赤ちゃん学級Q&A(北子育て世代包括支援センター)
第14回(令和元年6月5日)
Q1 3 受診の目安・病気のときの対応
胃腸炎の発症頻度、予防方法、対処法(令和元年6月5日)
A1
埼玉病院の夜間休日小児救急を支援しているデータから、発熱患者:咳:嘔吐下痢=2:1:1くらいです。
胃腸炎は流行の波が大きく、各シーズン1回くらいやってきます。
毎年、年末にはノロウイルス、春先にはロタウイルスが流行します。
予防はこまめな手洗い、汚染したものは塩素系洗剤を使用。
しかしながら、予防は難しく、しばしば蔓延してしまいます。
嘔吐下痢による急性期の脱水に注意し、経口補液などの水分をうまく取ってしのぎます。
Q2 3 受診の目安・病気のときの対応
鼻水だけ、セキだけで受診するか迷います。(令和元年6月5日)
A2
透明な鼻水だけなら、かんで様子をみても良いでしょう。
色のついたどろどろの鼻水がたくさん出て長びく場合は、ばい菌が繁殖しているので受診がおすすめです。
咳が長びく場合は、程度の差はあっても、原因を確認しておくことが大切で、受診がおすすめです。
大人でも2週間以上続く咳は、受診がすすめられていますので。
Q3 3 受診の目安・病気のときの対応
ミルクを大量に吐いた時の対応方法を知りたいです。(令和元年6月5日)
A3
吐いた後、ケロッとしている場合は緊急性はありません。
少し時間をおいて少量の白湯を与え、また吐くか確認します。
繰り返し吐く場合は、禁食として、受診を考えます。
水分が少し取れれば、ゆっくり、徐々に増やして様子を見ます。
あお向けの状態で多量に吐くと気道をふさぐことがあるので、注意してください。
Q4 3 受診の目安・病気のときの対応
じんましんが出た時、すぐ受診すべきなのか悩みます。
少し発疹がある程度だったり、すぐ消えてしまった場合は医師に相談やみてもらうべきなのか。(令和元年6月5日)
A4
重症と軽症があります。緊急、危険なパターンは・・・
①食事などで原因となるものが体の中に入って、数分~数十分の短時間に、症状がどんどん進む場合
②じんましんなら、膨疹(ぼこぼこ腫れる)が体中にどんどん広がる場合。
③嘔吐や下痢を繰り返す。
④急に咳が強まり、ゼーゼーして呼吸が苦しそうな場合。
⑤血圧が下がり、ぐったり、ショック状態の場合。
特に、④⑤は緊急で(アナフィラキシー)、救急車を呼ぶ必要があります。
程度の軽いものは至急ではありませんが、画像に残しておいて、医師に見せて下さい。
Q5 4 目・鼻・口・耳・体の異常
寄り目、斜視ではないかと思う時があります。
受診のタイミングはいつ頃・目安などありますか? (令和元年6月5日)
A5
寄り目、斜視の場合、視力が発達せず、弱視となります。
緊急性はありませんが、視力が完成するのは3歳すぎですので、その位までに眼科等で診断や対応が必要となります。
赤ちゃんの頃は目が寄って見えたり、左右が非対称に見える場合がありますが、1才くらいまで様子を見てからの受診を判断しても、遅くはありません。
Q6 4 目・鼻・口・耳・体の異常
突然、涙がドバーっと流れる事があるのはなぜ?大丈夫?(令和元年6月5日)
A6
目元と鼻をつなぐ管(鼻涙管)が通りが悪いと、涙や目やにが出やすくなります。
白目の充血がなければ、大丈夫。
Q7 4 目・鼻・口・耳・体の異常
動きまわってツメが割れてしまう。大丈夫でしょうか?(令和元年6月5日)
A7
ハイハイが活発になると起りそうです。
ばい菌が入るなどして、腫れや赤みが強くなる、痛みが強くなる場合は治療が必要で、爪の専門は皮膚科です。
ハイハイしなくなると心配はなくなるかも。
Q8 4 目・鼻・口・耳・体の異常
外に出るとくしゃみ、ハナ(令和元年6月5日)
A8
赤ちゃんの鼻の粘膜は敏感で、温度差があると、粘膜を保護するためにジュワっと鼻水が出てきたり、くしゃみをしたりします。
透明なハナで元気な場合は心配いりません。こまめに吸ってあげて下さい。
Q9 4 目・鼻・口・耳・体の異常
左まぶたがたまにピクピクけいれんするのは、大丈夫か?(令和元年6月5日)
A9
意識があるか、目が合うか確認することが重要(起こしてでも)
けいれんは目が合わず、意識がなくなる状態を指します。
意識がはっきりしている場合は、心配ないと思います。
動画をとってかかりつけや専門医へ見せると早く答えが出そうです。
Q10 5 皮膚に関する問題
あせもになったら清潔にして保湿?それとも?(令和元年6月5日)
A10
あせもは清潔が基本。
保湿剤はかえってべたついて、あせもの治療として合わないことがあるのでご注意ください。
カサカサ肌に伴う湿疹は保湿が必要です。
Q11 6 アレルギー
これから離乳食を始めます。
私がアレルギー体質なのでアレルギーが出ないか心配なのですが、すぐに受診した方がいい症状や受診の目安が知りたいです。(令和元年6月5日)
A11
アレルギー症状は程度が様々で、重いものから軽いものまでいろいろあります。
原因物質を摂取して、直後から30分くらいで症状が出て、30分から1時間でピークに向かいます。
緊急、危険なパターンは
①食事など原因となるものが体の中に入って、数分~数十分の短時間に、症状がどんどん進む場合
②じんましんなら、膨疹(ぼこぼこ腫れる)が体中にどんどん広がる場合。
③嘔吐や下痢を繰り返す。
④急に咳が強まり、ゼーゼーして呼吸が苦しそうな場合。
⑤血圧が下がり、ぐったり、ショック状態の場合。
特に、④⑤は緊急で(アナフィラキシー)、救急車を呼ぶ必要があります。
Q12 6 アレルギー
タマゴボーロを食べたら吐いてしまいました。
アレルギーは大丈夫でしょうか。(令和元年6月5日)
A12
卵アレルギーが疑われます。
タマゴボーロはメーカーにより卵の含まれる量が100倍違うこともあるようです。
近年はアレルギーがあっても、完全除去するケースはまれです。
卵の含まれる量が少なく、加熱加工された食品を少しずつ与えて行きますが、必ず医師に相談して行います。
生の卵白は要注意です。
Q13 8 うんち・おしっこに関する問題
5~6ヶ月頃、急にうんちの回数が増えることはありますか?
2日に1回くらいだったのが、1日8回くらい少量のうんちを急にするようになり、そのせいでおしりが真っ赤になってしまいました。
周りでも同じ月例の子が同じような症状だったので、考えられる原因があれば知りたいです。離乳食はまだです。(令和元年6月5日)
A13
下痢の原因は、主に食べたものか、お腹のカゼの事が多いようです。
お話からすると、みんなで軽症のおなかのカゼにかかったのでは?
赤ちゃんの場合、おなかの回復は遅く、長引くことがしばしばあります。
下痢のうんちは肌に強く、下痢の間はお尻の肌が休まらず、長びくことはしばしばです。
座浴は効果的です。
強い場合、痛がる場合は治療対象となります。
Q14 8 うんち・おしっこに関する問題
下痢の判断方法を教えてほしいです。(令和元年6月5日)
A14
赤ちゃんのうんちはいろいろで、ミルクに比べ母乳のお子さんのうんちは、ゆるめで回数が多くなる傾向にあります。
下痢の場合、うんちの回数が普段に比べ倍以上となり、水様になります。
いやなものを出しているので、必ずしも悪いことではなく、回復を待つことになります。
水分が取れている、食事がとれている場合は心配ありません。
水分が取れていない、嘔吐を伴う下痢は脱水をおこしやすくなります。
赤ちゃんはひとたび下痢が始まると、回復に時間がかかることが多く(乳糖不耐症)、心配な場合はかかりつけ医にご相談ください。
Q15 9 発達・発育・生活習慣
免疫力を高めるために家庭でできることはありますか?
動物園に行くと高まると聞きましたが、効果はありますか?(令和元年6月5日)
A15
幼少期の住まいが、馬小屋がある田舎の場合、アレルギーが発症しにくくなるという話はあります。
動物園の話はよくわかりません。
至れり尽くせりの環境は自律神経が鍛えられず、そのため環境の変化に対応できない体になります。
ヒトはすこーし負荷がかかる方が、体は丈夫にるようです。極端はだめです。ほどほどがよい。
肌を鍛え、自律神経を鍛える、冷水かぶりや乾布まさつ、水泳などが昔からすすめられています。
Q16 9 発達・発育・生活習慣
梅雨、じめじめの過ごすコツ。(令和元年6月5日)
Q17 9 発達・発育・生活習慣
これからの季節の体温調節、服装、部屋の室温、どれくらいにキープしたらよいでしょうか。(令和元年6月5日)
A16 17
梅雨は湿度が高く、温度環境を整えることが難しい季節です。
梅雨が終わると高温の夏がやってきます。
昔と違って気候が極端なので、空調機を上手に使って対応します。
基本は大人が快適な温度と湿度です。
服装は、通気が良く、吸湿性が良いもので、大人+1枚くらいがちょうどよくなります。
汗ばんだ後は冷えやすいので、汗はこまめに拭いてください。
手足が冷たくならない程度に調整します。
赤ちゃんは環境の温度に影響を受けやすいので、こまめにチェックします。
Q18 10 事故・不思議な行動
せきをする(エホッエホッとわざとらしい感じ)のは大丈夫?(令和元年6月5日)
A18
喘息や気管支炎、カゼの場合は、夜間や明け方の咳が強くなります。
夜間に症状がなく、元気で、軽い咳をするする場合は、よだれを吸い込んでいるだけの事もあります。
あまり心配ない咳かと思われます。
Q19 10 事故・不思議な行動
ハイハイ、つかまり立ちを始めてから、ぜーぜーと呼吸があがることがあります。
肺の音などに問題はないと言われていますが、休憩など気をつけた方がいいことはありますか。(令和元年6月5日)
A19
鼻の問題、のどの問題、気管の問題、心臓の問題などが考えられますが、元気で発育がよい場合、顔色が青くならない場合は、重い病気は隠れていません。
心配な場合は、ゼーゼーしているところを動画にとって、かかりつけ医に相談してみてください。
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