子供の病気Q&A

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赤ちゃん学級Q&A(和光市保健センター)

その24 平成24年4月4日編

Q1 今、気になっているのはポリオワクチンです。
生か不活化かは母親の考えによると思いますが、先生のポリオワクチンに対する考え方を聞かせてください。
メリット、デメリットはどちらにもあるかと思いますが。(平成24年4月4日)

Q2 ポリオの接種をどう受けようか迷っています。
国が不活化を認可するまで待つのは危険ですか?(平成24年4月4日)

Q3 不活化ポリオが秋頃接種出来る様になるとのことですが、待っても大丈夫でしょうか?
もし接種できる様になれば予約はすぐ取った方が良いですか?(平成24年4月4日)

Q4 ポリオ(生or不活化)の考え方について。(平成24年4月4日)

Q5 わこうキッズさんでは「不活化ポリオワクチン」を導入される予定はありませんか?(平成24年4月4日)

Q6 ポリオの生ワクチンを受ける気になれません。
不活化を受ける所はありますか?(平成24年4月4日)

A1・2・3・4・5・6
 
国産の不活化ポリオワクチンが今年の秋頃から接種できるようになると言われています。
三種混合に不活化ポリオを会わせた4種混合ワクチンなのか、不活化ポリオ単独ワクチンなのか。

両方が接種可能なのか、どちらかだけなのか、本当に今年の秋から接種できるのか。
医療機関にも具体的なことは伝えられておらず、確実な事はわかっていません。
過去にも肩すかしが何度もあり、待っていればよいのか、責任を持って答える事ができません。
 
昨年は対象者約100万人に対し、生ワクチン接種が約75万人、不活化は約1万人が接種したそうです。
残り20万人以上はいずれのワクチンも接種しておりません。
どちらも接種しないでいる事が一番問題になりますので、どちらかを接種するよう勧められています。
ちなみに、現在当院では不活化ポリオワクチンは扱っていません。
扱っている施設は全国的に大変に少ないのが現状ですが、和光市では1ヶ所あります。
ご希望の方はその医療機関に問い合わせてみてください。
和光市では、データの残っているこの10数年に、健康被害を起した例は報告されていないとのことです。
当院では、以下のような見解で、皆さまにお伝えしています。
 
■最近、マスコミなどでポリオワクチン(生ワクチン)の副反応のことがよく取り上げられています。
怖いので受けさせたくないのですが良いのでしょうか?
マスコミ報道を見ていると、ポリオの生ワクチンはマヒをおこす怖いワクチンで、
健康被害がたくさん発生しているかのような印象を強く持ってしまいます。
実際は、ポリオ生ワクチンの投与後にマヒをおこすケースは、440万回に1回とされ、
このところ年間に1例ほどの割合で報告されており、これを多いと見るかどうかです。
わが国では、昭和35年にポリオが大流行し、6500人が小児マヒをおこしました。
小児マヒは、手足にマヒをおこし、一生治らないこともある病気です。
生ワクチンの導入で発症は急速に減少し、現在は年間発症例が毎年0で経過しています。
世界的にはまだ撲滅されていない病気なので、流行がないから接種しないで良い、と言う考え方はおすすめできません。
 
■生後5ヶ月の乳児です。ポリオは副反応のない不活化ワクチンを接種すべきでしょうか?
生ワクチンは、公費(無料)で、経口投与2回により、消化管内で強い免疫がつきます。
不活化ワクチンは、自費(1回5,000円~1万円)で、筋肉注射4回(3回+追加)の接種が必要です。
生ワクチンに比べ効力が短い、弱いと言った報告もあります。
マスコミ報道やネットの情報を見ていると、あたかも不活化ワクチンが常識のように思えてきますが、
実際には、現在ポリオの不活化ワクチンを扱っている施設は、国内でわずかに80ヵ所、埼玉県内では2ヵ所にとどまっています。(平成23年)
取り扱う施設の数が少ないので、皆さんの思い通りに接種して行くのは難しいかもしれません。
生ワクチンの効果は絶大で、流行を抑える場合に適したワクチンですが、病気の制圧後は、
ワクチン自体の副反応が問題となるため、多くの先進国では不活化ワクチンへ切り替えています。
不活化ワクチンの定期接種化が望まれますが、接種に望ましい月齢がありますので、
現実には今シーズンも生ワクチンを接種する人が多くなるでしょう。
 
■不活化ワクチンをうってくれる病院が少なくて困っています。なぜうたないのですか?
不活化ワクチンを扱わない理由として、
①今ある定期接種の生ワクチンは十分効果をあげている
②個人で海外から輸入するワクチンである
③国が輸入しているわけではないので、何か起きても自己責任になる
④定期接種ではないため、健康被害(重い副反応)に対する保証が不十分である
⑤4種混合など、3種混合+不活化ポリオの国産開発ワクチンの登場を待っている
などがあります。
現在、接種できるワクチンの種類が、新たにいくつも増えています。
現場では、問合せへの対応も含め、医療機関の仕事量が増えたり煩雑になっているのが実情です。
肝心の日常診療への負担が増えることは、医療ミスにもつながります。
医療機関はワクチン屋さんではないので、簡単に皆さんのリクエストや都合に合わせられないことがあります。
ご理解下さい。

Q7 Hibや肺炎球菌のワクチンを3回済ませましたが、
1年後にもう一度接種するまでは、まだ免疫は全くついていない状態なのでしょうか。(平成24年4月4日)

A7
 
三種混合、ヒブ、肺炎球菌ワクチンは、3回接種で免疫が完成します。
(ヒブ、肺炎球菌は、生後7ヶ月から11ヶ月に接種を始めた場合は、2回になります)
時間がたつと、免疫は少しずつ弱くなって行きますが、追加接種をする事で免疫がかなり長持ちするようになります。
肺炎球菌ワクチンの場合は、60日間以上の間隔をあけ、1才過ぎに追加接種します。
三種混合、ヒブワクチンは、おおよそ1年後に追加接種します。

Q8 ヒブ、肺炎球菌、三種混合の予防注射はおわりました。(3回)
今6ヶ月になりましたが、ロタウイルスの注射はしないままですが、大丈夫でしょうか?(平成24年4月4日)

A8
 
ロタウイルスによる胃腸炎は、赤ちゃんがかかると重症化することがあるため、接種が望ましいワクチンのひとつです。
6ヶ月までの接種が勧められていますが、6ヶ月を過ぎたら接種できないわけではありません。
ただ、6ヶ月以降に起きやすくなる腸重積症が、ワクチンの副反応なのか区別が難しくなると言われています。
かかりつけの先生とよく相談して決めてください。
ロタウイルスワクチン(ロタリクス)は、自費で値段がかなり高く、2回接種が必要ですので、良くご検討下さい。

Q9  三種混合、ヒブ、肺炎球菌を3回打ちました。
今の月例で他に受けておいた方がよい予防接種はありますか?(平成24年4月4日)

A9
 
7ヶ月くらいのお子さんだと思います。
現在はポリオくらいではないかと思われます。
1才になったら早々に麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)
その後自費ですが、おたふくや水ぼうそうのワクチンの順が、自然です。
B型肝炎ワクチンは、身内に肝炎の方がいる場合、海外に行く予定がある場合は接種します。
医療従事者や肝炎患者の家族を除くと、現在の日本では、接種している人は少ないと思われます。

Q10  和光市の救急のかかり方(どこにどのタイミングで行けば・・・)(平成24年4月4日)

A10
 
埼玉県が発行している子供の救急ミニガイドブックや♯8000をまず利用して判断します。
ミニガイドブックは普段から目を通しておいてください。(問い合わせは保健センターに)
情報が氾濫している現代ですが、子供の救急はミニガイドブックに書かれていることが基本です。
 
夜間の発熱はあわててしまいますが、発熱だけで救急受診が必要なケースはめったにありません。
インフルエンザであっても救急でないケースがほとんどです。
発熱に伴う他の症状により、夜間の救急受診を考えます。
何度も吐く場合、水分が取れず脱水を起こしている場合、意識状態が悪い場合などです。
また、咳が強く眠れずに泣いている場合、全身のじんましんの場合なども受診対象になります。
埼玉病院、志木市民病院、日大光が丘病院などに電話で問い合わせします。
(平成24年4月より日大は光が丘病院から撤退しています)
 
救急車を呼ぶのは、
呼吸困難があり呼吸状態が悪い場合
ぐったりして意識の状態が悪い場合、ショック状態
ひきつけが5分以上続き止まらない場合
事故(溺水、大やけど)などの場合です。

Q11  この1ヶ月くらい、セキをコンコンするようになった。
かかりつけ医は「軽いカゼ、シロップで様子を見る」という診断。
その後、2週間ほど、田舎(鳥取)に帰っていたが、その間はセキはなし。
また、埼玉に帰ってきたら、かなりセキ込むようになった。
空気が合わないのか、他の病気なのか、カゼなのか知りたい。(平成24年4月4日)

A11
 
カゼが1ヶ月続く事はないと思います。
似たカゼを繰り返す事はあるかもしれませんが・・・
長びく咳は診断が大切です。
治療効果が上がらない場合には、もう一度受診した方がよいと思われます。
咳喘息や結核などの感染症、誤嚥などの場合があるからです。
暮らす場所で咳が出たり出なかったりする場合、アレルギーも考えられます。
他院を受診して、セカンドオピニオンを聞くのも現代的です。

Q12 下痢かどうかの判断について。
風邪のあと便がゆるいのが続いている。
においが酸っぱい?
下痢?他の病気?(平成24年4月4日)

A12
 
赤ちゃんの便の回数は個人差があります。
回数がいつもの倍の場合、便の性状が一段と水っぽくなっている場合に下痢を考えます。
酸っぱいにおいは、ウイルス性のおなかのカゼが疑われます。
下痢があっても水分が取れ、食欲があり、元気な場合には心配な下痢ではありません。
多量の水様便、血便を伴う、よだれが減って、口の中が乾き、元気がない、水分を受けつけないなどは要注意。

Q13 下痢をした時(ロタウイルス)イオン飲料や病院でもらったのを甘いせいか飲まなかったんですが
(麦茶は飲みます)水分補給は麦茶だけで大丈夫なんですか?(平成24年4月4日)

A13
 
赤ちゃん用のイオン飲料、経口補液には糖分と塩分がバランスよく配合され、とても吸収のよい飲み物です。
脱水の恐れがあるときには、とても有効です。
麦茶しか飲まないお子さんは、糖分や電解質が不足します。
お味噌汁のうわずみや甘じょっぱいウドンのおつゆなどと交互に飲ませます。
何も飲まないより、飲めるものを飲んでおく事も大切です。

Q14 離乳食やミルクのあと必ず吐くのですが、大丈夫でしょうか?(平成24年4月4日)

A14
 
体重が着々と増えている場合は問題ありません。
食道と胃のつながっている部分のしまりが悪いため吐きやすいケースが多いように思われます。
胃食道逆流現象と診断されますが、食欲があり元気で体重増加は問題がないのが特徴です。
年齢とともに改善してくる事が多いので、様子を見る事になります。
体重増加が悪い場合は治療が必要となります。

Q15 私自身が熱を出した時によくひきつけを起こしたので、ひきつけを起こしやすい体質が遺伝しているか心配です。
度々震えている事がありますが、大丈夫でしょうか?(平成24年4月4日)

A15
 
ひきつけを起こすと意識がなくなります。
目が合う場合、起こすと泣き出す場合はひきつけではありません。
 
両親ともに熱性けいれんがあった場合は40~80%の確立で、
片親のみの場合は20~30%の確立で、
両親とも起こしたことがない場合は20%の確立で、起こすと報告されています。
発熱のたびに起きるものではありませんし、後遺症も残さないので、あまり心配されない方が良いでしょう。
 
追加解説 熱性けいれんの特徴
発病年令が、生後6ヵ月~6才(主には3才位まで)。
起きても全部で2~3回にとどまる。
発熱を伴う。
持続時間が15分以内で、多くは2~3分で止まる
ひきつけ前の状態がそれほど悪くなく、突然ひきつけをおこす。
終わると泣いたりして、すみやかに意識が戻ったことが確認できることが多い。

Q16 先天性心疾患があります。
今日聞いた、けいれん、熱、下痢等の症状が出た際に、特に気をつけることはありますか?(平成24年4月4日)

A16
 
先天性心疾患には様々な種類があり、重症度も大きく異なります。
治療が不要で経過観察だけのケースは、健康なお子さんと対応はあまり変わりません。(軽症の心室中隔欠損症など)
薬による治療や手術が必要なケースでは、普通のカゼでも重症化することがあります。
発病時の注意点は、主治医の先生によく聞いておく必要があります。

Q17   胸と背中の上の方に赤いプツプツ。
かかりつけ医では塗り薬を処方されたが、あまり改善せず、胸は自然に消えたが、背中がなかなか治らない。
赤ちゃん特有の湿疹なのか。(平成24年4月4日)

A17
 
薬を処方されてなかなか治らない時、基本的なことは、もう一度受診して相談してみることです。
一度受診したきりで来なくなると、医師は治ってしまったか困っていないと判断します。
すぐに他の病院に変えてしまうと、また同じ治療から始まることがしばしばで、結局遠回りになることがあります。
再診して相談すれば、医師は次のステップを考えてくれるはずです。
名医を探すより、まず、かかりつけ医に上手にかかることのほうが、良い医療への近道です。

Q18  肌が弱く、3か月頃から皮膚科に通っています。
薬をぬって良くなっても、自分で引っかいたりこすったりして、また悪化してしまいます。
これから大きくなるにつれ、良くなっていくものでしょうか。(平成24年4月4日)

A18
 
赤ちゃんは肌がデリケートで、よだれやミルクかす、汗などが残って刺激となり湿疹ができます。
ですので、必ず湿疹は繰り返しますし、しばらくの間はお付き合いです。
清潔を心掛けて対応しますが、個人差があり、中には程度が強くなるお子さんもいます。
汁が出てくる、真っ赤に腫れる、痒くてしょうがない場合などは、受診の対象です。
湿疹を繰り返すお子さんは、長期的な見通しで指導を受けることも重要です。
アトピー性皮膚炎のお子さんは、離乳食が進むと悪化するケースもありますが、年令が進み軽症化するケースもあります。

Q19 よだれかぶれやオムツかぶれの対処法を教えて頂きたいです。(平成24年4月4日)

A19
 
乾燥、肌の素質、よだれや食べ物による汚れ、ウンチ、おしっこなどが湿疹の原因となります。
清潔が基本ですが、原因があるうちは湿疹を繰り返すことになりますので、上手に付き合って行くことになります。
程度に合った軟膏治療も重要です。
飲んだり、食べたりする前に、口の周りに保湿剤を塗り、刺激物が付かないようにしておくのも良いでしょう。

Q20 おしりかぶれは、どれくらいひどくなったら、受診したほうが良いか。(平成24年4月4日)

A20
 
ウンチがついている時間が長い場合、下痢で何度もウンチが肌につく場合はおむつかぶれになりやすくなります。
マメなおむつ替えや座浴などで清潔を保つことが重要です。
かぶれが強く真っ赤になったり、皮や粘膜がむけただれたり、おむつ交換に痛がって泣く場合は受診がおすすめです。

Q21  耳や、ほっぺの乾燥が目立つときは、ベビーオイルをつかっていいのか。(平成24年4月4日)

A21
 
使ってかまいませんが、赤ちゃんの肌に合ったものを選びます。

Q22 これからの季節は、日焼け止めを塗った方が良いのでしょうか??(平成24年4月4日)

A22
 
幼少の時期に紫外線を過剰にあびると、将来皮膚がんになる頻度が上がることが分かっています。
赤ちゃんの肌はとてもデリケートですから、紫外線の多い季節に注意することは大切です。(5月6月も強い)
日焼け止めは肌に合ったものを選んで下さい。
服装などで直接肌に浴びないような工夫してください。
基本は紫外線の強い時間帯の外出を避けることですが…

Q23 食物アレルギーは事前に調べたり出来ますか?(平成24年4月4日)

A23
 
血液やクリップテスト(皮膚をひっかいて検査液をつける)で検査は可能です。
しかしながら、頻度の高い、卵、乳製品、小麦、大豆などは検査できますが、何でもかんでもわかるわけではありません。
じんましんなどの症状が出た場合に、直前に食べたものをリストアップして、疑わしい食品を検査します。
症状があって検査をするのが基本です。
ちなみに、血液検査で卵アレルギーとでているのに、卵を食べて症状が出ないケースはいくらでもあります。

Q24 母乳以外の水分を好みません。
6か月ですが離乳食と母乳だけで大丈夫ですか?(平成24年4月4日)

A24
 
離乳食にも多くの水分が含まれ、母乳と合わせれば必要な水分量は取れています。
病気の時には食欲が落ちるため、水分の摂取が減ってしまいがちです。
赤ちゃん用のイオン飲料(アクアライトORS)や経口補液(OS-1)は水分の吸収に優れているのでお勧めです。
でも、母乳がしっかり飲めていれば、充分です。

Q25 ミルクを飲んでいる時や、あお向けで遊んでいる時に、プルプルとふるえる事があるのですが、大丈夫ですか?(平成24年4月4日)

A25
 
ひきつけやてんかんでは意識がないため、目が合わなくなります。
顔色が悪くなったりしなければ、心配ありません。
赤ちゃんには、大人が不可解な行動をとることがしばしばあります。
元気で食欲があれば、たいていは問題ありません。

Q26 わらったりすると、すぐにしゃっくりを出すのは、何か注意したほうが良いのか。(平成24年4月4日)

A26
 
赤ちゃんの場合、しゃっくりは特に心配ありません。

2013/4/4