赤ちゃん学級Q&A(北子育て世代包括支援センター)
第9回(平成29年10月18日)
Q1 予防接種について
来月引越すので、これまで受けていた病院に通えなくなる。
予防接種の種類によっては、ワクチンが複数メーカーあり、メーカーが異なると効果に影響するようなことはあるか?
特に気にしないでよいか?(平成29年10月18日)1 予防接種・ワクチン
A1
ロタワクチンと子宮頸がんワクチンは同じものを続けて接種しますので、気をつけて下さい。
その他のワクチンは、メーカーが異なっても効果への影響は、まずありません。
Q2 最近かぜをひきまして、病院から薬をいただきましたが、2日後最初よりひどくなりました。
最初の病院にもう一度行ったほうがいいか、別の病院に行ったほうがいいかを迷っています。(平成29年10月18日)3 受診の目安・病気のときの対応
A2
経過が良くない場合、再診がなければ、受診した医療機関のお医者さんは、「よくなった」と考えます。
同じ医療機関を受診して、経過が良くないことを伝えると、一般的には次のステップの治療を考えてくれます。
何度か受診して、経過が思わしくない場合は、セカンドオピニオンや、必要に応じて病院の紹介も受けられるはずです。
なにも情報を持たずに他の医療機関を受診した場合、同じ薬が出てくるだけのことがよくあります。
この場合、お薬手帳が大切で、必須です。
Q3 熱+くしゃみ、鼻水、せきのときも、比較的元気そうで機嫌が良ければ、様子見でOKでしょうか?(平成29年10月18日)3 受診の目安・病気のときの対応
鼻水がたれて、せきをコホコホしているけど、機嫌がよく熱がなければ、病院へ行かなくても自宅で様子見でよいのでしょうか?
この時、病院へ行ったほうが良い症状があれば、教えていただきたいです。(平成29年10月18日)
A3
機嫌がよく、透明な鼻水、一時的な咳は、様子を見ます。
鼻水は必要で出てくるので、上手にかんだり、吸って上げられれば、必ずしもお薬ではありません。
鼻水のせいで眠れない、黄色や緑の汚い鼻が続く場合は、受診をおすすめします。
朝起きた時だけでも長びく咳、咳で何度も目が覚める、だんだん悪化する咳の場合は、診断治療が大切になります。
大人でも2週間以上咳が続き、改善しない場合は、受診が必要と考えられています。
Q4 軽い湿疹や虫さされなど、ちょっとしたポツポツの時に、いつもかかりつけ医からキンダベートをだされます。
ステロイドなので、ちょこちょこたびたび使っていいのか少し心配です。(平成29年10月18日)5 皮膚に関する問題
顔のヒフが弱くて、3か月頃から皮膚科に通っています。
ステロイド入りのぬり薬を使用しているのですが、続けても大丈夫でしょうか?
やめてしまうと、すぐに湿疹が出てしまいます。
(原因は、顔に離乳食がつくためだと思います。)(平成29年10月18日)5 皮膚に関する問題
A4
1)ステロイドのぬり薬の使い方
基本は医師の指示に従います。
症状の程度で使い方が変わります。
ステロイドの程度、強い弱いがあります。
繰り返し使う場合は、主治医の先生にご相談ください。
一般的に、3日塗って3日以上休めば、また使用しても大丈夫かと思いますが、連用する場合は医師の指示に従って下さい。
2)ステロイドをやめるとすぐ出る湿疹
ご指摘の通り、離乳食や母乳、ミルク、よだれがついて刺激になり、湿疹の原因となります。
ステロイドでよくなっても、原因が続けば繰り返します。
食後の清潔や、食後にさ湯などを飲ませ口の中をすすいで、よだれに食べ物を残さないでおくことも大切です。
保湿剤を毎回食事の前に口の周りに塗って、汚れる前に肌をガードしておくのが、おすすめの方法です。
保湿剤はステロイドと異なり、多少回数を多く塗ったり、長期に塗ったりしても、あまり問題ないと思います。
保湿剤をうまく使って、ステロイドを減らせると良いです。
近年では、湿疹をうまくコントロールすると、アトピーが進みにくいと言われています。
多くの場合、赤ちゃんの一時期の問題ですので、湿疹とうまくお付き合いして下さい。
Q5 おむつかぶれをしていて、市販のぬり薬をぬって、良くなったり、悪化したりのくり返しです。
自宅では座浴、スプレイヤーでのケアもしていますが、なかなか良くなりません。
病院を受診する際にはやはり皮膚科でしょうか?
小児科でも診てもらえるのでしょうか?(平成29年10月18日)5 皮膚に関する問題
A5
肌のデリケートなお子さん、排便回数の多いお子さん、便のゆるいお子さんは、便の刺激でおむつかぶれを繰り返します。
小児科でも診療します。
長期にわたり繰り返す、治療効果が良くない場合は、皮膚科さんがおすすめです。
Q6 昨日頭に水ぶくれのようなプツッとしたものがあって、今は小さくなったんですけど、これは何ですか?(平成29年10月18日)5 皮膚に関する問題
A6
拝見してみないと良くわかりませんが、一時的で消えてしまうものは、あまり心配ないのでは?
よくわからないプツプツは、写メやデジカメで撮影したものを残しておくと、解決が早いです。
Q7 離乳食を始めてから便秘がちです。
2日ほど出なければ綿棒で便意をうながして出していますが、もう少し自力で出せるまで待った方がいいのでしょうか?
何日ぐらいなら、そのままにしておいてもいいですか。(平成29年10月18日)8 うんち・おしっこに関する問題
A7
離乳食が始まると、母乳やミルクに比べ便は固めになり、水分の摂取量も減るため、便秘が目立つお子さんが出てきます。
腹筋が未発達で、排便能力が低いため、ためすぎて肛門付近の便が固めになっただけでも、出にくくなります。
3日くらい出なければ、綿棒浣腸で排便をうながします。
7日くらいまで貯めることはできますが、不機嫌や食欲が落ちた場合は、排便を急ぎます。
日常では、水分の摂取を意識し、果物、果汁、野菜などの摂取を心がけることは基本です。
1才過ぎでは、牛乳をとりすぎると便が固くなることがありますので、ご注意ください。
Q8 実家が寒冷地(長野の山間部)
和光より気温がぐっと下がる
帰省する時に気をつけることはあるか
家の中でも10℃以下になるが、気をつけることはあるか(特に就寝時)(平成29年10月18日)9 発達・発育・生活習慣
A8
赤ちゃんは変温動物に近く、急な温度変化に強く影響を受けます。
現代でも、真冬の秩父などで低体温を起こし、救急車で運ばれるケースがあります。
寒い地域では、着るもので調節し、暖房などで部屋の温度をある程度保つ必要があります。
目安は親がある程度快適でなければなりません。
夜は一人で寝かさず、親と一緒に寝て、大人の体温を利用するのも良いと思われます。
Q9 離乳食はまだ2回なのですが、授乳回数が3回くらいになってしまいました。
体重が7ヶ月で9.7(女児)と多いので、良いかなと思っていましたが、
授乳を増やすか、3回食にするかした方がいいでしょうか。(平成29年6月14日) 9 発達・発育・生活習慣
A9
時間をかければ慣れると思いますが、急に適応することは難しそうです。
赤ちゃんは激しい運動をするわけではありませんが、大泣きした時に大丈夫なのかはわかりません。
赤ちゃんはもともと貧血傾向があり、リスクは高そうです。
予防薬として、ダイアモックス(アセタゾラミド)がありますが、普段はなじみのない薬です。
赤ちゃんにとって、急な高地はリスクが高そうです。
Q10 抱っこする時に、関節が鳴ることがあるのですが、抱っこの仕方など、気をつけることはありますか?(平成29年10月18日)9 発達・発育・生活習慣 10 事故・不思議な行動
A10
お子さんの関節が鳴ることは珍しくありません。
痛がる、腫れる、動かさない、左右差があるなどの問題がなければ、気にしません。
股関節を閉じた姿勢で長く抱っこするのは、避けます。
カエルさんのように、がに股の状態ならOKです。
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