子供の病気Q&A

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赤ちゃん学級Q&A(和光市保健センター)

その25 平成24年7月4日編

Q1 病院を利用する時の基本的なお話(平成24年7月4日)

A1
 
事情を知らないために、利用の仕方が下手なケースがよく見受けられます。
 
病院は役割に応じて大きく2つに分類されます。
 1.診療所やクリニックのいわゆるかかりつけ医
 2.総合病院や大学病院、小児専門病院
診療所やクリニックでは、かぜなどの日常的な病気を中心にみますが、
もう一つの大切な役割は、重症疾患を区別して総合病院、大学病院に紹介することです。
かかりつけ医は、熱の出始めやかぜなどを診療するプロです。
基本的に重症を見るわけではないので、夜遅くまで診療はしません。
総合病院や大学病院、小児専門病院では、紹介された重症患者さんの診断、治療を行います。
24時間体制で、専門性の高い疾患を中心に、高度な医療を行います。
夜間には当直医がいますが、本来の役割は、入院患者と重症な救急患者の診療です。
重症患者で忙しいため、熱やかぜなどで受診をしても期待したほどの医療は受けられません。
夜間の発熱で救急病院を受診するお子さまのうち、およそ9割は一晩様子を見て、翌日にかかりつけ医を受診しても十分間に合うと言われています。
今日お話したように、熱だけで緊急のケースはまれですから、病院を上手に使い分けて下さい。
近年、小児科医や夜間救急が少なくて問題になっていますが、今ある診療所や病院を上手に利用するだけで、多くの問題が解決します。
県で発行している子供の救急ミニガイドブックや、#8000の利用も大変役に立つものです。

Q2 救急車の利用方法について(平成24年7月4日)

A2
 
近年では、半数が軽症患者で出動するため、重症患者が死亡するケースも出ています。
救急車を呼ぶケース
ひきつけが5分以上続く、呼吸困難で顔色が悪い、出血が止まらない、
頭を強く打って様子がおかしい、お風呂でおぼれる
救急車を呼ぶのは命の危険があるときです。
 
不要なケース
発熱、ひきつけが止まった後意識がしっかりしている、吐いた後すっきりしている、
なだめると我慢できるおなかの痛み、中耳炎の耳の痛み

Q3 子供の免疫についてのお話(平成24年7月4日)

A3
 
赤ちゃんはお母さんから抗体という免疫の物質を譲り受けて生まれてきます。
赤ちゃんはかぜにかかりにくいと言われるのは、この抗体のおかげです。
(お母さんがかからないタイプのかぜには強いが、細菌感染には非常に弱い)
 
この抗体は生後6ヶ月を過ぎると減少しますが、赤ちゃん自身の免疫が発達し始めるのは1歳を過ぎてからです。
すなわち、6ヶ月から1才半では免疫力は一生で最も低下しています。
この時期にはかぜをひきやすく、またかぜが重症化しやすい年齢になっています。
人はかかったことのない感染症の免疫は持っていません。
ですから、初めて接触のあったかぜにはかかってしまう可能性が高いのです。
ずっとおうちにいる子は感染のチャンスがないため、めったにかぜをひきません。
しかし、保育園など集団生活をしているお子さまは感染のチャンスだらけというわけです。
感染症はうつる所へ行かなければうつりません。
外出が多ければ多いほど、かぜにかかるチャンスが増えることをお忘れなく。
特に、重い病気に対しては予防接種がすむまで注意して下さい。

Q4  ポリオワクチンの今後(平成24年7月4日)

A4
 
生ポリオワクチンは、平成24年9月1日より定期接種は行われなくなります。
和光市では春の接種は終了しており、秋の接種は今年から行われなくなります。
そして平成24年9月1日より、単独の不活化ポリオワクチンの定期接種が始まります。
4種混合ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風の三種+不活化ポリオ)の定期接種への導入は平成24年11月の導入が予定されていますが、確実なところはわかっていません。
 
不活化ポリオワクチン定期接種導入後の対応
 
①生ポリオワクチンを2回接種終了している場合
不活化ポリオワクチンを接種する必要はありません。
 
②生ポリオワクチンは1回しか接種できなかった場合
不活化ポリオワクチンを合計で3回となるように接種します。
この場合、3回目の接種は追加と考え1年後の接種となります。
 
③生ポリオワクチンを1回も接種していない場合
単独の不活化ポリオワクチンを合計4回接種します。
この場合、初回をおよそ1か月間隔で3回接種し、その1年後に追加接種を1回行います。
自費で不活化ポリオワクチンを接種している場合は、定期接種4回の中にカウントします。
これは4種混合ワクチンが導入されるまでの間となります。
 
これらの詳しい情報は通知されるとのことですので、あせらずに。
9月1日以降しばらくの間は、ポリオワクチンの接種を控えていたグループと、元々秋に接種を予定していたグループが一斉に接種を希望することで、混雑と混乱が予想されます。
不活化ワクチンが不足することはないと言われていますが、一時期に医療機関で接種できる人数には限りがあります。

また、この時期はインフルエンザワクチンの接種が始まる時期です。
ご家族の無理な要求、あるいはご家族の都合だけで接種を進めようとすると、医療機関が無理をすることになり、トラブルや事故のもとになります。
現にヒブ、肺炎球菌の定期接種化、BCGの個別化でワクチンが増えたため、医療機関に混乱とトラブルが生じています。

安全な予防接種への取り組みは各医療機関で多少異なりますが、医療機関にご協力いただくことで、ご家族自らがトラブルや事故を回避して行けることを知っておいてください。
私見ですが、1回目の生ワクチンの接種を終了している場合は、あまりあわてなくてもよいのではないかと思っています。

Q5  熱が出た時、おふろに入れない方が良いですか?(平成24年7月4日)

A5
 
入浴は体力を消耗します。
元気なときにはこんなことは気にしませんが、体力に余裕のない病気の時の入浴はダメージを与えることになります。
特に病初期からピークにかけては、体力に余裕がないので、無理に入れないでください。
回復期になり、体温が37.5℃以下で、元気が出てきたら、咳鼻があっても入浴する余裕が生まれてきます。
まだ治りきったわけではありませんから、清潔を目的に短時間ですませます。
遊んで長風呂はまだいけません。
 
病気の時に入浴できなくても大問題は起こりませんが、無理に入浴して病気を重くすることはあります。

Q6  軽い熱と判断し(軽症と判断し)、夜間であった場合、どの様な処置を家で行ったらよいか。
上記と同様に、けいれん、ひきつけの場合はどうすればよいか。(平成24年7月4日)

A6
 
発熱があり、夜間様子を見る場合
熱のために不機嫌であったり、眠れない場合は、脇の下や股の付け根(ソケイ部)を保冷剤で冷やして下さい。
嫌がる場合、冷やさなくても眠れる場合は不要です。
熱は必要で出ます。
無理に下げる必要はありませんし、無理に下げても病気が早く治ることはありませんので。
こまめな水分補給も大切です。
 
けいれん、ひきつけの場合
安静と観察が重要なため、衣服をゆるめ安全な場所に寝かせます。
吐いている場合は、誤飲による窒息を避けるため、あおむけではなく、顔と体を横に向け、口からの空気の通り道を確保します。
あやしたり抱っこして止まるものではありませんので。
顔色が青くなる、黒くなる、5分してもひきつけが止まらない場合は救急車を呼びます。
終わった後の意識の状態が悪い場合も、緊急の受診を必要とします。

Q7 鼻かぜ(鼻の奥がズルズルする)は、自然になおるまでほおっておいていいんですか?(平成24年7月4日)

A7
 
鼻水は粘膜を保護したり、ばい菌を流すために出てきます。
もともと必要で出てくるものですし、かぜでなくても出ることがあります。
赤ちゃんのお鼻の粘膜は敏感で、気温差があると粘膜の保護のためジュワとすることがあります。
止めてしまうより、出てくるものをうまく取ってあげるほうが大切です。
元気がよくて、透明な鼻水だけが出ている場合は、必ずしも受診の必要はありません。
 
鼻水のため不機嫌であったり、眠れない場合は、かかりつけ医に相談してみてください。
また、中耳炎を起こしやすいお子さんは、早めの受診をおすすめします。
ドロドロした黄色や、緑色の汚い鼻水が出ているときも、鼻をかんで汚いものを出すことが基本です。
しかし、汚い鼻水は細菌が繁殖しているので、うまくかめずに長びくようでしたら、受診を考えます。

Q8 母乳だけだといつも下痢のようなうんちなのですが、本当の下痢の場合の見分け方は?
回数でしょうか?
機嫌が悪くなければ、大丈夫ですか?(平成24年7月4日)

A8
 
一般的に母乳栄養の赤ちゃんは、便がゆるく、回数が多くなります。
個人差はあり、1日1回から5、6回の子までいろいろです。
下痢の目安は、回数がいつもの倍になったり、いつもより水っぽくなった場合と考えてください。
便がいつもと違ってすっぱいにおいがする、機嫌が悪い、食欲がない、嘔吐を伴う場合は病気と考えます。
機嫌が良く、母乳を良く飲んでいる場合は、多少下痢気味でも心配ありません。

Q9 最近、離乳食を始めたせいか、うんちがねっとりしてきた気がするのですが、何日くらい出なくても待っていてよいでしょうか?(平成24年7月4日)

A9
 
赤ちゃんの便の回数には個人差があります。
一般に母乳の子はゆるくて回数が多く、1日に何度も便が出ます。
ミルクの子は便は硬めで、2~3日に1回という子もいます。
自力で排便できる場合は、あまり気にしません。
柔らかい便で、3日4日すると自力で排便できるケースは便秘扱いしません。
7日くらいまではためる事ができるようです。

Q10 離乳食をはじめたところです。
下痢の時は離乳食を中断すべきでしょうか?(平成24年7月4日)

A10
 
一般におかゆは便秘には良いとされていますので、やめる必要はありません。
離乳食のレベルを上げたりしなければ、中断する必要はありません。
赤ちゃんは下痢が始まると母乳やミルクの消化が苦手になることがあります。
母乳はやめる必要はありませんが、ミルクは3分の2程度に薄めて与えることが勧められています。

Q11 ズリバイをするようになり、ウンチの回数が急激に増え(1日5~6回)水っぽくなり、色も変わりました。
問題ないでしょうか?(平成24年7月4日)

A11
 
便秘の時に運動が良いことは、よく言われることですが、このお子さんの場合どれほどの関連があるかはわかりません。
食欲があって元気なら、しばらく様子を見てかまわないでしょう。
気になる場合は、かかりつけ医に相談してみてください。

Q12   うつぶせで遊んでいると、よくはきます。
飲み過ぎ、食べ過ぎでしょうか?
離乳食や母乳をあたえるだけ食べてしまいます。
満腹が感じられないのでしょうか?
分量を守ってあげた方がいいですか?
食べ過ぎは良くないか?(平成24年7月4日)

A12
 
お口のほしがる量と、おなかがいっぱいになる量が異なって、食べ過ぎることはあると思います。
早食いすると、満腹中枢が働くまで、ついつい多く食べてしまいそうです。
 
赤ちゃんの中には、食道と胃の接合部分のしまりが悪く、逆さまに持ち上げると、胃の中のものが出てしまう子が結構います。
年齢とともにこのしまりは良くなり、吐きにくくなってゆきます。
たくさん吐いて体重増加が悪いケースでは、診断、治療が必要です。
吐く量が少なく、体重増加が良好な場合は、心配いらないと思います。
よく吐く場合、食事の1回量を加減して回数を多くするのも有効と思われます。

Q13  あせもとしっしんの見分け方は?(平成24年7月4日)

A13
 
赤ちゃんは汗の出てくる穴が狭く、この穴が皮膚の老廃物などでつまったり、この中でばい菌が繁殖して、ポツポツ赤くなるのがあせもです。
湿疹は皮膚の上で、いろいろな原因で起こる炎症性の病気、かぶれのようなものです。
見た目には紅班から丘疹、小水疱、膿疱、鱗屑など多彩で、かゆみを伴います。
乳児湿疹、脂漏性湿疹、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎などがあります。
よだれやミルク、食物の汚れなどが口の周りに残っていたり、首や体に汗が残って刺激になったり、そこでばい菌が繁殖したり、
髪の毛の先端がチクチク肌に当たったり、ハイハイをして皮膚が擦れたり、乾燥であったり、様々な原因でおこります。
あせもも湿疹も、対処方法は汚れや物理的な刺激を避け、肌の清潔を保ち、スキンケアが基本になります。

Q14 あせものケアはどうすればいいですか?(平成24年7月4日)

Q15 色が白いせいか、あせもが目立ちます。
何か対策方法はありますか?(平成24年7月4日)

A14・15
 
赤ちゃんは肌がデリケートで、よだれやミルクかす、汗などが残って刺激となり、あせもや湿疹ができます。
ですので、あせもや湿疹は必ず繰り返しますし、しばらくの間はお付き合いです。
 
通気の良い服装、汗を吸い取りやすい素材の衣類、入浴やシャワーによる清潔を心がけてください。
夏場は節電も大切ですが、室内の温度を適度に保ってあげることも必要です。
あせも湿疹には個人差があるため、いろいろ頑張っているのに、中にはなかなかうまくいかない場合があります。
湿疹面から汁が出てくる、真っ赤に腫れる、痒くてしょうがない場合などは、受診の対象です。
皮膚科、小児科、内科小児科などを受診してみてください。

Q16 虫さされの対処方法を教えて下さい。(平成24年7月4日)

A16
 
一般的には、赤ちゃん用の市販薬でもかまいません。
薬局さんに相談してみてください。
虫に刺されるとひどく腫れ上がる子、水疱を作ったり、かきこわしてジュクジュクしてしまう場合は別です。
アレルギー反応が強くてこのようになる場合もあるので、かかりつけで適切な軟膏の処方を受けます。

Q17 すり傷やひっかき傷が多いのですが、大人用の消毒液を使用しても大丈夫ですか?
赤ちゃんが手術をしたり傷を消毒をする時は、大人が使う消毒液とそれほど変わりません。
ご心配でしたら、薬局さんに相談してみてください。

Q18 足の裏のホクロが気になります。大丈夫ですか?(平成24年7月4日)

A17・18
 
足の裏は刺激が加わる個所なので、ホクロは気になりますね。
ホクロには悪性のものと良性のものがあります。
一般に要注意のケースは、ホクロの境界が不整なもの、どんどん大きくなるもの、形がいびつで滑らかでないもの、出血するものなどです。
判断の専門家は、断然皮膚科の先生です。
 
悪性のものは子供さんには珍しいと思いますが、あまりいじったり、突っついたりしませんように。

Q19 乳と卵のアレルギーですが、いつから食べられるようになりますか?
なおりますか?(平成24年7月4日)

A19
 
赤ちゃんのおなかはまだ未熟で、1才くらいまで発達が進みます。
未熟なおなかは消化の不十分なタンパク質も吸収してしまい、アレルギーの引き金を引きます。
アレルギー体質が疑われる場合は1才までの食事に注意します。基本は、
  離乳食のレベルアップを急がない。
  タンパク質の類は、じゅうぶん熱を通して与える。特に卵。
  タンパク質の類は、毎日たくさん与えることを避ける。
軽症の場合は成長とともにたいていは食べられるようになるので、離乳食の進め方は、遅め遅めがおすすめです。
 
症状の程度で制限も変わります。
程度の強いケースでは、ご家族が勝手に与え始めると、問題を起こす場合があります。(アナフィラキシー)
極端な制限は栄養障害を起こします。
離乳食に悩みノイローゼになりそうな場合は、食事の指導ができる専門の医師や病院の紹介が必要です。
判断に悩む場合は小児科医にご相談下さい。
参考→★食物アレルギーとアナフィラキシー(私たちの健康より)

Q20 母親が食物アレルギー(リンゴ、大豆)あるのですが、子どもも同じアレルギーになる可能性は高いですか?(平成24年7月4日)

A20
 
喘息、アトピー、じんましん、アレルギー性鼻炎結膜炎、花粉症などのアレルギー疾患は、遺伝子によるものです。
子供の発症は、両親にアレルギーがあると6割で、片親にあると3割、両親ともなしで1割といわれています。
現代では頻度も増え、いろいろな食品でアレルギーがあることが知られています。
 
自分の経験では、同じ抗生剤で家族全員が同じように問題を起こすようなケースは、かなり稀のように思われます。
このお子さんにアレルギーの体質がある可能性は高いでしょうが、同じ食品で発症するかはわかりません。

Q21 夏の水分補給方法について。(平成24年7月4日)

A21
 
大人と比べ、赤ちゃんの体の中に含まれる水分の比率は、かなり高くなっています。
水分が失われると、予想以上に具合が悪くなったり、病気が重くなることはしばしば経験されます。
 
夏場は体温調節のためにたくさん汗をかかなければなりません。
こまめな水分補給で、体調管理することが重要な季節です。
水分補給として、赤ちゃん向けのイオン水(OS-1、アクアライトORS)は電解質(ナトリウム、カリウム、クロール)や水分の吸収が良くお勧めです。
入浴後、お散歩後、気温の高い時間帯、寝て起きて汗をいっぱいかいた時などに与えます。

Q22 完全母乳で、麦茶も飲んでくれません。
イオン水やおさゆも飲めるようにした方が良いのでしょうか?(平成24年7月4日)

A22
 
嘔吐下痢症や発熱時の水分補給として、赤ちゃん向けのイオン水(OS-1、アクアライトORS)は吸収が良くお勧めです。
しかし、嫌いなお子さんも少なからずいるようです。
この場合は柔軟に考え、飲めるものを飲んで脱水を起こさないようにすればいいのです。

Q23 うつぶせが好きで、寝返りをしてうつぶせになってしまいますが、SIDS(乳児幼児突然死症候群)にならないように戻したほうが良いですか?(平成24年7月4日)

A23
 
突然死は1歳くらいまで注意が必要ですが、特に生後4ヶ月くらいまでが要注意の時期です。
呼吸機能の調節が未熟な時期であり、自力で首を動かすことがまだむずかしい時期だからです。
自分で首が自由に動かせるような7ヶ月くらいのお子さんですと、頻度は低くなるとは思いますが、警戒は必要です。
 
うつぶせが好きな子はおり、やめさせようとしても難しいのが現実です。
ふかふかで顔が埋もれるような寝具は避けます。
一番重要と考えられているのは、うつぶせ寝をする子を1人きりにしないことです。
目が届くところに寝かし、異変に気が付きやすくしておきます。
日本では昔から母親が添い寝をして、赤ちゃんと一緒に眠る習慣がありました。
お母さんは寝ていても赤ちゃんの異常に気付くため、突然死が少なかったという考え方があります。
現代は欧米化が進み、赤ちゃんが誰もいない部屋で寝ていることが多いため、発見が遅れるようです。
手間をおしまないことや放っておかないことが、事故の危険を減らせるよい例だと思います。

Q24 横向きで寝るのが好きなのですが、背骨の発育に影響するのでしょうか?
あお向けに直してあげるべきですか?(平成24年7月4日)

A24
 
人は眠っている一晩の間に何度も寝返りをします。
親の知らないうちにコロコロしているかもしれませんし、今の時期だけのことかもしれません。
あまり心配せず、しばらく様子を見ても構わないと思います。

Q25 誤飲した場合
外にうんちとして出てくるのを待ってよいものと、受診すべき物など、区別すべきポイントはありますか?(平成24年7月4日)

A25
 
人はゴム、紙、プラスチック、金属などは消化できず、吸収もできません。
のどから食道、胃に落ちれば、うんちに出るのを待つだけです。
1日から2日の間に排泄されますので、確認してください。
のどに詰まると、違和感が強いため、不機嫌になったり、食べられなくなるでしょう。
気管に詰まると、咳が止まらなくなったり、呼吸困難になり、大問題になります。
 
タバコや灰皿の水、化粧品、洗剤、薬品などは、吸収されるので、とても危険です。
子どもの救急ミニガイドっブックにものっていますが、中毒110番を活用して判断するのがお勧めです。
赤ちゃんは手に持てばウンチでも食べます。
口にすると危険なものは、手の届くところに置いたら親の負け、手に持たせたら親の負けです。
★ 食物アレルギーとアナフィラキシー(私たちの健康より)
 食事が原因で、じんましんなどのアレルギー症状の出るお子さんが、近年増加しており、報告では、乳児の約10%、3歳児の約5%、小学生以降の約1.3~2.6%
とされています。
皮膚粘膜症状(じんましん、かゆみ、まぶたの腫れ、唇の腫れ、のどの違和感)、呼吸器症状(咳、喘息、呼吸困難)、消化器症状(腹痛、吐き気、嘔吐、下痢
、血便)などで、複数の箇所にアレルギー症状が現れる場合をアナフィラキシーと呼びます。
血圧が低下して、ショック症状を起こし(循環器症状)、生命を脅かす危険な状態となることなることもあり、アナフィラキシーショックと呼ばれ、近年注目さ
れています。
 
1)食物アレルギーの分類と症状
①新生児期に、粉ミルクにより嘔吐、下痢、血便を認める、消化器症状タイプ。
②乳児期に、卵、牛乳、小麦などで、痒みの強い湿疹を繰り返すアトピー性皮膚炎タイプ。
③食後2時間以内に、じんましんやアナフィラキシーを起こす即時型症状タイプ。(乳幼児 乳幼児期の卵、牛乳、小麦、小学生以降のエビ、カニ、魚類、小麦、
果物、そば、ピーナッツ)
④小麦やエビなどを食べた後、運動すると起きる、食物依存性運動誘発アナフィラキシー。
⑤果物や野菜を食べた直後、口腔粘膜に接触じんましんを起こす、口腔アレルギー症候群。
 
2)食物アレルギーの診断と治療
 問診が重要で、原因となる食品の見当をつけ、血液検査や皮膚テストで確かめます。
治療の原則は、正しい診断に基づいて原因となる食物を必要最小限で除去することです。
除去の程度や代わりの食品など、栄養指導を受けることも重要です。
アレルギーの予防薬も使いますが、薬はあくまでも補助療法です。
少しずつ食べながら治す治療法として経口減感作療法が注目されていますが、危険を伴いますので、専門医の指導のもとに行ないます。
乳幼児期の、卵、牛乳、小麦アレルギーは、食べられるようになることが多く、学童、成人のえび、かに、小麦、果物、そば、ピーナッツアレルギーは治りにく
いとされています。
 
3)アナフィラキシーとその対応
 近年の日本の調査では、増加は著しく、小中高生の0.14%、約1万8千人がアナフィラキシーを起こし、約20%は学校で起きており、注意が必要となっています

食物アナフィラキシーは、多くの場合、食後30分から40分以内に発症します。
重症度はいろいろですが、じんましんに息苦しさや喘息などを伴う場合は、ショックに進む可能性が高く、危険なサインとされ、緊急の治療を必要とします。
 ペン型のアドレナリン自己注射薬(エピペン)の早期の使用により事故が避けられます。
専門医が指導と処方を行い、家族や学校の理解が不可欠です。
原因となる食品を誤って食べてしまわないための栄養指導も重要ですし、また近年では、発生頻度が高い食物、重い症状を起こす食物に対して、原材料の表示が
されるようになっています。(義務:卵、牛乳、小麦、えび、かに、そば、落花生)ただし、加工食品が対象であり、店頭販売品や外食は対象外のため注意が必
要となります。

2013/7/4