赤ちゃん学級Q&A(和光市保健センター)
その6 平成19年6月13日編
Q1 病気中の外出(買物など)は完全に治ってからでないといけませんか?
又、治りかけが一番良くないのでしょうか?
A1
必ずしも外出がダメというわけではありません。
ただ、外出は意外と疲れるもの。長く連れ歩くと、赤ちゃんも結構運動になります。
車の渋滞中に、助手席に座っているだけなのにぐったり疲れることがありますよね。
病気が悪化してきているときには、体力の消耗を考え、不要な外出はさけます。
しかし、治りかけは余裕が出てきますから、多少の外出、気分転換の散歩などはかまわないはずです。
治りかけが一番良くないということはありません。無理しなければ良いのです。
ただ、治りかけという判断がポイントになります。
朝は熱が下がったのに、夕方から再び発熱するということは良くあることです。
保育所にあずけ、夕方に再発熱のため呼び出されるのは、判断が悪かったことになります。
少なくとも夜熱がない、朝元気が治りかけの目安と思われます。判断を間違いませんように。
追加解説
もう一つの外出の判断に、まだ人にうつるのか、もう、うつらないのかがあります。
はしかは熱が下がってから3日は待ちます。
水ぼうそうは水疱が全部かさぶたになるまで。
溶連菌は抗生剤を3日くらい飲むと、もううつらなくなります。
手足口病は2~3週間うつりますが、重い病気ではないので気にしません。
病気によっていろいろですから、かかりつけの先生に聞きます。
また、場所も、うつるうつらないには影響します。
閉ざされた部屋に長くいると、うつりやすく、お外ですれ違うくらいでは、そうそううつりません。
Q2 げりが続いていて、今日と昨日は少しかための便が出だしたのですが、げりは治ったと考えていいのですか?
今までは便は4日に1回ほどしか出てなかったので、急に毎日出るということは、やはりげりが治っていないのでしょうか?
又、食事を2週間一切とっていません。ほしがらないですが、無理に食べさすべき?
A2
いつもと違うは、病気のサインである事がしばしばです。まだ十分に調子が戻っていないのかもしれません。
しかし、元気があれば心配な状態ではないようです。
食欲が落ちているのは、まだおなかの調子が十分に回復していない可能性があります。
病気の最中に甘えさせてもらって、好きなものしかとらなくなることもあります。
赤ちゃんは毎日たくさんの体重をふやすための量を接種しています。
一日の摂取量は半分くらいでも大丈夫ですし、ミルクが飲めて要れば短期的には心配はいりません。
下痢のときのお食事のポイントは、消化の良いものを量を控えめに与え、おなかに負担のかからぬようにして、回復を待つことです。
おかゆはおすすめです。離乳食のレベルアップはせずに、逆に少し前の月齢の食事を与えると良いでしょう。
追加解説
果物、果汁、野菜ジュース、味の濃い、甘ったるいものは、下痢しやすいので避けます。
Q3 お母さんがかぜをひいた時、母乳はやめたほうがよいですか?
A3
やめなくてもよいのではないでしょうか。
同じ部屋にいて世話をしていれば、母乳をあげなくてもうつってしまいます。
重い病気でなければ、仕方のないことと考えます。
お母さんが薬を飲んだ場合のお話。
薬は大きく2種類に分かれます。
①病気のもとを治す薬(抗生剤など)
②病気は治らないが症状を和らげる薬(解熱鎮痛剤、咳止め、総合感冒薬、おなかの薬など)
①が必要なときには、医師の判断で処方されますが、しっかりと飲まなければ、お母さんの病気が治りません。
②は極端な話、我慢すればよいお薬になります。つらいときに飲むのは仕方ないでしょう。
解熱鎮痛剤では、アセトアミノフェンがお母さんにも赤ちゃんにもやさしい薬になります。
母乳中に出てくる薬の量は少量です。
一般的に風邪などで用いられる薬では、赤ちゃんに問題がおきることは、あまりないと思われます。
特殊な薬もありますので、医師に相談することも大切です。
追加解説
塩化リゾチーム、レフトーゼ、ノイチームは卵の白身でできています。
赤ちゃんがアトピー、卵アレルギーの時には注意します。
妊婦さんには、使用してはいけない解熱鎮痛剤があります。(インドメタシン・ポンタール)
Q4 父親がかぜをひいた場合、部屋を別にして隔離すべきですか?
A4
病気によっては発症前からうつるものもあるため、お父さんを隔離してもおそいこともあります。
しかし、咳の強い病気や、重い病気の場合は、マスクをしたり、手洗いをこまめにしたり、近くに寄らないことも意味があります。
明らかに重症な病気(はしか、インフルエンザ、百日咳など)と接触があった場合は大切なことですが、
重くない病気の場合は、あまり神経質にならなくても良いのでは。
Q5 転んだりして頭を打つことが多いのですが、大丈夫ですか?
A5
全く打ち所に左右されます。
3階から落ちてもけが一つしない赤ちゃんがいるかと思えば、ベットの高さから落ちて頭の骨を骨折する場合もあります。
落ちた所が、カーペットの上なのか、コンクリートの上なのか、ゆっくり倒れこんだのか、勢いよくぶつかったのかでずいぶん異なります。
固いところに勢いよくぶつかると、病院受診を考えます。
打ち方がそれほど悪くない場合は、打ったあとすぐ泣く、意識がしっかりしていれば、とりあえず様子を見ます。
意識の状態がおかしい、トロトロ寝てばかりいる、何度も吐く、できてたことができなくなる。
おかしいと思ったら、早急にCTのとれる病院を受診するように。
2日ほどたってから症状がはっきりしてくる場合もあります。
転落したり、頭を強く打たない工夫を、赤ちゃんの目線で考え、環境や自分の行動を見直してみてください。
育児書の、事故の項目を見て、年令にあわせて注意します。
Q6 耳鼻科に耳垢を取ってもらうために受診したのですが、耳垢を柔らかくする点耳薬を処方されました。
次回の受診前に点耳してくるよう言われたのですが、ここまでやる必要があるのですか?
A6
耳垢は取りにくそうなものは専門家に任せます。
お風呂あがりなど、綿棒での耳掃除は大切なことですが、耳の奥に詰まってしまった場合には、無理せず耳鼻科に相談します。
点耳薬は硬いまま取ると耳を傷つけそうな場合に用いる薬です。
指示に従って取ってもらうことは、やりすぎではありません。(点耳薬が耳の奥まで入っても、問題になることはありません)
詰まったままにしておくと耳の聞こえに問題が出ることが心配されますが、放っておいても固くなってポロリと落ちることもあります。
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