になることは、それほど心配しなくて良いと思われます。
一方便が堅くて自力で出しにくい場合、肛門が切れて出血するような場合は、積極的に対応します。
基本は大人と同じで、十分な水分、野菜、果物を取る習慣は基本です。
野菜、根菜をくたくたに煮て、さらにすりつぶしたスープや、果汁の濃いタイプの飲み物を、毎日の習慣に取り入れるのはお勧めです。
それでも便の硬い子はいますので、かかりつけに相談します。
便を柔らかくする薬や、下剤、浣腸など、程度に応じて指導があります。

Q4 離乳食を始めて1週間で
おかゆに裏ごししたにんじんを混ぜてあたえました。
ウンチににんじんが出てきてしまったんですが、全然消化できないんでしょうか?

A4
 
人間には食物繊維を消化する酵素はほとんどありませんので、口で噛み砕いたレベルのものが、そのまま便に出てくることはよくあります。
下痢などの消化不良と区別が付いていれば、心配ありません。

Q5 離乳食の1回量は?ペースがわからない。

A5
 
医学的には体重が着々と増えていれば、一回の量やペースは神経質に考えません。
母子手帳の後ろのページにある体重曲線に体重をプロットし、みんなと同じくらいのペースで増えていれば、栄養は取れていることになります。
その月齢で体重が多いほうか少ないほうかは大きな問題でなく、自分の過去と比べた時、
みんなと同じペース=同じ傾きであれば、必要な栄養は取れていたことになります。
育児書などと比べて、やはり心配になるなら、保健センターの保険士さんに相談してみてください。

Q6 舌の先やふちに赤い点状のものがいくつかできていました。
2日くらいで消失しました。
食欲も変わりなく、機嫌も良かったです。
歯が生えてくるためなのでしょうか?

A6
 
実際に見てみないとよくわかりませんが、痛がったりせず、一時的なものであるのならあまり心配な病気には思えません。
赤ちゃんは病気で困れば、機嫌が悪くなったり、食欲が落ちたり、何か訴えてきます。
また繰り返したり、悪化しなければ、心配ありません。

Q7   湿疹がひどく、強めの薬(ステロイド、プロトピック)が処方されました。
今は良くなったのですが、薬を塗ったことによる影響が心配です。
現在副作用が出なければ大丈夫ですか?
6-7ヶ月健診を受けるか悩んでいます。
受けた方が良いですか?

A7
 
湿疹の薬
 
湿疹は症状の程度に合わせた薬を使います。
ステロイドが必要な場合はしばしばあります。
医師の指示に従って使えばそうそう副作用で問題になることはありません。
ステロイドは1週間程度続けても、その後休みが入れば繰り返して使用することができます。
自分勝手な判断で、長期間にわたって使用したり、全身に塗って大量に使ったりしなければ、そうそう問題は起こしません。
 
6-7ヶ月健診
出生時に問題があった。生まれたときの状態が悪かった。2500g未満で生まれた。
乳児健診で問題を指摘された。発育(体重や身長の増加)や発達の問題を指摘された、または、心配である。
このような場合に乳児健診を多くすることはおすすめです。
母子手帳に1、4、7、10ヶ月、1歳の記録のページがあるのは、その時期が発達や発育をチェックする上で大切な時期だからです。
検診を多く受けることは丁寧なことですが、ご家族の考え方はいろいろだと思います。

Q8 朝起床の時間が定まらないのですが、決まった時間に起こした方がいいのですか?
水痘の予防接種のメリット、デメリットを教えてください。
(特に受けなくてもよいものなのでしょうか?)

A8
 
人間は規則正しい生活をするほうがよいことは、長い人間の歴史の中で経験的に知られています。
近年では、研究が進み、その裏づけがだんだん得られてきています。
幼い頃の適切な睡眠は、ホルモンの良い働きに関係し、良好な精神の発達と身体の発育に影響し、様々なトラブルを防いでいるようです。
大人の夜型の生活に合わせるのが普通となっている今日ですが、必ずしっぺ返しが来ます。
 
水痘の予防接種のメリット・デメリット
ワクチン接種をすると、10人中8人の割合でかからずにすみます。
2人の割合でかかりますが、軽症ですみます。
集団生活をしていると、ほぼ確実にうつる病気です。
保育園にあずけ、お母さんが仕事を休みづらいご家庭ではお勧めです。
また、アトピーのお子さんは掻いて重症化することがあり、接種がお勧めです。
自費のワクチンで、もとが高価なワクチンですので、医療機関に問い合わせ、家族で相談して決めてください。
覚悟して、うつってしまう事を選択するご家庭もまだいるようです。

Q9 水ぼうそうは、自力でも治せるとのことですが、抗生剤なども使わず自力で治した方が良いのでしょうか。

A9
 
水ぼうそう用の抗生剤は、発病の早期に飲むと有効で、軽症化が期待されます。
飲んでも飲まなくても、後々で大きな違いが出ることは、あまりないようです。
アトピーのお子さんは掻きこわして重症化することがあるため、治療がお勧めです。

Q10 血行が悪いのか、たまに手足がドス黒いむらさき色になる時がありますが、厚着や部屋の温度を上げれば良いのでしょうか?

A10
 
寒いお部屋では、手足が冷えて血行が悪くなり、色が悪くなることは十分にあることです。
また、個人差はあり、病気でなくとも手足の循環が悪そうな赤ちゃんは時々見かけます。
普段と変わりなく元気で、機嫌がよく、食欲も良いのなら心配ありません。
しかしながら、赤ちゃんは環境の温度に強く影響を受けるので、冷えすぎないよう注意してあげてください。
唇の周りが青黒くなる場合は、心臓疾患などが疑われます。

2010/3/4